トロンフォーラム

トロンフォーラムがIoT技術標準化部門を新設

トロンフォーラムがIoT技術標準化部門を新設
─ オープンデータ技術部門も新設 ─

オープンソース、オープンデータおよびオープンAPIで、多様な組織や応用に汎用的に対応できるオープンIoT(Internet of Things)の実現を目指す、トロンプロジェクトの推進母体であるトロンフォーラム(東京都品川区、会長:坂村 健・東京大学教授)は、この度、IoTの技術標準化及び普及啓発を推進する部門として、IoT作業部会(IoT WG)を新設しました。

本WGには、イーソル株式会社、株式会社サトー、スパンション・イノベイツ株式会社、株式会社ソシオネクスト、東芝マイクロエレクトロニクス株式会社、日本電気株式会社、日本マイクロソフト株式会社、パーソナルメディア株式会社、株式会社PFU、富士通株式会社、ユーシーテクノロジ株式会社、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所の各社が参画します。また、IoTを積極的に推進する法人を対象とするi(アイ)会員を新設しました。

さらに、オープンデータの普及啓発を推進する部門として、オープンデータ作業部会(ODWG)及び、本WGへ参画する法人を対象とするO(オー)会員も新設し、両会員の募集を開始いたしました。

2016年9月を目途に、IoT及びオープンデータの標準プラットフォームや、セキュリティを実現するシステムの技術標準規格を策定し、産業界への普及を目指してまいります。

お問い合わせ

トロンフォーラム事務局(担当:柏)
TEL:03-5437-0572
FAX:03-5437-2399
Email: press@tron.org
URL: http://www.tron.org/ja/


【参考情報】

1)IoT技術標準化部門について

トロンプロジェクトでは、IoTを支える重要な技術体系である、ユビキタス・コンピューティングや組込みシステムの研究開発及び技術標準化の活動を、世界に先駆けて1984年から30年以上にわたって実施してきました。リアルタイムカーネルであるITRONやT-Kernel、ユビキタス・コンピューティングのプラットフォーム体系であるユビキタスIDアーキテクチャ、及びその中で標準化を行ったユビキタス・コンピューティング向けのID体系であるucodeなどの成果を輩出してきました。近年、これらの技術開発成果は世界に普及し、IoT(Internet of Things)、M2M(Machine-to-Machine)、CPS(Cyber-Physical System)といったキーワードで呼ばれる分野に大きく成長しました。トロンフォーラムでは、これまでの研究成果を更に飛躍発展させるために、IoT作業部会(IoT WG、座長:坂村健・ 東京大学教授)を新設し、以下の活動に取り組んでいます。

(1) Aggregate Computing プラットフォーム
組込みコンピュータのAPIをオープン化し、組込みコンピュータ同士または組込みコンピュータとクラウドが協調動作して、インターネットを含む広域分散システムが総体として(aggregate)動作する、IoTの新しいコンピューティングモデル、及びそれに基づいたプラットフォームシステムの研究開発、標準化に取り組みます。

(2) IoTの小型軽量デバイス向けのIoTセキュリティプラットフォーム
IoTでは、インターネットに接続された多くのノードを、外部からの悪意ある攻撃から守ることや、各ノードが収集したセンサーデータ等を改ざん、盗聴されないように守るIoTセキュリティが極めて重要です。本WGでは、耐タンパデバイスを利用したIoTセキュリティプラットフォームeTRON(Entity and Economy TRON)の研究開発に取り組みます。

(3) ucode BLE
場所コードとしてucodeを用いて、そのucodeを出力することで、屋内や地下街で測位することを可能にするBluetooth Low Energyビーコン技術の研究開発及び標準化に取り組みます。

現在、IoT WGに参加している各社に加えて、今後、新たにi会員を募集することによって、メンバーの拡大をはかってまいります。

2)オープンデータ技術部門について

オープンデータとは、公共性の高いデータに対してアクセスするためのAPIなどを公開し、ネットワーク経由での利用を可能にした、いわばデータ版の公共基盤です。トロンフォーラムではオープンデータを推進するために、オープンデータ作業部会(ODWG、座長:坂村健・東京大学教授)を新設しました。オープンデータには、統計情報や白書などの文書情報など、様々な情報のデータがありますが、トロンフォーラムでは特に、IoT技術や各種センサーによって取得されたリアルタイムなデータをオープンデータとするための技術の研究開発、及び標準化を実施します。それによって、先進的な次世代オープンデータサービスの構築、及びその標準プラットフォームの研究開発、政策提言を実施します。このオープンデータ作業部会を構成する会員として新たにO会員を新設し、トロンフォーラムにおけるオープンデータ技術に関する研究開発及び標準化の活動を活発化させてまいります。

