TRON & IoT技術情報マガジンのTRONWAREは、最新号となるVOL.196を8月16日(火)に発売いたします。
本号の特集は「2022年公共交通オープンデータの最新状況」です。坂村会長が会長を兼務する公共交通オープンデータ協議会(ODPT)が、6月28日(火)にオンラインで総会を実施しました。
ODPTは、「オープン」を標榜するトロンプロジェクトにおいて、公共交通関係のデータをオープンにする活動を担当している団体です。2013年8月に設立された前身の公共交通オープンデータ研究会の活動を引き継いで、2015年から協議会として活動をしています。2017年からは「東京公共交通オープンデータチャレンジ」の継続的な開催を通じて、さまざまなアプリやサービスが応募され、それらのうち優秀な作品を表彰してきました。
2019年からは公共交通オープンデータセンター(ODPTセンター)の本格運用が始まり、24時間365日、公共交通に関するオープンデータを提供して、さまざまな成果を上げています。例えば、Google マップでバスのリアルタイムな移動情報が表示されるようになりましたが、このデータはODPTセンターが提供しているオープンデータが活用されています。
特集でご紹介するODPTの総会では、これまでのODPTの活動を振り返るとともに、今後、交通事業者向けに整備するポータルサイトや、地方活性化を目指した「公共交通オープンデータチャレンジ」の企画などが発表されました。公共交通オープンデータに関係する方々は、是非、記事をご確認ください。
この他、パーソナルデータを便利で安全に活用する「PDS(Personal Data Store)」の構築に取り組んでいる一般社団法人IoTサービス連携協議会(理事長:坂村健)による寄稿や、INIAD特別講義として行われた「建築設計におけるデジタルテクノロジーのこれまでとこれから」(講師:東京大学・平野利樹氏)及び、「鹿島スマート生産ビジョンと実現への取り組み」(講師:鹿島建設株式会社・古賀達雄氏)を誌上採録しました。
さらに、国土交通省バリアフリー・ナビプロジェクトに関連した自動走行ロボット実証の取り組みの一環として、2022年6月末にINIADのある赤羽周辺で行われたプレ実証の様子をご紹介しました。また好評の連載「micro:bitでμT-Kernel 3.0を動かそう」や、誌上セミナー「μT-Kernel 3.0でIoTエッジノードを作ろう」、「電子の統合商社 明光電子の製品紹介」も掲載。IoT関連機器の脆弱性情報を紹介するTIVAC Informationは「FragAttacksその後」と題して、WiFiネットワーク機器の脆弱性である「FragAttacks」に対する、国内各ベンダーの対応状況をまとめてご紹介しています。メルマガ2022年7月号でもご紹介した坂村会長のIEEE Masaru Ibuka Consumer Technology Award受賞についても掲載しました。
TRONWARE VOL.196の詳細は以下をご参照ください。
https://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/362.html