
トロンフォーラムが毎月お送りするメールマガジンの2024年12月号をお送りします。
TRON&オープン技術情報マガジンTRONWARE VOL.210は12月16日(月)発売。特集1は「TRONプロジェクト40周年-オープンという選択」です。1984年に坂村会長が始めたTRONプロジェクトは、今年2024年で40周年を迎えました。この40年の間、一貫して標榜してきた哲学、それは「オープン」です。
TRONプロジェクトの始まりは、組込み用リアルタイムOSの仕様や実装を「オープン」にすることでした。そしてこのTRONの「オープン」な技術の組込み分野での応用事例としては、デジタルカメラや複合プリンタ、自動車のエンジン制御、さらには人工衛星などの宇宙機やロケットの制御など、民生から産業応用まで、幅広い分野に広がりました。
さらにTRONの「オープン」の哲学の応用先となった電脳住宅や電脳ビル、電脳都市は、いまやハウジングOS、ビルOS、そして都市OSとして、様々な企業や自治体、政府までもがその応用に取り組むほどの影響を与えています。また、公共交通オープンデータ協議会の活動を通じて、TRONではデータをオープンにする活動にも取り組むなど、オープンの哲学の射程範囲はますます広がっています。
こうした取組が評価され、2023年にはIEEE(米国電気電子学会)が「TRONリアルタイムOSファミリー」をIEEEマイルストーンに認定し、2024年には「TRON電脳住宅」が、2年連続でIEEEマイルストーン受賞の栄誉に浴することになりました。
今号では坂村会長がTRONプロジェクトを開始した当初のエピソードを語っています。TRONプロジェクト開始時点の社会情勢や、プロジェクトを開始したきっかけなどを振り返っています。
そして、いよいよ今年も12月11日(水)から13日(金)に開催されるTRONSHOWについて、特集2「2024 TRON Symposiumプレビュー AI X TRON」で徹底解説しています。
今回から会場を渋谷パルコDGビル18Fカンファレンスホール「Dragon Gate」に移して開催するTRON Symposium-TRONSHOW-のテーマは、「AI X TRON」です。
初日は、坂村会長による基調講演「AI X TRON ─ 2024年のTRONプロジェクトと今後の展望 ─」。また、IEEEマイルストーン受賞記念「TRON電脳住宅 ── どこでもコンピュータの夢から、IoT/AI時代の実現へ」及びNTTセッション「デジタルツインが変える通信の未来 ── IOWNとAIで描く2030年の社会」を行います。
2日目は、デジタルガレージセッション「インバウンドDXに向けて」、「デジタル地方創生のためのDXプラットフォーム」、そしてトロンフォーラムが主催して実施したコンテストの受賞作品とその制作者を表彰する「TRONプログラミングコンテスト表彰式」を行います。
3日目は、INIADセッション「地域DXに向けて──INIADが描く北区デジタル化の未来」、公共交通オープンデータセッション「公共交通オープンデータによるオープン・イノベーション」、Open Smart URセッション「2030年の電脳集合住宅──API時代の新しい暮らし方」を行います。
TRONWARE VOL.210及び2024 TRON Symposium-TRONSHOW-の詳細は、それぞれ以下をご参照ください。
■TRONWARE VOL.210
https://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/387.html
■2024 TRON Symposium-TRONSHOW-
https://www.tronshow.org/
毎年12月に開催しているTRON Symposium -TRONSHOW-は、今年、渋谷パルコDGビル18Fのカンファレンスホール「Dragon Gate」に会場を移して、12月11日(水)-13日(金)に開催します。
2024 TRON Symposium-TRONSHOW-のテーマは「AI X TRON」。TRONとAIの連携による新たな可能性を探ります。AIを利用する組込みシステムやTRON開発環境、IoTでのAI活用など、TRONの関連分野でのAIとの連携パターンを紹介します。この他、DX分野でのAI利用や、AIを活用した地域課題解決などの分野での最新の取り組みを紹介します。
2024 TRON Symposium-TRONSHOW-は、現在、来場者事前登録を受付中です。是非、お早めにご登録ください。
2024 TRON Symposium -TRONSHOW-
https://www.tronshow.org/
2024年に発生した能登半島地震や大豪雨、さらに8月に発表された南海トラフ地震臨時情報など、多様な災害に対して、障碍者の方への適切な情報伝達手段の確保に困難をきたすことがあります。
今年のTEPSでは、最新技術の力を活用した、災害時の障害者支援と、災害にも対応できるコミュニティづくりについて議論します。
TEPSは現在、来場者事前登録を受付中です。是非、ご予定に含めていただき、ご来場くださいますようお願いいたします。
TRONイネーブルウェアシンポジウム TEPS37th
https://www.tronshow.org/2024-tron-symposium/ja/07.html
賞金総額300万円。さまざまなオープンデータを用いた、アプリを競う
トロンフォーラム会長の坂村健・東京大学名誉教授/TRONプロジェクトリーダーが会長を務める公共交通オープンデータ協議会では、国土交通省との共同主催で「公共交通オープンデータチャレンジ2024 - powered by Project LINKS -」を開催中です。
