トロンフォーラム

トロンフォーラムメールマガジン | 坂村会長が「IEEE Masaru Ibuka Consumer Technology Award」を受賞

トロンフォーラムメールマガジン | 坂村会長が「IEEE Masaru Ibuka Consumer Technology Award」を受賞

トロンフォーラムが毎月お送りするメールマガジンの2022年7月号をお送りします。

坂村会長が「IEEE Masaru Ibuka Consumer Technology Award」を受賞

この度、坂村会長が米国IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)よりIEEE Masaru Ibuka Consumer Technology Award (参考訳「IEEE井深大コンシューマー・テクノロジー賞」)の受賞の通知をいただきました。授賞式は2023年5月5日アメリカ合衆国、アトランタで開催予定です。

今回の授賞理由は以下の通りです。

“For leadership in creating open and free operating systems for embedded computers used in consumer electronics.” (参考訳「消費者向け電化製品に使われる組込みコンピュータ用のオープンでフリーなOSの開発に果たしたリーダーシップに対して」)

今回の受賞について、坂村会長は以下のように述べています。

この賞はコンシューマーエレクトロニクスの分野での貢献に対して贈られる賞。トロンプロジェクトを通じてリアルタイムOSの仕様、実装を無料で公開してきた活動に対していただいたもので、私のみならずプロジェクトまたそのメンバーにとって大変に名誉あるものと感じております。

今後ともコンシューマー向けの製品に組み込むリアルタイムOSとその開発環境、さらにはそれらをサポートするネットワーク環境の提供、改良、普及活動を続けていく所存です。これまでの皆様のご協力に感謝すると同時に、これからの推進活動に対して引き続きのご支援、ご協力をお願いします。

トロンフォーラム会長
IEEE Life Fellow and Golden Core Member
INIAD (東洋大学 情報連携学部) 学部長
YRPユビキタス・ネットワーキング研究所 所長
東京大学名誉教授
坂村健

μT-Kernel 3.0の新バージョン(v3.00.06.B0)をGitHubからプレリリース

トロンフォーラムではμT-Kernel 3.0の新バージョン(v3.00.06.B0)をGitHubからプレリリースしました。本バージョンではv3.00.05から以下の点が変更されています。

  • BSPで対応したCPUコアの取り込み(RX65N、STM32H7)
  • デバイスドライバ、機種依存部の改善
  • 開発環境のバージョンの更新
  • その他、各種改善など

GitHubの以下のURLからソースコードおよびドキュメント一式が入手可能です。
https://github.com/tron-forum/mtkernel_3/releases

本バージョンは、評価期間を経たのち、正式版にマージされる予定です。

RTOS_1_3_01

坂村会長がET & IoT West 2022で基調講演に登壇

7月28日(木)13時から14時に、坂村会長が「ネットワーク時代の組込システム」と題してET & IoT West 2022(主催:一般社団法人 組込みシステム技術協会、会場:グランフロント大阪 コングレコンベンションセンター)で基調講演を行います。

なお、基調講演の当日のライブ配信の予定はないとのことです。視聴をご希望の方は来場登録をされたうえで、会場でご視聴ください。なお参加料は無料とのことです。

ET & IoT West 2022の詳細につきましては、以下の公式webサイトをご参照ください。

ET & IoT West 2022
https://www.jasa.or.jp/etwest/

2022 TRON Symposium -TRONSHOW-出展・協賛の申込み受付中

トロンフォーラムでは、今年も12月7日(水)から9日(金)の期間、東京ミッドタウン(東京・六本木)で2022 TRON Symposium -TRONSHOW- を開催いたします。

現在、TRONSHOWへのご協賛・ご出展の申込を受付中です。申込締切は、9月9日(金)です。ご協賛・ご出展をご検討中の方は、どうぞお早めにお申込みいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。本件の詳細ならびにお申込みにつきましては、下記の公式ホームページをご確認ください。
https://www.tronshow.org/

ts2022

7月14日及び15日にパーソナルメディアがT-Kernelセミナーを開催

トロンフォーラム幹事会員のパーソナルメディアでは、T-Kernelを使った開発について、より詳しく学びたい方を対象に、有料の実習セミナーを実施しています。

7月14日(木)に実施する「T-Kernel導入実習セミナー」では、T-Kernelの基礎から、ソフトウェア部品の組合せ、メモリモデル、デバッグ手法などを説明したうえで、プロセスベースおよびT-Kernelベースのソフト開発からデバッグまでの流れをご体験いただきます。

また7月15日(金)に実施する「T-Kernelドライバ開発実習セミナー」では、T-Kernelのデバイスドライバの開発を担当されるT-Kernel経験者を対象に、ドライバの内部構造およびインタフェースなどを説明します。また実習を通じて、ドライバの開発の流れを一通りご体験いただきます。各セミナーの詳細につきましては、以下の公式webサイトをご参照ください。

パーソナルメディア セミナー紹介ページ
http://www.t-engine4u.com/seminar/index.html

pmc

トロンフォーラム設立20周年 T-Kernel/ITRONの採用事例募集中

トロンフォーラムは、旧称のT-Engineフォーラムとして2002年に設立され、活動を続けてまいりました。おかげ様で、2022年6月で設立20周年を迎えることができました。

この間、2010年にITRON仕様やBTRON仕様などの仕様策定を行ってきたトロン協会の事業や各種WG活動を継承し、2015年4月にトロンフォーラムと名称を変更して現在に至ります。多くの企業や技術者の方々のご支援をいただき、ITU-TでのユビキタスIDアーキテクチャをベースにしたITU-T勧告「H.642」が成立したり、μT-Kernel 2.0がベースのIEEE 2050-2018がIEEE標準として成立したりするなど、トロンフォーラムの標準化活動の成果は国際的にも高く評価をいただいています。

また、トロンフォーラムではさまざまなワーキンググループによる標準化活動の成果として、T-Engineボードやその上で動作するT-Kernel、μT-Kernelといった組込み用リアルタイムOSの仕様策定と仕様書の作成、及びその仕様に基づいたリファレンスソースコードの一般公開を行ってきました。これらはいずれも無償で行われています。さらに近年では、トロンフォーラムのwebサイトだけでなく、GitHubといったオープンソースソフトウェアの公開を行うリポジトリでのμT-Kernelの最新版「μT-Kernel 3.0」のバージョンアップ版のリリースを継続して実施しています。

こうした活動の成果は多くの分野で製品に採用されています。そこでトロンフォーラムでは、T-KernelやITRONの採用事例を募集中です。T-KernelやITRONを採用された事例をご紹介いただける場合は、入力フォームにご記入ください。T-KernelやITRONは、航空宇宙分野から産業機器、カーナビ、多機能プリンタ、電子楽器、デジタルカメラなど、さまざまな分野で多くの採用事例があります。

お送りいただいた採用事例は、トロンフォーラムのwebサイトやメールマガジンでご紹介させていただいたり、坂村会長の講演やTRONプロジェクトの技術情報誌「TRONWARE」などでご紹介させていただいたり、トロンフォーラムが主催または共催、協賛するイベント等でご紹介させていただく予定です。

是非、この機会に採用事例をご紹介ください。詳しくは以下のページにある入力フォームをご参照ください。
https://www.tron.org/ja/tron-project/provide-the-use-case/

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