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トロンフォーラムメールマガジン | TRONリアルタイムOSファミリーがIEEEマイルストーンとして認定

トロンフォーラムメールマガジン |  TRONリアルタイムOSファミリーがIEEEマイルストーンとして認定

トロンフォーラムが毎月お送りするメールマガジンの2023年7月号をお送りします。

TRONリアルタイムOSファミリーがIEEEマイルストーンとして認定

このたび「TRONリアルタイムOSファミリー」 がIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers:米国電気電子学会)によりIEEEマイルストーンとして認定されました。

IEEEマイルストーンは、IEEEの広範な活動分野である電気・電子の分野において達成された画期的なイノベーションの中で、開発から少なくとも 25年以上経過し、社会や産業の発展に多大な貢献をした歴史的業績を認定する制度です。

今回受賞したマイルストーンの正式名称は“TRON Real-time Operating System Family, 1984” です。1984年に東京大学の坂村健の下で、コンピュータ・アーキテクチャのプロジェクトチームとそのパートナー企業によって、TRONプロジェクトが開始されました。これは今でいうIoT環境が一般化した時代を見据えて、組込みシステムの効率的な開発環境を確立するための、当時としては珍しいオープンイノベーション型のプロジェクトでした。この開発環境の中核として企画研究され開発されたのがTRONリアルタイムOSファミリーです。このOSは広く使われ、現在も改良され進化し続けています。その成果の一つµT-Kernel 2.0の仕様はIEEE規格(2050-2018)に採用されています。

今回の認定理由の全文を引用します。:
“In 1984, a computer architecture project team at the University of Tokyo began designing The Real-time Operating system Nucleus (TRON) OS family and helping external partners commercialize it. Specifications and sample source code were provided openly and freely, facilitating innovations by developers and users. TRON real-time OS family copies have been adopted worldwide in billions of embedded computer devices, including aerospace and industrial equipment, automotive systems, and home electronics.“
(参考訳:1984年、東京大学のコンピュータ・アーキテクチャのプロジェクトチームが、OSファミリー「The Real-time Operating system Nucleus(TRON)」の設計と、外部パートナーによる製品化の支援を開始した。仕様書やサンプルソースコードをオープンかつ自由に提供し、開発者や利用者のイノベーションを促進した。TRONリアルタイムOSファミリーは、航空宇宙機器、産業機器、車載機器、家電製品など、世界中で数十億台の組込み機器に採用されている。)

坂村トロンフォーラム会長は認定の通知を受けて次のように語っています。

「IEEEマイルストーンの認定は、私たちの日常生活や社会インフラとなる数多くの製品を支えてきたTRONリアルタイムOSファミリーのプロジェクトとそのメンバー、利用者にとって大変名誉なことです。私たちTRONプロジェクトの活動がこのように評価されたことを大変うれしく思います。今後も、TRONリアルタイムOSファミリーとその開発、およびそれを支えるネットワーク環境の提供、改善、普及に努め、コンシューマ市場で容易に利用できるような活動を続ける所存です。これまでのご協力に感謝するとともに、今後の推進活動へのご協力をお願いいたします。」

なお、IEEEマイルストーンの認定を記念して授与されるブロンズ銘板は、今後、一般向けに恒久展示を行います。展示場所の東京大学で、IEEEマイルストーンの贈呈式を今秋開催する予定です。
https://www.tron.org/ja/2023/06/press0622/

7月14日【実習】μT-Kernel 3.0組込みプログラミング入門(RXマイコン編) 受講者募集中

トロンフォーラムでは、7月14日(金) 10:00~16:30に、INIAD(北区赤羽台)のある東洋大学赤羽台キャンパス HUB-1で、リアルタイムOSとマイコンボードを使用して、IoTエッジノードのソフト開発に必要なセンサー制御などの組込みプログラミングの基本をハンズオンで学習していただく実習セミナーを開催します。

