TRON & IoT技術情報マガジンのTRONWAREは、最新号となるVOL.200を4月15日(土)に発売いたします。
本号は、創刊200号記念特集号となっています。1990年2月に第1号を発刊したTRONWAREは、33年をかけて200号の発行を迎えることができました。編集長の坂村健トロンフォーラム会長・INIAD(東洋大学情報連携学部)学部長が、TRONWARE200号を発行するまでのTRONプロジェクトの歴史を、TRONWAREの掲載記事とともに振り返ります。
また本記念号では、TRONプロジェクトとともに歩まれたお二人のゲストとの200号記念対談を掲載しました。一人目は川崎郁也氏(インフィニオン テクノロジーズ ジャパン株式会社 代表取締役社長)です。VOL.1発売当時に在籍されていた日立製作所で手掛けていたTRONチップとのかかわりや、日本の半導体業界の歴史、これからの半導体業界で求められる人材像などについて、坂村会長と語り合います。
二人目は檜原弘樹氏(NECスペーステクノロジー株式会社 技術本部第三技術部スペシャリスト)です。NECに入社以来、TRONプロジェクトとの関わりを長く続けている檜原氏から、ご自身が手掛けてきた人工衛星にTRON系OSを搭載してきた経験や、オープンプラットフォームとしてTRONを使う具体的なメリット、宇宙開発事業に関する今後の展望などについてご説明いただきました。
この他、本記念号ではこれまでTRONWAREで紹介してきたTRONプロジェクトの活動のあゆみを振り返ります。IEEE2050-2018として国際標準となった「組込みリアルタイムOS」分野での成果や、全国各地で行われた実証実験をはじめ、場所情報サービス「ココシル」などに活用されている「ユビキタスID技術」、パーソナルデータの安全な活用のための「パーソナルデータストア(PDS)」の提供・運用を行う「一般社団法人IoTサービス連携協議会」(理事長:坂村健)の活動、オープンデータにより地方創生の推進と経済の活性化を目指す「一般社団法人デジタル地方創生推進機構」(理事長:坂村健)の活動、公共交通機関が持つデータのオープンデータ化を推進する「公共交通オープンデータ協議会」(会長:坂村健)の活動、そして「Open IoT教育プログラム」の実施を通じて社会人を中心とする受講者のリスキリングに寄与するだけでなく、独立行政法人都市再生機構(UR)と共同でIoTとAI技術で住生活環境の向上を目指す「Open Smart UR研究会」で中心的な活動を展開しているINIAD(東洋大学情報連携学部、学部長:坂村健)の活動などを紹介しました。
さらに1986年11月に行われた第1回TRONプロジェクトシンポジウム以来、2022年12月までに行われてきた各TRONSHOWと、そのTRONSHOWとの併催で2022年11月に35回の開催を数えた「TEPS」(主催:トロンフォーラム、TRONイネーブルウェア研究会)の歴史を振り返ったほか、パソコン用TRON OS「BTRON」の愛好家の集まり「BTRON Club」の例会活動の紹介など、熱気にあふれるTRON関連のイベントの様子をご紹介しました。
そして本記念号ならではの特典として、TRONWARE VOL.101からVOL.200までの全バックナンバーを無料で閲覧できる権利が特別付録として添付されます。
TRONWARE VOL.200の詳細は以下をご参照ください。
https://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/366.html