
トロンフォーラムが毎月お送りするメールマガジンの2018年10月号をお送りします。
いよいよ開講!!「Open IoT教育プログラム」TRONWARE VOL.173発売
人生100年時代を迎えるなか、政府は「リカレント教育」の拡充を訴えています。「リカレント教育」とは、一度、学校で学んだ方が社会人となり、社会経験を積んだうえで学校へ戻り、知識や技術を最新の内容にアップデートして、また社会に出ていく循環的(リカレント)な学び直しを指しています。本号ではこのリカレント教育の具体的な事例である、文部科学省の「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT-Pro)」採択事業として実施中の、平成30年度から開講した「Open IoT教育プログラム」について詳しくご紹介しています。
この「Open IoT教育プログラム」は、東洋大学INIADが代表校となって、東京大学、横浜国立大学、名古屋大学、名城大学の各校を連携校として実施しています。また、多数のIoT関連企業が会員を構成しているトロンフォーラムとも連携しています。
本号では、「Open IoT教育プログラム」の一環としてINIADで実施されている、「オープンAPI」や「組込みシステム概論」、さらにμT-Kernel 2.0の解説といった、「IoT演習科目」の授業内容を誌上セミナーとしてご紹介しています。本科目の実習で用いられている、ユーシーテクノロジ社が販売しているIoT-Engine「TX03 M367 IoT-Engine Starter Kit」の解説とその利用方法は、製造元である東芝マイクロエレクトロニクス社が解説しています。来年度以降の受講をご検討されている方は、是非、ご一読ください。
また、2018年7月17日(火)から2019年1月15日(火)までの約半年間にわたって開催中の「第2回東京公共交通オープンデータチャレンジ」についても解説。このチャレンジで利用できるAPIを用いて、実際にデータ取得を行う例を紹介しています。
さらに、全世界的に個人情報の取扱いに大きな関心が寄せられるなかで、2018年5月25日に施行されたEUの「一般データ保護規則(GDPR)」について、個人情報保護法に造詣の深いINIADの河井 理穂子准教授がわかりやすく解説しています。
TRONWARE VOL.173の詳細は以下をご参照ください。
https://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/335.html
μT-Kernel 2.0をベースにしたIEEE 2050-2018がIEEE標準として成立し一般公開を開始
かねてより、IEEE Standards AssociationにおいてμT-Kernel 2.0のIEEE標準化作業が行われていましたが、この作業結果が5月11日にIEEEの内部で標準として採択されました。その後、最終の編集作業を経て、8月24日より正式にIEEE 2050-2018 IEEE Standard for a Real-Time Operating System (RTOS) for Small-Scale Embedded SystemsとしてIEEEより文書が入手可能となり、9月6日にIEEEよりプレスリリースが発表されました。
これを受けて、トロンフォーラムでも9月11日付けで、μT-Kernel 2.0がベースになったIEEE 2050-2018が、IEEE標準として正式に成立したことをプレスリリースとして配信しました。
IEEE 2050-2018の成立にはITRONの初版時代からの多くの方々の貢献と、多数のユーザのフィードバックも反映されています。関係者一同に感謝するとともに、TRONプロジェクトに対する引き続いてのサポートをお願いいたします。IEEEおよびトロンフォーラムが、それぞれで配信したプレスリリースについては、以下のwebをご参照ください。
トロンフォーラムプレスリリース:
http://www.tron.org/ja/2018/09/press0911/
2018 TRON Symposium(TRONSHOW)IEEE論文セッションの論文投稿募集中
来る2018年12月に開催されるIEEE CESoc (Consumer Electronics Society)技術協賛の国際会議2018 TRON Symposium (TRONSHOW) での論文エントリーと投稿を募集中です。多くの方の論文投稿をお待ちいたします。
2018 TRON Symposium (TRONSHOW) Call for Papers
http://www.tronshow.org/2018-tron-symposium/en/call.html
「TEPS 31st」 12月1日(土)東洋大学赤羽台キャンパスでの開催が決定
今年のテーマは「IoT/ICT技術で支える高齢者社会」
