トロンフォーラム

トロンフォーラムメールマガジン | TRONWARE VOL.189「TRONプロジェクト2021年の最新状況」

トロンフォーラムメールマガジン |  TRONWARE VOL.189「TRONプロジェクト2021年の最新状況」

トロンフォーラムが毎月お送りするメールマガジンの2021年6月号をお送りします。

TRONWARE VOL.189「TRONプロジェクト2021年の最新状況」

TRON & IoT技術情報マガジンのTRONWAREは、最新号となるVOL.189を6月15日に発売いたします。本号の特集1は、「TRONプロジェクト2021年の最新状況」です。

TRONプロジェクトは推進母体となっているトロンフォーラムで、IoT機器をはじめとする組込みシステムで利用される組込みOSやその周辺ミドルウェアなどの開発、普及・推進を行うエコシステムを構築しています。活動内容や範囲が多岐にわたるため、他の標準化団体とも連携をとってプロジェクトを推進しています。こうしたTRONプロジェクトとしての活動推進状況を、坂村会長がトロンフォーラム会員を対象に2020年度末に行われた「総会」で発表した内容の概要をご紹介しています。

特集1でご紹介するTRONエコシステムの参加団体は、一般社団法人AIデータ活用コンソーシアム、一般社団法人IoTサービス連携協議会(AIoTS)、Open Smart UR研究会、公共交通オープンデータ協議会(ODPT)です。これらの団体の活動内容に加えて、会員専用ページでIoT機器の脆弱性情報に関するニュースレターの発行等を中心に活動するTIVACの活動内容についてもご紹介しています。これにより、TRONプロジェクトのエコシステムを俯瞰して知ることができます。

また特集2は『混雑予報を発信 「NO!三密プロジェクト」の最前線』です。新型コロナウイルスの感染予防に「密閉・密集・密接」のいわゆる「三密」を回避することは非常に重要です。その三密回避のためのデータ抽出と活用技術を、この度、坂村会長が学部長を務めるINIAD(東洋大学情報連携学部)とYRPユビキタス・ネットワーキング研究所(YRP/UNL)が共同研究開発をしました。現在、YRP/UNLのwebでこのデータを「NO!三密情報」として一般に公開、提供しています。この技術と三密回避のためのオープンデータ活用の今と将来について、ジャーナリストの堀潤氏と坂村会長によるインタビュー対談の様子を採録しました。

この他、2021年度からトロンフォーラム幹事会員となったインフィニオンテクノロジーズ ジャパン社によるIoTソリューションに関する寄稿や、A会員のソード社が推進する組込み関連事業に関する寄稿、2021年度の受講生の募集が始まったINIADによる社会人向けリカレント教育「Open IoT教育プログラム」に関するご紹介を掲載しました。さらに、IoT関連の脆弱性情報をご紹介する「TIVAC Information」では、米国カーネギーメロン大学のCERT Coordination Centerが公開した「dnsmasq」というDNSサーバのソフトウェアに見つかった脆弱性情報に関する問題、通称「DNSpooq」について紹介しています。

TRONWARE VOL.189の詳細は以下をご参照ください。
https://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/355.html 

坂村会長が7月1日(木)にET & IoT West 2021で基調講演

組込み技術とIoT技術に関する最新技術をご紹介するET & IoT West 2021 ~DXの社会実装を加速するエッジテクノロジー総合展~(主催:一般社団法人 組込みシステム技術協会)が、7月1日(木)と2日(金)の2日間、グランフロント大阪内 コングレコンベンションセンター(大阪市北区)で開催されます。

坂村健・トロンフォーラム会長/INIAD(東洋大学情報連携学部) 学部長が、7月1日(木)の10:00-11:00に、「ニューノーマル時代の組込みシステム」と題して基調講演を行います。本展示会の参加料及び坂村会長の基調講演の聴講は無料ですが、公式サイトでの事前登録が必要です。また、トロンフォーラムでは展示会場内にブースを設置する予定です。