組込みOSにはμT-Kernel 3.0を使用し、RXマイコンを搭載したボードと実験用各種センサーを教材として配布します。この教材は受講後にお持ち帰りいただけますので、引き続きプログラムの学習にご利用いただけます。

リアルタイムOSの使い方を学びたい方や、センサー制御などIoTエッジノードのプログラミングの基本を学びたい方、組込みシステムの開発に携わっている方、または今後携わりたいと考えている方を対象とします。(なお、本セミナーではプログラミングにC言語を使用します。本セミナーではC言語についての講義は行いませんので、受講される方はC言語の基本的な知識を有していることが望まれます。)

本セミナーは好評につき、定員を増やして15名様まで受講いただけるようにいたしました。本セミナーの詳細及びお申込みにつきましては、以下のwebサイトをご参照ください。なお、本セミナー以外にもトロンフォーラムが2023年度に実施する実習セミナーの予定を掲載しております。各セミナーとも受講者の募集を開始次第、詳しい概要をリンク先に公開いたします。あわせてご確認ください。
https://www.tron.org/ja/seminar/

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9月15日【実習】μT-Kernel 3.0組込みプログラミング入門(STM32マイコン編) 受講者募集中

トロンフォーラムでは、9月15日(金) 10:00~16:30に、INIAD(北区赤羽台)のある東洋大学赤羽台キャンパス HUB-1で、リアルタイムOSとマイコンボードを使用して、IoTエッジノードのソフト開発に必要なセンサー制御などの組込みプログラミングの基本をハンズオンで学習していただく実習セミナーを開催します。

組込みOSにはμT-Kernel 3.0を使用し、STマイクロエレクトロニクス社製STM32マイコンを搭載したボードと実験用各種センサーを教材として配布します。この教材は受講後にお持ち帰りいただけますので、引き続きプログラムの学習にご利用いただけます。

リアルタイムOSの使い方を学びたい方や、センサー制御などIoTエッジノードのプログラミングの基本を学びたい方、組込みシステムの開発に携わっている方、または今後携わりたいと考えている方を対象とします。(なお、本セミナーではプログラミングにC言語を使用します。本セミナーではC言語についての講義は行いませんので、受講される方はC言語の基本的な知識を有していることが望まれます。)

本セミナーの詳細及びお申込みにつきましては、以下のwebサイトをご参照ください。なお、本セミナー以外にもトロンフォーラムが2023年度に実施する実習セミナーの予定を掲載しております。各セミナーとも受講者の募集を開始次第、詳しい概要をリンク先に公開いたします。あわせてご確認ください。
https://www.tron.org/ja/seminar/

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9月29日【実習】μT-Kernel 3.0組込みプログラミング入門 大阪(RXマイコン編) 受講者募集中

トロンフォーラムでは、9月29日(金) 10:00~16:30に、トロンフォーラムi会員である明光電子株式会社のご協力により、同社の関西営業部(大阪市中央区本町)で、リアルタイムOSとマイコンボードを使用して、IoTエッジノードのソフト開発に必要なセンサー制御などの組込みプログラミングの基本をハンズオンで学習していただく実習セミナーを開催します。

組込みOSにはμT-Kernel 3.0を使用し、RXマイコンを搭載したボードと実験用各種センサーを教材として配布します。この教材は受講後にお持ち帰りいただけますので、引き続きプログラムの学習にご利用いただけます。

リアルタイムOSの使い方を学びたい方や、センサー制御などIoTエッジノードのプログラミングの基本を学びたい方、組込みシステムの開発に携わっている方、または今後携わりたいと考えている方を対象とします。(なお、本セミナーではプログラミングにC言語を使用します。本セミナーではC言語についての講義は行いませんので、受講される方はC言語の基本的な知識を有していることが望まれます。)

