トロンフォーラム

トロンフォーラムメールマガジン | 2019年もTRONプロジェクトをよろしくお願い申し上げます

トロンフォーラムメールマガジン | 2019年もTRONプロジェクトをよろしくお願い申し上げます

トロンフォーラムが毎月お送りするメールマガジンの2019年1月号をお送りします。

2019年もTRONプロジェクトをよろしくお願い申し上げます

1984年から開始したTRONプロジェクトの1年間の成果をまとめて発表、展示するTRONSHOWが、2018年末も盛大に開催されました。TRONSHOW2018のテーマは「つながる」。

まず、TRONプロジェクトにとって、大きなエポックとなったのは、μT-Kernel 2.0が「IEEE 2050-2018」としてIEEE標準になったことです。TRONSHOW2018ではこの件に関したセッションで、IEEE SAのStephen D. Dukes氏を招き、なぜ今IEEEはTRONが欲しいのかを中心にIEEEの未来に向けたIoT時代の標準について語っていただきました。

また、世界中の都市が抱える問題をICTの力で解決するために、日本とEUが共同プロジェクトとして取り組んでいる「CPaaS.io(City Platform as a Services: Integrated and Open)」に関しても、EU側代表のStephan Haller氏、国内外の都市――スイス・チューリッヒ、スペイン・ムルシア、オランダ・アムステルダム、横須賀市、札幌市の代表者にお集まりいただいて議論をすることができました。

さらに、いよいよ本番が近づいてきた東京2020オリンピック・パラリンピックと、そのレガシーに関しては、小池都知事をおまねきし、未来志向の議論をすることができました。私が会長を務める公共交通オープンデータ協議会が主催する「東京公共交通オープンデータチャレンジ」は、公共交通に関するオープンデータを用いてアプリ開発を行うコンテストです。第2回チャレンジを開催中ですが、本年1月16日から始まる第3回チャレンジからは、国土交通省だけでなく東京都も共催に加わることになりました。

公共交通分野以外にも、物流システムに関連したデータをオープンデータとして公開し、これを利用するアプリケーションや研究レポートを募る「ダイワロジテック:物流ロボット プログラミングコンテスト」についてのセッションを行いました。生データをオープンデータとして公開することによって、外部の開発者と「つながる」ことにより未来のロジスティクスのあり方を示す、多種多様な応募作品が集まることを期待しています。

このほか、INIADにおける社会人再教育に関する、大学と企業が「つながる」取組や、IoT-Aggregatorを介したOpen APIでメーカーを超越して家電や産業機器が「つながる」取組、個人と社会がつながるため個人情報の提供先を個人が自分で決定するPDS(Personal Data Store) 「おもてなしクラウド」のあり方など、2019年もTRONプロジェクトが進んでいく方向性を示すTRONSHOW2018になりました。そして、このTRONSHOW2018で示したTRONプロジェクトの未来を、2019年に地道に具体化してまいりたいと思います。

2019年もTRONプロジェクトをよろしくお願い申し上げます。

坂村 健

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「2018 TRON Symposium-TRONSHOW-」に多数ご来場ありがとうございました

2018年12月12日(水)-14日(金)に、トロンプロジェクトシンポジウム 2018 TRON Symposium(TRONSHOW)が、東京ミッドタウンホール(東京・六本木)で開催されました。期間中、多くの来場者の方々にご参加いただき、さまざまな講演やセッションが開催されました。今回のテーマは「つながる」。人と人、人とモノ、そしてモノとモノが「つながる」ために、TRONの技術がどのように使われているのかを、セッションや展示によってご紹介しました。

また、TRONSHOW2018の開催に先立って12月1日(土)に東洋大学赤羽台キャンパスでTRONイネーブルウェアシンポジウム TEPS 31stが、「IoT/ICT技術で支える高齢者社会」をテーマに開催されました。坂村会長による基調講演や、その後のパネルセッションを通じて、超高齢者社会におけるIoT/ICT技術の役割について議論を深めることができました。

TRONSHOW公式webサイト
https://www.tronshow.org/

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ダイワロジテック「Intelligent Logistics Center: 物流ロボット プログラミングコンテスト」開催中

大和ハウスグループの株式会社ダイワロジテック(社長:秋葉淳一氏)と、坂村トロンフォーラム会長が所長を務めるYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は、2018年12月20日から「ダイワロジテック『Intelligent Logistics Center:物流ロボット プログラミングコンテスト』」を実施しています。

本コンテストは、ダイワロジテックのグループ企業が運営する実在の物流施設を舞台に、物流ロボットを最適に制御するプログラムの開発を競う、プログラミングコンテストです。賞金総額 500万円で、国内外の開発者の皆様に、プログラミング技術を競っていただきます。

本コンテストの詳細は以下をご参照ください。

ダイワロジテック『Intelligent Logistics Center:物流ロボット プログラミングコンテスト』
https://daiwalogitech-contest.jp/ 

