T-Kernel 2.0は、トロンフォーラムが開発した組込みシステム向けの高性能なリアルタイムOSです。μITRONの技術を継承し、高い互換性を備えるとともに、最新の高機能な組込みシステムのハードウェアに対応しています。
- 高機能なハードウェアに対応
高性能、高機能化していく組込みシステムの要請に応えるため、32bitプロセッサやMMU(メモリ管理ユニット)など、最新の組込みシステムのハードウェアに対応しています。 - 高いリアルタイム性能
組込みシステムで広く普及したμIRONの技術を継承し、ミリ秒、マイクロ秒の精度でのリアルタイム制御を実現します。 - 豊富なタスク間の同期・通信機能
タスク間の同期・通信の機能として、セマフォ、ミューテックス、イベントフラグ、メールボックス、メッセージバッファなどの使用目的に応じた様々な機能を提供しています。 - 各種ハンドラの対応
割込みハンドラや、一定周期で動作する周期ハンドラ、定めた時間で動作するアラームハンドラなど、各種ハンドラの機能を標準で提供しています。 - Extensionによる機能拡張
ExtensionによりOS機能を拡張できます。フォーラムからは、ファイルシステムやTCP/IPネットワークに対応したT2EX(T-Kernel 2.0 Extension)を提供しています。
T-Kernel 2.0の仕様書およびソースコードはトロンフォーラムのホームページからダウンロードできます。
仕様書の公開ページ
https://www.tron.org/ja/specifications/
T-Kernel 2.0ソースコードのダウンロード
https://www.tron.org/download/