例年、TRONSHOW開催直後の土曜日に開催していたTRONイネーブルウェアシンポジウム「TEPS」は、今年は「TEPS 31st」と題して、2018年12月12日(水)-14日(金)に行われるTRONSHOW2018開催前の12月1日(土)午後に、東洋大学赤羽台キャンパスで開催いたします。
今年のTEPSのテーマは「IoT/ICT技術で支える高齢者社会」です。坂村会長による基調講演のほか、橋本重厚・福島県立医科大学会津医療センター教授による特別講演や、坂村会長を交えたパネルセッションを予定しています。
TRONSHOW2018及びTEPS 31stの登録受付の開始まで、いましばらくお待ちください。
TEPS 31st
http://tronshow.org/2018-tron-symposium/ja/07.html
2018年度下半期のトロンフォーラムセミナー日程が確定
トロンフォーラムでは、2018年度下半期の各セミナーの日程を確定させ、セミナースケジュールを紹介するページで公開しました。このうち、組込みシステムに関するセミナーは、このメールマガジンのトップ記事でもご紹介した、enPiT-Proとの共同主催として開催いたします。ただし、定員に限りがありますので、各セミナーの受講を希望されるenPiT-Pro受講者及びトロンフォーラムの会員の方は、お早めにトロンフォーラム事務局までお申し込みください。また、トロンフォーラムの会員以外の方も、有償で受講いただくことができます。各セミナーの日程につきましては、以下のページをご参照ください。
トロンフォーラムセミナー 2018年度年間スケジュール
http://www.tron.org/ja/seminar/schedule2018/
10月9日(火)-10日(水)に【座学】T-Kernel/ITRON入門を開催
トロンフォーラムでは、文部科学省「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT)」 enPiT-Pro「ICT ベースの社会形成のための文理融合のICT教育」との共同主催で、10月9日(火)-10日(水)のいずれも午後1時から午後5時まで、「【座学】T-Kernel/ITRON入門」を、東京大学・本郷キャンパス内のダイワユビキタス学術研究館で開催いたします。
組込みシステムやリアルタイムOSの概要から「ITRON」の基本機能、さらに「ITRON」の後継で大規模プログラミングに対応した「T-Kernel」や「T-Kernel 2.0」、 小規模システム向けの「μT-Kernel」、マルチプロセッサ向けの「MP T-Kernel」まで、組込みシステムの基本からリアルタイムOSでトップシェアを誇るトロンOSの最新版までを、3つの講座に分けて解説します。ご興味のある講座だけの受講も可能です。実習講座の受講を希望されている方は、ぜひ本講座を受講してください。
セミナー代、予定講師、お申し込み方法など本セミナーの詳細につきましては、以下をご参照ください。
10月9日(火)-10日(水)【座学】T-Kernel/ITRON入門
http://www.tron.org/ja/2018/08/post-4123/
10月31日(水)-11月1日(木)に【実習】ITRON中級を開催
トロンフォーラムでは、文部科学省「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT)」 enPiT-Pro「ICT ベースの社会形成のための文理融合のICT教育」との共同主催で、10月31日(水)-11月1日(木)に「【実習】ITRON中級」を、東京大学・本郷キャンパス内のダイワユビキタス学術研究館で開催いたします。
本セミナーは、組込みシステムをより効率良く動作させる「タスク分割」の方法を、演習を通して身につけることを目的としています。組込みリアルタイムOSの使用経験者を対象として、リアルタイムシステムの開発手法、タスク分割の事例、より良いタスク分割とするためのアプローチなどを学びます。
セミナーは、シミュレータを使用して実習中心に進めます。少し長めの実習時間を設定していますので、効率良く組込みリアルタイムOSを使用する方法について、じっくりと課題に取り組むことができます。
セミナー代、予定講師、お申し込み方法など本セミナーの詳細につきましては、以下をご参照ください。
10月31日(水)-11月1日(木)【実習】ITRON中級
https://www.tron.org/ja/2018/09/seminar1031/
11月20日(火)-21日(水)に食品トレーサビリティ公開講座(2018年度東京会場)を開催
トロンフォーラムでは、東京大学 大学院情報学環・学際情報学府 総合分析情報学コースとの共同主催、坂村健トロンフォーラム会長が学部長を務めるINIAD、研修セミナーなどを専門に行う京都大学出資の京大オリジナル株式会社および講師団を中心とする食品トレーサビリティ研究会との共催のもと、食品トレーサビリティ公開講座(2018年度東京会場)を2018年11月20日(火)-11月21日(水)に、東京大学本郷キャンパス ダイワユビキタス学術研究館で開催いたします。本セミナーは、食品トレーサビリティの管理者やアドバイザーなど専門家の育成を目的として開催いたします。食品トレーサビリティ関連業務に関係しておられる皆様の受講申し込みをお待ち申し上げます。