ET & IoT West 2021
http://www.jasa.or.jp/etwest/

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μT-Kernel 3.0の新バージョン(v3.00.04)と開発環境コレクションをGitHubからリリース

トロンフォーラムは2021年5月17日(月)に、μT-Kernel 3.0の新バージョン(v3.00.04)をGitHubから正式リリースしました。また、各種開発環境のμT-Kernelの開発プロジェクトを集めた開発環境コレクションを5月19日(水)にGitHubで公開しました。

μT-Kernel v3.00.04は以下の点が変更されています。

  • 各種コンフィギュレーション・ファイルの/configディレクトリへの統合
  • その他、ソースコードの改善など

GitHubの以下のURLからソースコードおよびドキュメント一式が入手可能です。
https://github.com/tron-forum/mtkernel_3/releases

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「Open IoT教育プログラム」2021年度受講生募集中

坂村健トロンフォーラム会長が学部長を務めるINIAD(東洋大学情報連携学部)を中心に、東京大学、名古屋大学、名城大学及びトロンフォーラムが連携して実施している、文部科学省「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT-Pro)」の「Open IoT教育プログラム」では、2021年度受講生を募集中です。

「Open IoT教育プログラム」は、高度なIoT技術を身につけたい社会人の方を対象に、IoT関連分野の体系的な知識とスキルを短期間で身につけることのできる「学び直し」のためのコースです。INIADでは、2021年度も7月からの開講を予定して受講生を募集しています。

昨今のコロナ禍の影響により、リモートワークやオンライン講義など、新しい働き方や学び方が社会に浸透しつつありますが、ニューノーマル時代の多様なニーズに応えるために、多くの演習講義を対面とオンラインが選択可能なハイブリッド形式で実施します。受講期間中はIoT-Engineの貸し出しも行われるため、効率的な学習が可能です。

なお、本プログラムは、厚生労働省専門実践教育訓練に認定されていますので、一定の条件を満たした個人あるいは法人は、国の助成を受けることができます。受講にはC言語に関するスキルを前提とし、リアルタイムOSの国際標準規格「IEEE 2050-2018」に準拠したμT-Kernel 3.0やIoT-Engineを用いたシステム開発を中心に、ウェブアプリケーション開発や機械学習などIoTと関連が深い分野の最新技術についても学習できます。

「Open IoT教育プログラム」の詳細については、以下のサイトをご参照ください。

「Open IoT教育プログラム」
https://enpit.iniad.org/

oi

6月16日-17日にルネサス エレクトロニクスがμITRONを用いたリアルタイムOS入門(オンラインセミナー)コースを開催

トロンフォーラム幹事会員のルネサス エレクトロニクスでは、マイコン応用システムにリアルタイムOSを導入するための基礎知識が習得できる「リアルタイムOS入門コース」を開催しています。今回はμITRON4.0仕様に準拠したOSをシミュレータで動作させる実習形式の 2日間のオンラインセミナーとなります。イベントの通知や時間要件にあわせた並行処理を実現するマルチタスクプログラミング技術についてわかりやすく解説します。

リアルタイムOSをご利用される方、導入をご検討されている方が対象で、受講にあたってマイコンの基礎知識とC言語の基礎知識が必要です。また、事前にツールをインストールしてご受講いただきます(ツールのインストール方法は別途ご案内致します)。

同社では現在、セミナーの受講申し込みを受付中です。費用はお一人様34,650円(税込)です。本セミナーの詳細及び受講のお申し込みは以下の公式webサイトをご参照ください。

■ルネサス半導体セミナー リアルタイムOS入門(オンラインセミナー)コース
・2021年06月16日(水)~ 06月17日(木) 9:30~17:00 オンライン
https://www.renesas.com/jp/ja/support/training/seminar/
individual/basic-technology-seminar/b07

