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トロンフォーラムメールマガジン | TIVACニュースレター「FragAttacks」

トロンフォーラムメールマガジン |  TIVACニュースレター「FragAttacks」

トロンフォーラムが毎月お送りするメールマガジンの2021年9月号をお送りします。

TIVACニュースレター「FragAttacks」

トロンフォーラムでは法人会員を対象にした会員専用ページの中に、IoT機器に関するセキュリティの脆弱性に関する情報を紹介する「TIVACニュースレター」ページをご用意しています。

この「TIVACニュースレター」に掲載している内容のイントロダクションは、坂村会長が編集長を務めるTRON & IoT技術情報マガジン「TRONWARE」で、「TIVAC Information」というページに掲載しています。今回、会員専用ページで公開されたTIVACニュースレターでは、「FragAttacks」というWiFiネットワークに対する脆弱性の問題について紹介しています。

FragAttacksは、FRagmentation and AGgregation ATTACKSに由来していて、パケットの分割とそれを後に組み合わせて戻す際の処理の際に発生する脆弱性です。このFragAttacksが引き起こす脆弱性は、WiFiの仕様そのものに関する3点の問題点と、各種の機器とそこで動作するソフトウェアの両方に起因します。

このうち、WiFiの仕様に起因する悪用は難しいとされているため、実際には各種機器とそこで動作するソフトウェアのプログラムの実装上の欠陥が問題となっています。具体的な実装上の問題点としては、暗号化していないパケットを受け入れてしまうことがあげられます。これを使うとMITM( Man In The Middle )攻撃 -すなわち二者間の通信に第三者が割り込んで通信内容を盗聴したり、通信内容に介入したりすることができる攻撃。「中間者攻撃」ともいいます。- に使えるDNS応答の偽造を容易に行うことができてしまいます。

会員専用ページで公開したTIVACニュースレターでは、お手元のWiFi機器にこのFragAttacksの被害を受ける脆弱性問題が存在するかどうかを確認していただくための、入門的な説明をご用意しました。現在、日本国内の利用者向けには、まだFragAttacksに関する詳細な警告が少ない状況です。会員専用ページのTIVACニュースレターでは、この「FragAttacks」の詳しい解説記事を掲載しています。会員の方は是非、ご覧ください。

■トロンフォーラム会員専用ページ内「TIVACニュースレター」
https://members.tron.org/

「2021 TRON Symposium -TRONSHOW-」協賛・出展を受付中

今年も12月8日(水)から10日(金)の期間、東京ミッドタウン(東京・六本木)で2021 TRON Symposium -TRONSHOW- を開催します。現在、ご協賛・ご出展の申込を受付中です。申込締切は、9月10日(金)ですので、ご協賛・出展をご検討中の方は、どうぞお早めにお申込みいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。本件の詳細ならびにお申込みにつきましては、下記の公式ホームページをご確認ください。

https://www.tronshow.org/ 

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μT-Kernel 3.0の新バージョン(v3.00.05.B0)をGitHubからプレリリース

トロンフォーラムは2021年8月27日に、μT-Kernel 3.0の新バージョン(v3.00.05.B0)をGitHubからプレリリースしました。
本バージョンではv3.00.04から以下の点が変更されています。

  • 対象ハードウェアにRZ/A2M(ARM Cortex-A9コア)IoT-Engineを追加
  • 以下のデバイスドライバのサンプルコードを追加
    RZ/A2M用シリアル通信、A/D変換
  • その他、各種改善など

GitHubの以下のURLからソースコードおよびドキュメント一式が入手可能です。
https://github.com/tron-forum/mtkernel_3/releases

本バージョンは、評価期間を経たのち、正式版にマージされる予定です。

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9月16日及び17日にパーソナルメディアがT-Kernelセミナーを開催

トロンフォーラム幹事会員のパーソナルメディアでは、T-Kernelを使った開発について、より詳しく学びたい方を対象に、有料の実習セミナーを実施しています。

9月16日(木)に実施する「T-Kernel導入実習セミナー」では、T-Kernelの基礎から、ソフトウェア部品の組合せ、メモリモデル、デバッグ手法などを説明したうえで、プロセスベースおよびT-Kernelベースのソフト開発からデバッグまでの流れをご体験いただきます。

また9月17日(金)に実施する「T-Kernelドライバ開発実習セミナー」では、T-Kernelのデバイスドライバの開発を担当されるT-Kernel経験者を対象に、ドライバの内部構造およびインタフェースなどを説明します。また実習を通じて、ドライバの開発の流れを一通りご体験いただきます。各セミナーの詳細につきましては、以下の公式webサイトをご参照ください。