食品トレーサビリティ公開講座(2018年度東京会場)
https://www.tron.org/ja/2018/10/seminar1120/
第2回東京公共交通オープンデータチャレンジ開催中
首都圏の多数の公共交通事業者やICT事業者が参画する、公共交通オープンデータ協議会(会長 : 坂村 健 INIAD 東洋大学情報連携学部 学部長)では、2018年7月17日より「第2回東京公共交通オープンデータチャレンジ」を開催中です。昨年度に開催されたチャレンジに続き、第2回となる今回のチャレンジでは、本協議会に参画するすべての交通事業者が、それぞれの保有するデータを一般の開発者に対して公開し、様々なアプリケーションやアイデアを募集いたします。
路線情報、時刻表情報などの静的データのほか、電車やバスのリアルタイムな位置情報と運行情報、航空機の発着情報などの動的データも公開されています。さらに国土交通省が整備を進めている、新宿駅、東京駅周辺の主要駅の駅構内図、施設情報も公開予定です。
最優秀賞の賞金は100万円です。この機会に是非、本コンテストにご参加ください。なお、本コンテストで提供されるデータの配信技術には、uIDアーキテクチャが採用されています。本コンテストの詳細は、以下のページをご参照ください。
第2回東京公共交通オープンデータチャレンジ
https://tokyochallenge.odpt.org/
CEATEC JAPAN「データ利活用とビジネスモデル」に越塚教授が登壇
10月16日(火)-19日(金)に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されるCEATEC JAPAN(主催:CEATEC JAPAN実施協議会)において、10月16日(火)の15時から行われる「情報・産業システム部会セミナー データ利活用とビジネスモデル ~今こそ地方だ~」に、トロンフォーラム学術会員の越塚登・東京大学大学院情報学環教授が登壇します。
本セミナーには、政府の関係者や地方自治体、民間企業のそれぞれでデータ利活用ビジネスモデルを確立して事業を行っている方々が登壇されて、自身の取り組みを述べたうえで、越塚教授をモデレーターとしてパネルディスカッション「データ利活用による地域課題解決とイノベーション」を行う予定です。
CEATEC JAPANへのご入場は、web事前登録により無料となります。また本セミナーの聴講予約には、来場者登録が必要です。聴講をご希望の方はお早めにご登録のうえお申し込みください。
CEATEC JAPAN
http://www.ceatec.com/ja/
10月23日(火)にイーソルが「組込み最新トレンドにおけるイーソルの取り組み」を大阪で開催
トロンフォーラム幹事会員のイーソルは、10月23日(火)にCIVI北梅田研修センター(大阪市北区)で、「組込み最新トレンドにおけるイーソルの取り組み ~インダストリー4.0、産業用ネットワーク、ROS/ROS 2、ソフトウェア検証ツール~」と題した無料セミナーを開催します。
本セミナーでは、TRONベースリアルタイムOS「eT-Kernel」やスケーラブルRTOS「eMCOS」を中心とするRTOSプラットフォームについて、その概要と採用メリットを紹介します。リアルタイムOSの基礎知識と導入メリットの説明や、インダストリー4.0のコンセプトにあった産業向けマルチプロトコルへの対応方法についても解説します。リアルタイムOSの導入を検討されている方や、さらに効果的に活用したい方を対象としています。
本セミナーの詳細につきましては、以下の公式webサイトをご参照ください。
https://www.esol.co.jp/seminar/seminar_157.html
T-Kernel/ITRONの採用事例募集中
トロンフォーラムでは、T-KernelやITRONの採用事例を募集中です。T-KernelやITRONを採用された事例をご紹介いただける場合は、入力フォームにご記入ください。T-KernelやITRONは、航空宇宙分野から産業機器、カーナビ、多機能プリンタ、電子楽器、デジタルカメラなど、さまざまな分野で多くの採用事例があります。
お送りいただいた採用事例は、トロンフォーラムのwebサイトやメールマガジンでご紹介させていただいたり、坂村会長の講演やTRONプロジェクトの技術情報誌「TRONWARE」などでご紹介させていただいたり、トロンフォーラムが主催または共催、協賛するイベント等でご紹介させていただく予定です。
是非、この機会に採用事例をご紹介ください。詳しくは以下のページにある入力フォームをご参照ください。
https://www.tron.org/ja/tron-project/provide-the-use-case/