「第2回東京公共交通オープンデータチャレンジ」間もなく終了 引き続き「第3回東京公共交通オープンデータチャレンジ」を開催

首都圏の多数の公共交通事業者やICT事業者が参画する、公共交通オープンデータ協議会(会長 : 坂村 健 INIAD 東洋大学情報連携学部 学部長)では、「第2回東京公共交通オープンデータチャレンジ」を2019年1月15日まで開催中です。昨年度に開催されたチャレンジに続き、第2回となる今回のチャレンジでは、本協議会に参画する交通事業者が、それぞれの保有するデータを一般の開発者に対して公開し、様々なアプリケーションやアイデアを募集しています。

路線情報、時刻表情報などの静的データのほか、電車やバスのリアルタイムな位置情報と運行情報、航空機の発着情報などの動的データも公開されています。さらに国土交通省が整備を進めている、新宿駅、東京駅周辺の主要駅の駅構内図、施設情報も順次、公開中です。

最優秀賞の賞金は100万円です。この機会に是非、本コンテストにご参加ください。なお、「第2回東京公共交通オープンデータチャレンジ」の作品の応募は1月15日までですが、引き続き1月16日からは「第3回東京公共交通オープンデータチャレンジ」が開催される予定です。「第3回東京公共交通オープンデータチャレンジ」の詳細については、以下の東京公共交通オープンデータチャレンジの公式webサイトで1月16日以降にご案内される予定です。

なお、東京公共交通オープンデータチャレンジで提供されるデータの配信技術には、uIDアーキテクチャが採用されています。本コンテストの詳細は、以下のページをご参照ください。

第2回東京公共交通オープンデータチャレンジ
https://tokyochallenge.odpt.org/

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1月22日(火)-23日(水)【実習】μT-Kernel入門(協力:富士通コンピュータテクノロジーズ)受付中

トロンフォーラム及び文部科学省「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT)」 enPiT-Pro「ICT ベースの社会形成のための文理融合の ICT 教育」が主催して、1月22日(火)-23日(水)に東京大学(本郷)で開催する【実習】μT-Kernel入門(協力:富士通コンピュータテクノロジーズ) は、現在、受講申込を受付中です。

トロンフォーラム会員の方には無料受講枠があります。また、トロンフォーラム会員以外の方も有料で受講いただくことができます。

セミナー代、予定講師、お申し込み方法など本セミナーの詳細につきましては、以下をご参照ください。
https://www.tron.org/ja/2018/12/post-4351/

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2月7日(木)uIDセミナー受付中

トロンフォーラム及び文部科学省「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT)」 enPiT-Pro「ICT ベースの社会形成のための文理融合の ICT 教育」が主催して、2月7日(木)に東京大学(本郷)で開催するuIDセミナーは、現在、受講申込を受付中です。

トロンフォーラム会員の方には無料受講枠があります。また、トロンフォーラム会員以外の方も有料で受講いただくことができます。ucode割当を受ける予定のある方は、本セミナーの受講が必須となっております。この機会に是非、受講してください。

セミナー代、予定講師、お申し込み方法など本セミナーの詳細につきましては、以下をご参照ください。
https://www.tron.org/ja/2018/12/seminar0207/

uIDセミナーphoto

パーソナルメディアがIEEE世界標準仕様に準拠した「μT-Kernel 3.0」の開発評価キットを新発売

トロンフォーラム幹事会員のパーソナルメディアは、IoTエッジノード向けOSのIEEE世界標準仕様に準拠した「μT-Kernel 3.0」の開発評価キットを新発売することを2018年12月10日に発表しました。

本製品はIEEE(米国電気電子学会)の定める標準仕様「IEEE 2050(TM)-2018」に準拠した最新版のリアルタイムOS、「μT-Kernel 3.0」の開発評価キットとしていち早く商品化したもので、「μT-Kernel 3.0リファレンスキット」の名称で2019年3月1日から出荷開始の予定とのことです。

本製品の詳細は以下をご参照ください。

パーソナルメディア
https://www.personal-media.co.jp/

T-Kernel/ITRONの採用事例募集中

トロンフォーラムでは、T-KernelやITRONの採用事例を募集中です。T-KernelやITRONを採用された事例をご紹介いただける場合は、入力フォームにご記入ください。T-KernelやITRONは、航空宇宙分野から産業機器、カーナビ、多機能プリンタ、電子楽器、デジタルカメラなど、さまざまな分野で多くの採用事例があります。

お送りいただいた採用事例は、トロンフォーラムのwebサイトやメールマガジンでご紹介させていただいたり、坂村会長の講演やTRONプロジェクトの技術情報誌「TRONWARE」などでご紹介させていただいたり、トロンフォーラムが主催または共催、協賛するイベント等でご紹介させていただく予定です。

是非、この機会に採用事例をご紹介ください。詳しくは以下のページにある入力フォームをご参照ください。
https://www.tron.org/ja/tron-project/provide-the-use-case/

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