トロンフォーラム

トロンフォーラムメールマガジン | 2020 TRON Symposium(TRONSHOW)間もなく受付開始

トロンフォーラムメールマガジン | 2020 TRON Symposium(TRONSHOW)間もなく受付開始

トロンフォーラムが毎月お送りするメールマガジンの2020年11月号をお送りします。

2020 TRON Symposium(TRONSHOW)間もなく受付開始

トロンプロジェクトシンポジウム 2020 TRON Symposium(TRONSHOW)が、12月9日(水)-11日(金)、東京ミッドタウンホール(東京・六本木)で、米国IEEE Consumer Technology Societyとの技術協賛のもとで行われます。2020 TRON Symposium(TRONSHOW)では、坂村健トロンプロジェクトリーダー・INIAD(東洋大学情報連携学部)学部長を中心に、トロンプロジェクトの最新の技術を用いて推進しているさまざまなプロジェクトとの連携事例を多数ご紹介します。

坂村会長による基調講演をはじめとする多数のセッションと、出展各団体によるT-Engine、T-Kernel、ITRONといった組込みOSや、uID関連の製品やサービス、オープンデータ関連の展示などが行われます。なお、トロンフォーラムでは来場者ならびに出展者の皆様、ご協力いただく関係者の皆様の健康と安全を第一として、一般社団法人日本展示会協会から提示されたガイドラインに沿って「2020 TRON Symposiumにおける感染予防ガイドライン」を作成し、このガイドラインに従って開催に向けた準備を行っています。

2020 TRON Symposium(TRONSHOW)の来場者事前登録が始まり次第、TRONSHOWの公式webサイトをはじめ、トロンフォーラムのwebサイトやメールマガジン等を通じてご案内いたします。是非、ご登録のほどお願い申し上げます。

TRONSHOW公式webサイト
https://www.tronshow.org/

μT-Kernel 3.0の新バージョン(v3.00.02)をGitHubから正式リリース

トロンフォーラムは2020年10月21日(水)に、μT-Kernel 3.0の新バージョン(v3.00.02)をGitHubから正式リリースしました。v3.00.02は本年7月よりGitHubにプレリリースされていたもので、今回正式版へのマージとなります。

本バージョンではv3.00.01から以下の点が変更されています。

  • デバイスドライバ(シリアル通信、A/D変換、I2C通信)のサンプルコードを追加
  • 物理タイマ、メモリ割当てライブラリの機能を追加
  • その他、OS処理の機能改善など

GitHubの以下のURLからソースコードおよびドキュメント一式が入手可能です。
https://github.com/tron-forum/mtkernel_3/releases 

utk3

坂村会長の新刊「イノベーションはいかに起こすか──AI・IoT時代の社会革新」発売

坂村会長による新刊書籍『イノベーションはいかに起こすか──AI・IoT時代の社会革新』がNHK出版新書より10月10日に発売されました。インターネット時代のイノベーションにとって「オープン」がいかに重要であるか、またその考え方を説いています。

本書では、まず「オープン・イノベーション」に対して日本が抱えている課題とその克服について述べ、その具体例として、INIAD(東洋大学情報連携学部)での活動や、「オープン」の先駆であるTRONプロジェクトから得られる知見をまとめています。また、AI、IoT、ビッグデータ解析、オープンデータなどの技術が社会に与える影響についてのケーススタディが取り上げられています。さらに今のコロナ禍により「変わらざるを得なくなっている日本」からDXへどうつなげるかについても述べられています。

若い方から、いま社会を支えている方、さらには第二の人生で貢献されようとしている方々まで、日本の問題点を意識し、「オープン」や「変われる」ことの重要性を理解するきっかけとなる一冊です。

お求めは、最寄りの書店やAmazonなどでどうぞ。

book01

11月16日-12月8日にET & IoT Digital 2020で、坂村会長がオンライン基調講演を実施

トロンフォーラム会長でINIAD(東洋大学情報連携学部)学部長の坂村健が、ET & IoT Digital 2020(主催:一般社団法人 組込みシステム技術協会)で、11月16日-12月8日に基調講演を行います。