本セミナーの詳細及びお申込みにつきましては、以下のwebサイトをご参照ください。なお、本セミナー以外にもトロンフォーラムが2023年度に実施する実習セミナーの予定を掲載しております。各セミナーとも受講者の募集を開始次第、詳しい概要をリンク先に公開いたします。あわせてご確認ください。
https://www.tron.org/ja/seminar/

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7月28日 EdgeTech+ West 2023で坂村会長が基調講演に登壇 μT-Kernel 3.0セミナーも実施

7月27日(木)-28日(金)にグランフロント大阪 北館 B2F コングレコンベンションセンター(大阪市北区:JR大阪駅直結)で、EdgeTech+ West 2023(主催:一般社団法人 組込みシステム技術協会)が開催されます。坂村会長は7月28日(金)13:00-14:00に「生成系AIが革新する組込みシステム開発の未来」と題して基調講演に登壇します。基調講演の聴講は無料ですが、事前登録が必須となっています。現在、以下の公式webサイトで参加登録を受付中です。関西地区の方は、この機会に是非ご登録のうえご聴講ください。

また、同じく7月28日(金)には「世界標準リアルタイムOS入門『µT-Kernel 3.0』」と題したスペシャルセッションが開催されます。このセッションのスピーカーは、トロンフォーラムが実施している座学セミナーや実習セミナーで講師を担当しているINIAD(東洋大学情報連携学部) cHUB上級研究員の豊山 祐一氏です。スペシャルセッションの聴講も無料ですが、事前登録が必須となっています。現在、以下の公式webサイトで参加登録を受付中です。
https://www.jasa.or.jp/etwest/

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7月13日及び14日にパーソナルメディアがT-Kernelセミナーを開催

トロンフォーラム幹事会員のパーソナルメディアでは、T-Kernelを使った開発について、より詳しく学びたい方を対象に、有料の実習セミナーを実施しています。

7月13日(木)に実施する「T-Kernel導入実習セミナー」では、T-Kernelの基礎から、ソフトウェア部品の組合せ、メモリモデル、デバッグ手法などを説明したうえで、プロセスベースおよびT-Kernelベースのソフト開発からデバッグまでの流れをご体験いただきます。

また7月14日(金)に実施する「T-Kernelドライバ開発実習セミナー」では、T-Kernelのデバイスドライバの開発を担当されるT-Kernel経験者を対象に、ドライバの内部構造およびインタフェースなどを説明します。また実習を通じて、ドライバの開発の流れを一通りご体験いただきます。各セミナーの詳細につきましては、以下の公式webサイトをご参照ください。

パーソナルメディア セミナー紹介ページ
http://www.t-engine4u.com/seminar/index.html

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8月31日まで応募締切延長決定 賞金総額500万円 「大和ハウス工業 スマートロジスティクスオープンデータチャレンジ」開催中

「大和ハウス工業 スマートロジスティクスオープンデータチャレンジ」は、人手不足や長時間労働といった物流業界の課題の解決に取り組むため、ロジスティード(旧社名:株式会社日立物流)が開発したソリューション「SSCV-Safety」から取得した実在のトラックの位置情報やトラックドライバーのバイタルデータ、さらにはヒヤリハットに関するデータとその時の映像を、チャレンジの参加者に公開することにより、デジタル技術を用いた新たなサービスやアプリケーション、調査レポート等の提案を受け付けるコンテストです。

このコンテストは2022 TRON Symposiumでも、最終日にセッションとして詳しく内容を紹介いたしました。この度、応募期間を2023年8月31日(木)(23:59 JST)まで延長して作品を受け付けることになりました。坂村会長を審査員長とする審査会で、スマートで安全な物流への提案性の観点から総合的に判断された作品を選定し、最優秀賞200万円、優秀賞50万円×4本等、賞金総額500万円を用意して表彰いたします。

なお、このコンテストには坂村会長が所長を務めるYRPユビキタス・ネットワーキング研究所が共催しているほか、学部長を務めるINIAD(東洋大学情報連携学部)が協力しています。また、オープンデータパートナーとして公共交通オープンデータ協議会(ODPT、会長:坂村健)や一般社団法人デジタル地方創生推進機構(VLED、理事長:坂村健)が参画しています。