パーソナルメディア セミナー紹介ページ
http://www.t-engine4u.com/seminar/index.html

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9月28日-30日にルネサス エレクトロニクスがμITRONを用いたリアルタイムOS入門コースをオンラインまたはオンサイトで開催

トロンフォーラム幹事会員のルネサス エレクトロニクスでは、マイコン応用システムにリアルタイムOSを導入するための基礎知識が習得できる「リアルタイムOS入門コース」を開催しています。μITRON4.0仕様に準拠したOSをRX62Nトレーニングボードで動作させる実習形式の3日間コースのセミナーで、イベントの通知や時間要件にあわせた並行処理を実現するマルチタスクプログラミング技術についてわかりやすく解説します。

リアルタイムOSをご利用される方、導入をご検討されている方が対象で、受講にあたってマイコンの基礎知識とC言語の基礎知識が必要です。

同社では現在、セミナーの受講申し込みを受付中です。費用はお一人様49,500円(税込)です。ただし、緊急事態宣言が発出されていることに伴い、本セミナーはオンラインまたはオンサイトのいずれかで開催させていただくことになる予定です。本セミナーの詳細及び受講のお申し込みは以下の公式webサイトをご参照ください。

■ルネサス半導体セミナー リアルタイムOS入門コース
・2021年 09月28日(火)~ 09月30日(木) 9:30~17:00 オンサイトでの開催の場合は豊洲会場(豊洲フォレシア)を予定
https://www.renesas.com/jp/ja/support/training/
seminar/individual/basic-technology-seminar/rtos-intro-course

「第4回東京公共交通オープンデータチャレンジ」作品の応募締切は10月15日

公共交通オープンデータ協議会(会長 : 坂村 健 INIAD 東洋大学情報連携学部 学部長)では、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、現在開催中の「第4回東京公共交通オープンデータチャレンジ」について、実施期間を2022年1月31日まで延長して開催中です。そして、すでに作品を開発された方の作品応募締切は、いよいよ2021年10月15日までと迫ってまいりました。

公共交通オープンデータ協議会は、世界一複雑とも言われる「東京」の公共交通を、訪日外国人の方、障碍を持つ方、高齢者の方を含む、誰もがスムーズに乗りこなせるようにすることを目指し、公共交通データのオープン化を進めてきました。

第4回チャレンジでは、東京におけるスムーズな移動と快適な滞在を実現するアプリケーションを、広く募集しています。首都圏の主な鉄道、バス、航空に関する時刻表や運行情報、ロケーション情報を提供中です。

こうした交通系のデータだけでなくKDDIから提供いただいた「位置情報統計データ」、ドコモ・インサイトマーケティングから提供いただいた「モバイル空間統計データ」、Agoopから提供いただいた「メッシュ型流動人口データ」、「ポイント型流動人口データ」、さらにドコモ・バイクシェアから提供いただいた「バイクシェアサービスのポートデータ」といった各種データも提供中です。現在、公共交通オープンデータ協議会にご入会いただいたフェリー事業者各社のご協力により、フェリー関連のデータも複数リリースされています。

第4回チャレンジは賞金総額が300万円となり、これまでのチャレンジの賞金に比べて増額されただけでなく、規約に従ってご利用いただくことで、営利目的でのデータ利用も可能となりました。この機会に是非、本チャレンジへの参加をご検討ください。

なお、東京公共交通オープンデータチャレンジで提供されるデータの配信技術には、uIDアーキテクチャが採用されています。第4回チャレンジの詳細は、以下のページをご参照ください。

第4回東京公共交通オープンデータチャレンジ
https://tokyochallenge.odpt.org/

odc

T-Kernel/ITRONの採用事例募集中

トロンフォーラムでは、T-KernelやITRONの採用事例を募集中です。T-KernelやITRONを採用された事例をご紹介いただける場合は、入力フォームにご記入ください。T-KernelやITRONは、航空宇宙分野から産業機器、カーナビ、多機能プリンタ、電子楽器、デジタルカメラなど、さまざまな分野で多くの採用事例があります。

お送りいただいた採用事例は、トロンフォーラムのwebサイトやメールマガジンでご紹介させていただいたり、坂村会長の講演やTRONプロジェクトの技術情報誌「TRONWARE」などでご紹介させていただいたり、トロンフォーラムが主催または共催、協賛するイベント等でご紹介させていただく予定です。

是非、この機会に採用事例をご紹介ください。詳しくは以下のページにある入力フォームをご参照ください。

https://www.tron.org/ja/tron-project/provide-the-use-case/

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