坂村会長は毎年ETで基調講演を行っていますが、今回のETは新型コロナウイルスの感染拡大防止のためオンライン開催となりました。11月16日-12月8日の期間中であれば、坂村会長による基調講演を聴講いただくことができます。ただし、この基調講演を聴講いただくには、ET & IoT Digital 2020の参加登録が必要です。以下の公式webサイトの参加登録をされたうえで聴講してください。

ET & IoT Digital 2020
https://www.jasa.or.jp/expo/

11月16日-11月18日に東京でルネサス エレクトロニクスがμITRONを用いたリアルタイムOS入門コースを開催

トロンフォーラム幹事会員のルネサス エレクトロニクスでは、マイコン応用システムにリアルタイムOSを導入するための基礎知識が習得できる「リアルタイムOS入門コース」を開催しています。μITRON4.0仕様に準拠したOSをRX62Nトレーニングボードで動作させる実習形式の3日間コースのセミナーで、イベントの通知や時間要件にあわせた並行処理を実現するマルチタスクプログラミング技術についてわかりやすく解説します。

リアルタイムOSをご利用される方、導入をご検討されている方が対象で、受講にあたってマイコンの基礎知識とC言語の基礎知識が必要です。

現在、11月16日から18日に東京・豊洲会場で行われるセミナーの受講申し込みを受け付け中です。費用はお一人様49,500円(税込)です。本セミナーの詳細及び受講のお申し込みは以下の公式webサイトをご参照ください。

■リアルタイムOS入門コース 2020年11月16日(月)- 11月18日(水) 9:30-17:00 豊洲会場(豊洲フォレシア)
https://www.renesas.com/jp/ja/support/training/seminar/
individual/basic-technology-seminar/rtos-intro-course.html

11月19日及び20日にパーソナルメディアがT-Kernelセミナーを開催

トロンフォーラム幹事会員のパーソナルメディアでは、T-Kernelを使った開発について、より詳しく学びたい方を対象に、有料の実習セミナーを実施しています。

11月19日(木)に実施する「T-Kernel導入実習セミナー」では、T-Kernelの基礎から、ソフトウェア部品の組合せ、メモリモデル、デバッグ手法などを説明したうえで、プロセスベースおよびT-Kernelベースのソフト開発からデバッグまでの流れをご体験いただきます。

11月20日(金)に実施する「T-Kernelドライバ開発実習セミナー」では、T-Kernelのデバイスドライバの開発を担当されるT-Kernel経験者を対象に、ドライバの内部構造およびインタフェースなどを説明します。また実習を通じて、ドライバの開発の流れを一通りご体験いただきます。各セミナーの詳細につきましては、以下の公式webサイトをご参照ください。

パーソナルメディア セミナー紹介ページ
http://www.t-engine4u.com/seminar/index.html

pmc

「第4回東京公共交通オープンデータチャレンジ」期間を延長して開催中

公共交通オープンデータ協議会(会長 : 坂村 健 INIAD 東洋大学情報連携学部 学部長)では、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、現在開催中の「第4回東京公共交通オープンデータチャレンジ」について、コンテストの応募期間を2021年10月15日まで、また、実施期間を2022年1月31日まで延長して開催中です。

公共交通オープンデータ協議会は、世界一複雑とも言われる「東京」の公共交通を、訪日外国人の方、障碍を持つ方、高齢者の方を含む、誰もがスムーズに乗りこなせるようにすることを目指し、公共交通データのオープン化を進めてきました。

第4回チャレンジでは、多様な来訪者が訪れる2020年及び2021年の東京におけるスムーズな移動と快適な滞在を実現するアプリケーションを、広く募集しています。首都圏の主な鉄道、バス、航空に関する時刻表や運行情報、ロケーション情報を提供中です。

こうした交通系のデータだけでなくKDDIから提供いただいた「位置情報統計データ」、ドコモ・インサイトマーケティングから提供いただいた「モバイル空間統計データ」、Agoopから提供いただいた「メッシュ型流動人口データ」、「ポイント型流動人口データ」、さらにドコモ・バイクシェアから提供いただいた「バイクシェアサービスのポートデータ」といった各種データも提供中です。

第4回チャレンジは賞金総額が300万円となり、これまでのチャレンジの賞金に比べて増額されただけでなく、規約に従ってご利用いただくことで、営利目的でのデータ利用も可能となりました。この機会に是非、本チャレンジへの参加をご検討ください。