7月8日及び9日にパーソナルメディアがT-Kernelセミナーを開催

トロンフォーラム幹事会員のパーソナルメディアでは、T-Kernelを使った開発について、より詳しく学びたい方を対象に、有料の実習セミナーを実施しています。

7月8日(木)に実施する「T-Kernel導入実習セミナー」では、T-Kernelの基礎から、ソフトウェア部品の組合せ、メモリモデル、デバッグ手法などを説明したうえで、プロセスベースおよびT-Kernelベースのソフト開発からデバッグまでの流れをご体験いただきます。

また7月9日(金)に実施する「T-Kernelドライバ開発実習セミナー」では、T-Kernelのデバイスドライバの開発を担当されるT-Kernel経験者を対象に、ドライバの内部構造およびインタフェースなどを説明します。また実習を通じて、ドライバの開発の流れを一通りご体験いただきます。各セミナーの詳細につきましては、以下の公式webサイトをご参照ください。

パーソナルメディア セミナー紹介ページ
http://www.t-engine4u.com/seminar/index.html

pmc

「第4回東京公共交通オープンデータチャレンジ」期間を延長して開催中

公共交通オープンデータ協議会(会長 : 坂村 健 INIAD 東洋大学情報連携学部 学部長)では、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、現在開催中の「第4回東京公共交通オープンデータチャレンジ」について、コンテストの応募期間を2021年10月15日まで、また、実施期間を2022年1月31日まで延長して開催中です。

公共交通オープンデータ協議会は、世界一複雑とも言われる「東京」の公共交通を、訪日外国人の方、障碍を持つ方、高齢者の方を含む、誰もがスムーズに乗りこなせるようにすることを目指し、公共交通データのオープン化を進めてきました。

第4回チャレンジでは、東京におけるスムーズな移動と快適な滞在を実現するアプリケーションを、広く募集しています。首都圏の主な鉄道、バス、航空に関する時刻表や運行情報、ロケーション情報を提供中です。

こうした交通系のデータだけでなくKDDIから提供いただいた「位置情報統計データ」、ドコモ・インサイトマーケティングから提供いただいた「モバイル空間統計データ」、Agoopから提供いただいた「メッシュ型流動人口データ」、「ポイント型流動人口データ」、さらにドコモ・バイクシェアから提供いただいた「バイクシェアサービスのポートデータ」といった各種データも提供中です。そして新たにフェリー事業者各社のご協力により、フェリー関連のデータも複数リリースされています。

第4回チャレンジは賞金総額が300万円となり、これまでのチャレンジの賞金に比べて増額されただけでなく、規約に従ってご利用いただくことで、営利目的でのデータ利用も可能となりました。この機会に是非、本チャレンジへの参加をご検討ください。

なお、東京公共交通オープンデータチャレンジで提供されるデータの配信技術には、uIDアーキテクチャが採用されています。第4回チャレンジの詳細は、以下のページをご参照ください。

第4回東京公共交通オープンデータチャレンジ
https://tokyochallenge.odpt.org/ 

odc

T-Kernel/ITRONの採用事例募集中

トロンフォーラムでは、T-KernelやITRONの採用事例を募集中です。T-KernelやITRONを採用された事例をご紹介いただける場合は、入力フォームにご記入ください。T-KernelやITRONは、航空宇宙分野から産業機器、カーナビ、多機能プリンタ、電子楽器、デジタルカメラなど、さまざまな分野で多くの採用事例があります。

お送りいただいた採用事例は、トロンフォーラムのwebサイトやメールマガジンでご紹介させていただいたり、坂村会長の講演やTRONプロジェクトの技術情報誌「TRONWARE」などでご紹介させていただいたり、トロンフォーラムが主催または共催、協賛するイベント等でご紹介させていただく予定です。

是非、この機会に採用事例をご紹介ください。詳しくは以下のページにある入力フォームをご参照ください
https://www.tron.org/ja/tron-project/provide-the-use-case/

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