トロンフォーラム

坂村会長が国際電気通信連合(ITU)150周年賞受賞

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トロンフォーラム会長で、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所所長の坂村健(東京大学大学院情報学環教授)は5月17日、ジュネーブの国際電気通信連合(ITU)本部で開催されるITU150周年記念式典において、「ITU150周年賞」を受賞いたしました。

坂村は永年にわたって、計算機科学の研究・教育に努め、また、TRON(The Realtime Operating system Nucleus)と名付けたリアルタイム性に優れたオープンアーキテクチャの計算機システムの技術体系の研究開発を行い、その成果として基盤ソフトウェア(オペレーティングシステム)をオープンかつフリー(無償)で公開し世界に広めました。また、コンピュータを身の回りのあらゆる「モノ」に埋め込み、それらをネットワークで結び、互いに協調動作させることで、人間生活をあらゆる面から支援するコンピュータシステム、ユビキタスコンピューテングやIoTの考え方を1980年代から提唱し、その実現に貢献しました。

受賞者のコメント

永年の研究活動の成果を認めていただき、ITU創設150周年を記念した賞を賜ったことは大変名誉なことで、心から感謝いたします。また、永年にわたり、ご支援、ご協力をいただいた多くの方々に感謝申し上げます。今後もICTによる人々の生活環境向上に微力ながら貢献したいと思います。

ITU150周年賞

ITU創設150周年を記念して、過去から現在にわたりICTのイノベーション、促進、発展を通じて、世界中の人々の生活向上に多大な功績のあった個人を顕彰するために設けられた賞。世界で坂村を含め、6人が受賞。その他の受賞者は、ビル·ゲイツ氏、ロバート·E·カーン氏、トーマス·ウィーガンド氏、マーク·I·クリボシェフ氏、マーティン·クーパー氏。
http://www.itu.int/en/150/Pages/awards.aspx

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