このコンテストの詳細については、以下の公式webサイトで詳しくご紹介しています。応募締切が8月31日(木)に延長されましたので、この機会に是非、作品の制作とご応募をご検討ください。

本コンテストへの応募を検討されている方を対象にしたデータ活用ウェビナーが5月23日に行われました。このセミナーの様子は以下のサイトでご覧いただけます。

大和ハウス工業 スマートロジスティクスオープンデータチャレンジ
https://daiwa-open-challenge.jp/

同チャレンジ データ活用ウェビナー
https://daiwa-open-challenge.jp/webinar.html

さらに7月18日(火)18時45分から、大和ハウス工業東京本社 Dプロジェクト推進室の手塚室長によるウェビナー(事前登録制。お申し込みいただいた方に同チャレンジ事務局からウェビナーの配信URLをご案内いたします。)を実施予定です。ご興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

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2023 TRON Symposium-TRONSHOW- 出展・協賛の申込み 間もなく受付開始

トロンフォーラムでは、今年も12月6日(水)から8日(金)の3日間、東京ミッドタウン(東京・六本木)で2023 TRON Symposium -TRONSHOW- を開催いたします。

TRONSHOWは、今回開催することにより累計で40回目となります。各種企画でTRONプロジェクトの今をお伝えいたしますので、是非、ご期待ください。間もなくこのTRONSHOWのご出展・ご協賛の申込受付を開始します。ご出展・ご協賛をご検討中の方は、どうぞお早めにお申込みいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。本件の詳細ならびにお申込みが始まりましたら、あらためてご案内いたします。また、下記の公式ホームページでもご案内いたしますので、是非ご確認ください。
https://www.tronshow.org/

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「ココシル津山 まるごとつやまスタンプラリー」実施中

トロンフォーラム幹事会員のユーシーテクノロジ株式会社が開発・運用する「ココシル津山」では、「ココシルde謎解き まるごとつやまスタンプラリー」を開催中です。

スマホアプリの「ココシル津山」から「ココシルde謎解き まるごとつやまスタンプラリー」を選択し、岡山県津山市内の対象施設や店舗に設置されているQRコードを探し、アプリ内のQRコードリーダーで読み取ることでスタンプを取得できます。集めたスタンプの数や種類によって、各月ごとに行われる抽選に応募が可能。当選者には豪華家電や名産フルーツ等が当たります。

実施期間は2023年7月1日(土)から2023年9月30日(土)までです。夏休みにチャレンジしてみませんか。詳しくは以下の特設サイトをご覧ください。なお、「ココシル津山」のベースになっている「ココシル」には、ucodeを用いたユビキタスIDアーキテクチャが採用されています。

「ココシルde謎解き まるごとつやまスタンプラリー」
https://home.tsuyama.kokosil.net/ja/marugototsuyama-stamprally 

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T-Kernel/ITRONの採用事例募集中

トロンフォーラムでは、T-KernelやITRONの採用事例を募集中です。T-KernelやITRONを採用された事例をご紹介いただける場合は、入力フォームにご記入ください。T-KernelやITRONは、航空宇宙分野から産業機器、カーナビ、多機能プリンタ、電子楽器、デジタルカメラなど、さまざまな分野で多くの採用事例があります。

お送りいただいた採用事例は、トロンフォーラムのwebサイトやメールマガジンでご紹介させていただいたり、坂村会長の講演やTRONプロジェクトの技術情報誌「TRONWARE」などでご紹介させていただいたり、トロンフォーラムが主催または共催、協賛するイベント等でご紹介させていただく予定です。

是非、この機会に採用事例をご紹介ください。詳しくは以下のページにある入力フォームをご参照ください。
https://www.tron.org/ja/tron-project/provide-the-use-case/

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