3)i会員について

IoTに関する活動に対して今まで以上に広く会員を募り、研究成果の普及を目指すため、IoT WGへの参加を可能とするi会員を新設します。i会員は、組込み関連の活動を推進するB会員と、ユビキタスIDアーキテクチャ関連の活動を推進するe会員の資格を兼ねるとともに、ucodeプロバイダになることが可能です。これにより、Bluetooth Low Energy対応のucodeマーカー(*2)をセンサーノードに対してucode割当を行い、位置情報サービスなどへの展開を検討するサービス事業者へ外販する、といったことが可能となります。

i会員の年会費は30万円/1口です。幹事会員やA会員、学術会員が希望する場合はi会員を無料で兼ねることができます。

4)O会員について

トロンフォーラムでは国の機関や自治体など公共性の高い機関が持つデータを誰でも利用できるようにする「オープンデータ」に関する活動を活発化するため、新しくO会員を設置しました。オープンデータに関しては、首都圏の鉄道事業者や航空会社、ICT会社など30団体が運行情報や施設情報をオープンデータとして公開するための組織「公共交通オープンデータ協議会」(*3)が発足するなど、国内でも活動が活発化しています。トロンフォーラムではオープンデータに関連する技術を議論するODWG(オープンデータWG)やu2WGなどを運営しており、O会員として入会することでODWGやu2WGに参加することができます。

O会員の年会費は10万円/1口です。幹事会員やA会員、学術会員が希望する場合はO会員を無料で兼ねることができます。また、国や自治体および公共交通オープンデータ協議会ともリエゾン関係を結ぶ予定であり、同協議会の会員は年会費無料でO会員として活動が可能となります。

 i会員およびO会員は2015年10月1日から活動を開始する予定です。なお初年度は下半期から活動を開始するため、i会員の年会費を15万円/1口、またO会員の年会費を5万円/1口とします。

 【補足】

(*1)トロンフォーラム
トロンフォーラムは、トロンプロジェクトの推進のため2002年に設立されました。組込みシステムの開発環境を整備するT-Engineプロジェクトと、ucodeをはじめとするユビキタスIDアーキテクチャの普及啓発を行うユビキタスIDセンターの運営を軸として、積極的な活動を展開してまいりました。2015年5月には坂村会長が、ユビキタス・ネットワークやIoTの起源となったオープンアーキテクチャTRONを提唱したことにより、アジアからただ一人、ビル・ゲイツ氏らとともにITU150周年賞(*4)を受賞するなど、その活動内容は世界的にも高い評価を得ています。
http://www.tron.org/ja/

 (*2)Bluetooth Low Energy対応ucodeマーカー
モノや概念の識別子として利用するucode(ユーコード)を、電波で発信する「ucodeマーカー」のうち、Bluetooth Low Energyを利用したタイプ。同マーカーのパケット仕様は、トロンフォーラムのwebで入手することができます。
http://www.tron.org/ja/wp-content/uploads/sites/2/2015/03/UID00049-01.A0.04.pdf

 (*3)公共交通オープンデータ協議会
東京地域の公共交通事業者及びICT関係事業者等30団体で構成され、オブザーバとして総務省、国土交通省、東京都が参画する協議会(会長:坂村健・東京大学教授/トロンフォーラム会長)。鉄道、バス、飛行機等の運行に関する情報や、駅・停留所・空港といった交通ターミナルの施設情報のオープンデータの実用化を目指しています。
http://www.odpt.org/

 (*4)ITU150周年賞
国連傘下の国際標準機関である国際電気通信連合(ITU: International Telecommunication Union、本部:スイス・ジュネーブ)がITU創設150周年を記念して、過去から現在にわたりICTのイノベーションや促進、発展を通じて世界中の人々の生活向上に多大な貢献のあった個人を顕彰するために設けられました。
http://www.itu.int/en/150/Pages/awards.aspx

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