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トロンフォーラムメールマガジン | TRONWARE VOL.198 2022 TRON Symposiumプレビュー / Open Smart UR

トロンフォーラムメールマガジン |  TRONWARE VOL.198 2022 TRON Symposiumプレビュー / Open Smart UR

トロンフォーラムが毎月お送りするメールマガジンの2022年12月号をお送りします。

TRONWARE VOL.198 2022 TRON Symposiumプレビュー / Open Smart UR

TRON & IoT技術情報マガジンのTRONWAREは、最新号となるVOL.198を12月15日(木)に発売いたします。

本号の特集1は、2022 TRON Symposiumプレビューです。

今年のTRONSHOWのテーマは「ネクスト・インフラ」。次の時代のインフラとは何か、ということをテーマにしました。社会生活を支えるインフラにはいろいろありますが、TRONSHOWで扱うインフラは情報通信技術のインフラを指しています。情報通信技術の分野は、なだらかな坂のような進化ではなく、階段状に進化をしてきました。いま、まさに次の段に登ろうとしています。それはAPN(All Photonics Network)であり、具体的にはTRONWARE VOL.197でもご紹介した「IOWN(アイオン:Innovative Optical and Wireless Network)」です。

IOWNは、光技術によって大容量・低消費電力・低遅延を実現するための次世代の情報ネットワーク構想です。TRONSHOWではIOWNが、TRONプロジェクトが40年近くにわたって推進してきた組込みエッジノード側にどういう影響を与えるのか、またどういう応用が考えられるのかについて議論します。

さらに本号では、TRONSHOW出展各社による展示内容やサービスの紹介を掲載しました。現在、TRONSHOWの事前登録を受け付けていますので、是非、この機会にご登録ください。

また、特集2は「Open Smart UR」です。

坂村会長が学部長を務めるINIAD(東洋大学情報連携学部)とUR都市機構が進めている、IoT未来住宅のプロジェクトが「Open Smart UR」です。2022年10月に赤羽台団地に実際に人が住める実験住宅「生活モニタリング住戸」が完成しました。39平米の居室に100個のセンサーやアクチュエータを設置して、住生活に関わるさまざまなデータを収集して分析したり、メーカーが異なる機器同士を連携させたりする実験を行うための住宅です。特集では、2022年10月27日に行われた「令和4年度URひと・まち・くらしシンポジウム」での坂村会長による基調講演「未来を志向する-Open Smart UR」を誌上採録しています。あわせて、生活モニタリング住戸の現地で行われた内覧会の様子をご紹介。実際のモニタリング住戸の様子を詳しくご紹介しているほか、田中伸和UR都市機構 副理事長と坂村会長の対談も掲載しました。

この他、INIADで開講した「Open Smart Cityに向けたDX人材育成プログラム」のご紹介、好評の連載「micro:bitでμT-Kernel 3.0を動かそう」や、誌上セミナー「μT-Kernel 3.0でIoTエッジノードを作ろう」も掲載しました。

また、IoT関連機器の脆弱性情報を紹介するTIVAC Informationは「SBOM(Software Bill of Material)」についてご紹介しています。

TRONWARE VOL.198の詳細は以下をご参照ください。
https://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/364.html

2022 TRON Symposium -TRONSHOW- ただいま事前登録受付中

TRONプロジェクトシンポジウム 2022 TRON Symposium -TRONSHOW- (主催:トロンフォーラム)が、12月7日(水)-9日(金)に東京ミッドタウンホール(東京・六本木)で、米国IEEE Consumer Technology Societyとの技術協賛のもとで行われます。TRONSHOWでは、坂村健TRONプロジェクトリーダー・INIAD(東洋大学情報連携学部)学部長を中心に、TRONプロジェクトの最新の技術を用いて推進しているさまざまなプロジェクトとの連携事例を多数ご紹介します。

今回のTRONSHOWでは、TRONWARE VOL.197の特集記事でご紹介した次世代光ネットワーク・コンピューティング「IOWN」を大きく取り上げる予定です。講演・セッションやブース展示等を通じて、最先端の組込みエッジノードの技術や応用技術を余すところなくご紹介いたします。どうぞご期待ください。

なお、会場では無料の組込みセミナーも実施します。「μT-Kernel 3.0のすべて」と「マイコンボードでμT-Kernel 3.0を使おう」という2つのセミナーを毎日行います。いずれも座学形式で各回30分程度の予定です。参加を希望される方は、当日、会場でお申し込みください。

TRONSHOWの事前登録や詳細は、下記の公式webサイトをご確認ください。

2022 TRON Symposium -TRONSHOW-
https://www.tronshow.org/

ts2022

12月22日及び23日に【実習】μT-Kernel 3.0 組込みプログラミング中級を開催

トロンフォーラムでは12月22日(木)-23日(金)の2日間、INIAD(東洋大学情報連携学部)でμT-Kernel 3.0の中級の実習セミナーを実施いたします。