このコンテストは、公共交通オープンデータを活用した、オープン・イノベーションのためのアプリケーション・コンテストです。公共交通オープンデータ協議会では、鉄道、バス、航空、フェリー、そしてシェアサイクルなどのデータを「公共交通オープンデータセンター」を通じて公開しています。これらのデータを活用して、新サービスの創出、社会課題の解決、そして地方創生など、さまざまな分野での応用事例を募集しています。世界中の開発者の方々からの作品応募をお待ちしています。
なお、2024 TRON Symposium-TRONSHOW-では、12月13日(金)の13:00-14:30に、坂村会長をコーディネーターとして、伊勢勝巳・東日本旅客鉄道株式会社 代表取締役副社長と、別所正博・INIAD(東洋大学情報連携学部)教授にご登壇いただいて、公共交通オープンデータ協議会の現在地をご紹介するとともに、JR東日本のWaaS(Well-being as a Service)の取り組みをご紹介します。
また、会場内で行われるセミナーでも、12月13日(金)に本チャレンジに関する紹介セッションと、GTFSの使い方を解説するセッションを実施いたします。いずれも無料で受講いただけますが、来場聴講予約が必要です。是非、お早めにご予約ください。
公共交通オープンデータチャレンジ2024 - powered by Project LINKS -
https://challenge2024.odpt.org/
2025年1月16日(木)及び17日(金)にパーソナルメディアがセミナーを実施。基礎とドライバ開発を学べる。
トロンフォーラム幹事会員のパーソナルメディア株式会社では、T-Kernelを使った開発について、より詳しく学びたい方を対象に、有料の実習セミナーを実施しています。
2025年1月16日(木)に実施する「T-Kernel導入実習セミナー」では、T-Kernelの基礎から、ソフトウェア部品の組合せ、メモリモデル、デバッグ手法などを説明したうえで、プロセスベースおよびT-Kernelベースのソフト開発からデバッグまでの流れをご体験いただきます。
また同じく年明けの1月17日(金)に実施する「T-Kernelドライバ開発実習セミナー」では、T-Kernelのデバイスドライバの開発を担当されるT-Kernel経験者を対象に、ドライバの内部構造およびインタフェースなどを説明します。実習を通じて、ドライバの開発の流れを一通りご体験いただきます。各セミナーの詳細につきましては、以下の公式webサイトをご参照ください。
パーソナルメディア セミナー紹介ページ
http://www.t-engine4u.com/seminar/index.html
2024年8月1日(木)から2025年1月31日(金)まで。島根県がスタンプラリー実施。抽選賞品あり。
トロンフォーラム幹事会員のユーシーテクノロジ株式会社が開発・運用する「ココシル山陰WEST」では、「島根県西部周遊スタンプラリー いわみくるり」を開催中です。
スマホアプリの「ココシル山陰WEST」から「いわみくるり」を選択してスタンプラリーに参加してください。島根県内の3エリアと、島根県外を対象にしたエリアで、対象店舗・施設でスタンプを集めて応募すると、抽選で素敵な賞品が当たります。
島根県西部周遊スタンプラリー「いわみくるり」の開催は、2024年8月1日(木)から2025年1月31日(金)までです。詳しくは以下の特設サイトをご覧ください。
島根県西部周遊スタンプラリー 「いわみくるり」スタンプラリー
https://home.sanin-west.kokosil.net/ja/2024-stamp-rally
2024年9月2日(月)から2025年2月28日(金)まで。支払い金額の10%をポイントバック。
トロンフォーラム幹事会員のユーシーテクノロジ株式会社は、uIDアーキテクチャを用いた同社の地域情報発信サービス「ココシル上天草」を展開している熊本県上天草市で、上天草市民をターゲットとした「上天草お買い物ポイント」の実施に協力します。「上天草お買い物ポイント」は2024年9月2日(月)から2025年2月28日(金)まで開催中で、上天草市内のいろいろなお店で、お支払いごとに10%がポイントバックされます。
「上天草お買い物ポイント」に参加するには、スマホアプリの「ココシル上天草」から「上天草お買い物ポイント」のバナーを選択。ユーザー登録を完了したあと、クレジットカードまたはコンビニでポイントをチャージ。上天草市内の指定レストランやショップでのお支払いにご利用いただけます。ポイントバックは10,000ポイントまでで、お支払い分の10%が翌日にポイントバックされます。
なお、ポイントバック期間内でも、本事業の予算に達し次第、ポイントバックは終了します。上天草市内の方は是非、お早めにポイントバックを受けてください。
詳しくは以下のサイトをご覧ください。
ココシル上天草
https://home-kamiamakusa.kokosil.net/ja/
トロンフォーラムでは、T-KernelやITRONの採用事例を募集中です。T-KernelやITRONを採用された事例をご紹介いただける場合は、入力フォームにご記入ください。T-KernelやITRONは、航空宇宙分野から産業機器、カーナビ、多機能プリンタ、電子楽器、デジタルカメラなど、さまざまな分野で多くの採用事例があります。
お送りいただいた採用事例は、トロンフォーラムのwebサイトやメールマガジンでご紹介させていただいたり、坂村会長の講演やTRONプロジェクトの技術情報誌「TRONWARE」などでご紹介させていただいたり、トロンフォーラムが主催または共催、協賛するイベント等でご紹介させていただく予定です。
是非、この機会に採用事例をご紹介ください。詳しくは以下のページにある入力フォームをご参照ください。
https://www.tron.org/ja/tron-project/provide-the-use-case/