トロンフォーラム

「第2回東京公共交通オープンデータチャレンジ」入賞作品決定

「第2回東京公共交通オープンデータチャレンジ」入賞作品決定

首都圏の公共交通事業者やICT事業者が参画して、公共交通機関のデータをオープンデータとして公開する活動を展開している公共交通オープンデータ協議会(会長:坂村健・INIAD 東洋大学情報連携学部 学部長、トロンフォーラム会長)は、3月29日に東洋大学赤羽台キャンパスINIADホールで、「第2回東京公共交通オープンデータチャレンジ」表彰式を開催しました。

海外からの参加申込も含めて約500件近いユーザ登録と、約60件の応募の中から最優秀賞に選ばれたのは、一般社団法人日本支援技術協会が開発した「わたしのバス」です。この作品は、視覚障碍者の方のために、音声のみで自分の乗りたいバスの時刻表や、現在のリアルタイムなバスの位置を確認できるもので、障碍者の方の社会参画を実現するという目的と、設定まで音声インタフェースで完結しているという技術的な高い完成度が評価されました。

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また優秀賞には、公共交通オープンデータを活用し、素晴らしいアイデアを形にした4 作品が選ばれました。坂村会長の講評とともにご紹介します。

dela-sh.info

現在の鉄道路線の遅延状況を一目で確認できるWebサイトです。単純ではありますが、意外といままでに似たものがなく、分かりやすさを追求した作品に仕上げたことを評価しました。

Tokyo Station 3D Viewer

第2回チャレンジで国土交通省が新たに公開した東京駅の構内図データを活用し、東京駅やその周辺の地下街を3 次元で閲覧できるWebサイトです。非常に緻密に作りこんでありデザインもよく、審査会で高い評価を受けました。

Tokyo Train Alert

外国人の方が複雑な東京の電車を乗りこなせるように降車駅をアラートしてくれるものです。2020年に向けたチャレンジに、外国の方からこのような作品が寄せられるのは意義深いことだと思います。

Worker Step

一般的な経路検索とは違い、リアルタイムな遅延情報も考慮した経路検索です。ナビゲーションでのリアルタイムデータの活用は今後さらに進むことが期待されており、非常に意欲的な作品だと思います。

これ以外にも今回のコンテストでは、障碍のある方の公共交通の利用を支援することを目的とする作品が多数寄せられました。入賞した作品の詳細は、以下の第2回東京公共交通オープンデータチャレンジ結果発表サイトでご紹介しています。是非ご覧ください。

第2回東京公共交通オープンデータチャレンジ 結果発表
https://tokyochallenge.odpt.org/2018/award/index.html

公共交通オープンデータ協議会では、引き続き「第3回東京公共交通オープンデータチャレンジ」を開催中です。多くの方々のご参加をお待ちしています。なお、公共交通オープンデータの公開にあたって、トロンフォーラム傘下のユビキタスIDセンターによるuIDアーキテクチャを利用しています。

第3回東京公共交通オープンデータチャレンジ
https://tokyochallenge.odpt.org/

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