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トロンフォーラムメールマガジン | TIVAC (TRON IoT Vulnerability Advisory Center) ニュースレター

トロンフォーラムメールマガジン | TIVAC (TRON IoT Vulnerability Advisory Center) ニュースレター

トロンフォーラムが毎月お送りするメールマガジンの2020年5月号をお送りします。

TIVAC (TRON IoT Vulnerability Advisory Center) ニュースレター

トロンフォーラムではIoT機器のセキュリティの脆弱性情報を集約するサイト&ニュースレター「TIVAC(TRON IoT Vulnerability Advisory Center、読み:ティヴァック)」の運用を開始しました。同サイト&ニュースレターは、トロンフォーラムの会員専用ページ内に設置されています。今後、IoT機器のセキュリティに関して、適宜、適切な情報を発信してまいります。本号では、TIVACでご紹介している記事の冒頭をご紹介いたします。

TIVACでは、TRONをOSとして採用しているかどうかに関係なく IoT機器のセキュリティに関わる脆弱性情報を収集して公開する。

1 情報の収集と公開
基本的には世界中で公開されている脆弱性情報を収集して、特にIoT機器を含む組込みシステム一般に関係する情報について紹介する。なお、組込み機器の脆弱性についての独自の調査結果の報告は、匿名でも受け付けているので情報の提供をお願いしたい。

2 情報収集先:公開サイト + 投稿
情報収集サイトとしては、まず一般のコンピュータシステムの脆弱性を扱っているところがある。いくつかを紹介しよう。

2.1 JPCERT
https://www.jpcert.or.jp/
正式名称は一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(略称:JPCERT/CC)。英語名は Japan Computer Emergency Response Team Coordination Center。このCERTというのはComputer Emergency Response Teamの略で、アメリカ合州国の同名の組織(CERT/CC 後述)から名前をとったものだ。日本の脆弱性などのセキュリティを扱う期間としては「老舗」である。一般社団法人になるはるか前の1996年10月「コンピュータ緊急対応センター」として発足している。ARPANETと呼ばれた軍事、科学研究ネットワークが一般向けに開放される頃に、サーバー、クライアントPCの脆弱性情報の共有のために作られた。しかし、今ではサーバー、クライアントのOS、アプリケーション、ネットワーク機器の幅広い脆弱性を集めて公表している。広範囲すぎて組込みエンジニアとしては関係するものがあっても気づくのが遅くなる可能性がある。

この記事の続きは、法人会員の方限定でご提供しているIDとパスワードを用いて「トロンフォーラム会員専用ページ」にログインしてから、TIVAC (TRON IoT Vulnerability Advisory Center) ニュースレターのページをご覧ください。

トロンフォーラム 会員専用ページ
https://members.tron.org/

イーソルの「eBinder」がArm社製FVP(Fixed Virtual Platform)を標準バンドル

トロンフォーラム幹事会員のイーソルは、同社製統合開発環境「eBinder」に、実ボードと同等環境があらかじめ構築されているArm社製FVP(Fixed Virtual Platform)を標準バンドルしたことを発表しました。これにより、イーソル製統合開発環境を使用したソフトウェア開発を、実機を使用せずにPC上のシミュレーション環境で行うことができるため、開発効率の向上や製品の市場投入期間の短縮が望めるとのことです。また、実機を用いないことから、テレワークでの開発にも適しているとのことです。詳細は以下をご参照ください。

イーソル株式会社
https://www.esol.co.jp/news/news_440.html

esol

イーソルの「eT-Kernel」がSTマイクロの車載プロセッサに対応

トロンフォーラム幹事会員のイーソルは、同社製機能安全対応リアルタイムOS「eT-Kernel」が、STマイクロエレクトロニクス社が提供する車載用プロセッサ「Telemaco3P」に対応したことを発表しました。eT-Kernelは、機能安全規格ISO 26262 ASIL DおよびIEC 61508 SIL 4の認証実績を有しており、車載やFA、人工衛星など高い品質とリアルタイム性、低レイテンシが求められるアプリケーションで、多彩な採用実績があるとのことです。詳細は以下をご参照ください。