なお、東京公共交通オープンデータチャレンジで提供されるデータの配信技術には、uIDアーキテクチャが採用されています。第4回チャレンジの詳細は、以下のページをご参照ください。

第4回東京公共交通オープンデータチャレンジ
https://tokyochallenge.odpt.org/

odc

イーソルのTRONベースプラットフォームが、3Dデジタル マルチファンクション アラウンドビューモニタシステムに採用

トロンフォーラム幹事会員のイーソルは、同社製機能安全対応リアルタイムOS「eT-Kernel」が、トロンフォーラムB会員のソシオネクスト社製グラフィックSoC「SC1810」とともに、Suzhou INVO Automotive Electronics Co., Ltd.の3Dデジタル マルチファンクション アラウンドビューモニタ(AVM)システムに採用されたことを発表しました。INVO Automotive Electronics社は中国を拠点とするTier1サプライヤーで、同社のAVMシステムと、マシンビジョンを駆使した先進運転支援システム(ADAS: Advanced Driver Assistance Systems)は、中国国内及び海外の主要なOEMメーカーに供給されているとのことです。

詳細は以下をご参照ください。

イーソル
https://www.esol.co.jp/successstory/case_132.html

esol

Treck社が提供するIPスタックの脆弱性「Ripple20」についてのご注意

トロンフォーラムでは、T-Kernel、μT-Kernel及びT2EXといったTRON系OSやミドルウェア、さらにITRON仕様準拠OS及びその他の組込みRTOSやミドルウェアに関する脆弱性情報を告知し、集約するため「脆弱性情報特設サイト」を設置しました。

現在、「脆弱性情報特設サイト」では、従前からご案内している「URGENT/11」と、本メルマガ7月号でもご紹介した、Treck社が提供するIPスタックの脆弱性「Ripple20」についてのご注意を掲載しています。

トロンフォーラムで提供しております T-Kernel 2.0 Extension(T2EX) に含まれるTCP/IPプロトコルスタックは NetBSDの実装をもととしており、Ripple20の対象となるTreck社が提供するIPスタックとは関係ありません。

しかしながらRipple20につきましては、以下の点から日本のTRON系RTOSファミリーの利用者に特に注意を喚起いたします。Treck社から直接提供されるスタック以外にも、図研エルミック社の提供するKASAGO製品にも同様の脆弱性があることが、図研エルミック社より報告されています。

■図研エルミック
KASAGO製品における脆弱性に関するお知らせ
https://www.elwsc.co.jp/news/4136/
詳細な説明文書:
https://www.elwsc.co.jp/wp-content/uploads/2020/06/KASAGO202006-1.pdf

このKASAGOスタックはトロンフォーラムの前身のT-Engine フォーラムの時代に、T-Engine用に商用提供された最初のネットワークのスタックの一つで広く販売されていました。もし製品、プロトタイプに関わらず、ネットワークに接続したシステムでKASAGO製品を利用されている場合には、上記の文書に書かれた対処を検討してください。詳細につきましては、以下のトロンフォーラム「脆弱性情報特設サイト」をご覧ください。

また、各種IoT機器やRTOS、周辺ソフトウェア等の脆弱性に関する情報がありましたら、ぜひトロンフォーラム事務局まで、情報提供をいただきますようお願い申し上げます。

■トロンフォーラム「脆弱性情報特設サイト」
https://www.tron.org/ja/vulnerability/

logo-header

T-Kernel/ITRONの採用事例募集中

トロンフォーラムでは、T-KernelやITRONの採用事例を募集中です。T-KernelやITRONを採用された事例をご紹介いただける場合は、入力フォームにご記入ください。T-KernelやITRONは、航空宇宙分野から産業機器、カーナビ、多機能プリンタ、電子楽器、デジタルカメラなど、さまざまな分野で多くの採用事例があります。

お送りいただいた採用事例は、トロンフォーラムのwebサイトやメールマガジンでご紹介させていただいたり、坂村会長の講演やTRONプロジェクトの技術情報誌「TRONWARE」などでご紹介させていただいたり、トロンフォーラムが主催または共催、協賛するイベント等でご紹介させていただく予定です。

是非、この機会に採用事例をご紹介ください。詳しくは以下のページにある入力フォームをご参照ください。
https://www.tron.org/ja/tron-project/provide-the-use-case/

0200

Return Top