マイコン搭載のロボットカーを教材として使用し、リアルタイムOSによる組込みプログラミングをハンズオンで学習します。リアルタイムOSの実践的な使い方、マルチタスクによるリアルタイム制御の実現などが学習できます。

本セミナーの実習教材としては以下を予定しています。

tkRXマイコン搭載マイコンカー(株式会社アビリカ)

この機会に、是非、受講をご検討ください。なお、トロンフォーラムの会員には割引価格が適用されます。
https://www.tron.org/ja/2022/10/seminar20221222/

2023年1月19日及び20日にパーソナルメディアがT-Kernelセミナーを開催

トロンフォーラム幹事会員のパーソナルメディアでは、T-Kernelを使った開発について、より詳しく学びたい方を対象に、有料の実習セミナーを実施しています。

2023年1月19日(木)に実施する「T-Kernel導入実習セミナー」では、T-Kernelの基礎から、ソフトウェア部品の組合せ、メモリモデル、デバッグ手法などを説明したうえで、プロセスベースおよびT-Kernelベースのソフト開発からデバッグまでの流れをご体験いただきます。

また1月20日(金)に実施する「T-Kernelドライバ開発実習セミナー」では、T-Kernelのデバイスドライバの開発を担当されるT-Kernel経験者を対象に、ドライバの内部構造およびインタフェースなどを説明します。また実習を通じて、ドライバの開発の流れを一通りご体験いただきます。各セミナーの詳細につきましては、以下の公式webサイトをご参照ください。

パーソナルメディア セミナー紹介ページ
http://www.t-engine4u.com/seminar/index.html

pmc

パーソナルメディア社製T-Kernelが音声IP化装置に採用

トロンフォーラム幹事会員のパーソナルメディアは、日本無線株式会社が開発した音声IP化装置「NDC-1258C」に、パーソナルメディア社製T-Kernel「PMC T-Kernel 2.0」が採用されたと発表しました。

音声IP化装置は、音声周波数帯域信号をIPパケットに変換し、ネットワークを使用して音声周波数帯域信号を伝送する装置です。

トロンフォーラムでは、引き続きT-KernelやITRONの採用事例を募集中です。公表可能な事例をお持ちの方は、是非、トロンフォーラムへお知らせください。 

NDC-1258C

トロンフォーラム設立20周年 T-Kernel/ITRONの採用事例募集中

トロンフォーラムは、旧称のT-Engineフォーラムとして2002年に設立され、活動を続けてまいりました。おかげ様で、2022年6月で設立20周年を迎えることができました。

この間、2010年にITRON仕様やBTRON仕様などの仕様策定を行ってきたトロン協会の事業や各種WG活動を継承し、2015年4月にトロンフォーラムと名称を変更して現在に至ります。多くの企業や技術者の方々のご支援をいただき、ITU-TでのユビキタスIDアーキテクチャをベースにしたITU-T勧告「H.642」が成立したり、μT-Kernel 2.0がベースのIEEE 2050-2018がIEEE標準として成立したりするなど、トロンフォーラムの標準化活動の成果は国際的にも高く評価をいただいています。

また、トロンフォーラムではさまざまなワーキンググループによる標準化活動の成果として、T-Engineボードやその上で動作するT-Kernel、μT-Kernelといった組込み用リアルタイムOSの仕様策定と仕様書の作成、及びその仕様に基づいたリファレンスソースコードの一般公開を行ってきました。これらはいずれも無償で行われています。さらに近年では、トロンフォーラムのwebサイトだけでなく、GitHubといったオープンソースソフトウェアの公開を行うリポジトリでのμT-Kernelの最新版「μT-Kernel 3.0」のバージョンアップ版のリリースを継続して実施しています。

こうした活動の成果は多くの分野で製品に採用されています。そこでトロンフォーラムでは、T-KernelやITRONの採用事例を募集中です。T-KernelやITRONを採用された事例をご紹介いただける場合は、入力フォームにご記入ください。T-KernelやITRONは、航空宇宙分野から産業機器、カーナビ、多機能プリンタ、電子楽器、デジタルカメラなど、さまざまな分野で多くの採用事例があります。

お送りいただいた採用事例は、トロンフォーラムのwebサイトやメールマガジンでご紹介させていただいたり、坂村会長の講演やTRONプロジェクトの技術情報誌「TRONWARE」などでご紹介させていただいたり、トロンフォーラムが主催または共催、協賛するイベント等でご紹介させていただく予定です。

是非、この機会に採用事例をご紹介ください。詳しくは以下のページにある入力フォームをご参照ください。
https://www.tron.org/ja/tron-project/provide-the-use-case/

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