イーソル株式会社
https://www.esol.co.jp/news/news_444.html

esol

「第4回東京公共交通オープンデータチャレンジ」開催中

公共交通オープンデータ協議会(会長 : 坂村 健 INIAD 東洋大学情報連携学部 学部長)では、2019年11月18日から2020年10月15日まで「第4回東京公共交通オープンデータチャレンジ」の作品を受付中です。第4回チャレンジは賞金総額が300万円となり、これまでのチャレンジの賞金に比べて増額されただけでなく、規約に従ってご利用いただくことで、営利目的でのデータ利用も可能となりました。

公共交通オープンデータ協議会は、世界一複雑とも言われる「東京」の公共交通を、訪日外国人の方、障碍を持つ方、高齢者の方を含む、誰もがスムーズに乗りこなせるようにすることを目指し、公共交通データのオープン化を進めてきました。

2020年の東京では、国際的に注目を集めるイベントが多数予定されています。第4回の東京公共交通オープンデータチャレンジでは、多様な来訪者が訪れる2020年の東京におけるスムーズな移動と快適な滞在を実現するアプリケーションを、広く募集しています。

なお、東京公共交通オープンデータチャレンジで提供されるデータの配信技術には、uIDアーキテクチャが採用されています。本コンテストの詳細は、以下のページをご参照ください。

第4回東京公共交通オープンデータチャレンジ
https://tokyochallenge.odpt.org/

odc

旧・Interpeak社製IP Stackの脆弱性「URGENT/11」に関するご注意

旧・Interpeak社製IP Stackの脆弱性「URGENT/11」に関するご注意

トロンフォーラムでは、旧・Interpeak社製IP Stackの脆弱性「URGENT/11」に限らず、T-Kernel、μT-Kernel及びT2EXといったTRON系OSやミドルウェア、さらにITRON仕様準拠OS及びその他の組込みRTOSやミドルウェアに関する脆弱性情報を告知し、集約するため「脆弱性情報特設サイト」を設置しました。

特にITRONにつきましては、トロンフォーラムから提供しているのは仕様だけであり、インプリメントは各社によってさまざまです。このため、トロンフォーラムがそれらの各社によって実装されたITRON仕様準拠OSに対する責任を持つわけではございませんが、それらのOSを利用されている方の利便性向上のため、このサイトをご用意いたしました。
なお、トロンフォーラムから提供しております T-Kernel 2.0 Extension(T2EX) に含まれるTCP/IPプロトコルスタックは NetBSD の実装をもととしており、URGENT/11 の対象となる旧・Interpeak社製IP Stackとは関係ありません。

しかしながら、各種サードパーティから提供されるTCP/IPプロトコルスタックを利用されている場合は、TRON系OSの利用の有無にかかわらず、最新のセキュリティ情報をご確認のうえ適切にご対応いただくことをご案内いたします。

また、TRON系OSに関するサードパーティ製品につきまして、URGENT/11やその他の脆弱性に関する情報がありましたら、ぜひトロンフォーラム事務局まで、情報提供をいただきますようお願い申し上げます。

■トロンフォーラム「脆弱性情報特設サイト」
https://www.tron.org/ja/vulnerability/

■米国 Department of Homeland Security
Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA)による「URGENT/11」に関する告知
ICS Advisory (ICSA-19-274-01)
Interpeak IPnet TCP/IP Stack
https://www.us-cert.gov/ics/advisories/icsma-19-274-01

■米国ARMIS社による「URGENT/11」に関する告知
https://www.armis.com/urgent11/

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T-Kernel/ITRONの採用事例募集中

トロンフォーラムでは、T-KernelやITRONの採用事例を募集中です。T-KernelやITRONを採用された事例をご紹介いただける場合は、入力フォームにご記入ください。T-KernelやITRONは、航空宇宙分野から産業機器、カーナビ、多機能プリンタ、電子楽器、デジタルカメラなど、さまざまな分野で多くの採用事例があります。

お送りいただいた採用事例は、トロンフォーラムのwebサイトやメールマガジンでご紹介させていただいたり、坂村会長の講演やTRONプロジェクトの技術情報誌「TRONWARE」などでご紹介させていただいたり、トロンフォーラムが主催または共催、協賛するイベント等でご紹介させていただく予定です。

是非、この機会に採用事例をご紹介ください。詳しくは以下のページにある入力フォームをご参照ください。
https://www.tron.org/ja/tron-project/provide-the-use-case/

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