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トロンフォーラムメールマガジン | TRONWARE VOL.194「DX時代に必要な教育とは」

トロンフォーラムメールマガジン |  TRONWARE VOL.194「DX時代に必要な教育とは」

トロンフォーラムが毎月お送りするメールマガジンの2022年4月号をお送りします。

TRONWARE VOL.194「DX時代に必要な教育とは」

TRON & IoT技術情報マガジンのTRONWAREは、最新号となるVOL.194を4月15日(金)に発売いたします。

本号は教育を中心とした3本柱での特集となっています。まず特集1は「DX時代に必要な教育とは」です。「DX」すなわち「デジタルトランスフォーメーション」という文言をネットや新聞紙上で見かけない日はないくらい、わが国でもあらゆる分野でDXを進めようとしています。DXはこれまでのしくみや制度を全部見直して、最新のコンピュータテクノロジーを最大に駆使し、新しいやり方で物事を進めることです。しかし、なかなか最新の技術を使いこなせる情報系の技術者が少ないため、再教育、つまりリカレント教育によって現場の実務をよくわかっている人材に情報技術を身につけていただくことが効率的です。特集1では、坂村会長が機構長を務めるINIAD cHUB(東洋大学情報連携学部・学術実業連携機構)によるリカレント教育の進め方について紹介しています。

続いて特集2は「組込みOS」です。わが国ではリアルタイムプログラミング教育を行う場が少ない、という課題があります。そのような中でINIAD cHUBでは、TRON OSを使ったリアルタイムプログラミング教育を行っています。情報処理系のプログラミングとは性質が異なる、組込みOSを用いたリアルタイムプログラミング手法について、トロンフォーラムが開発した組込み向けリアルタイムOSであるT-Kernelを題材にして解説しています。

さらに特集3は「公共交通オープンデータ」を取り上げました。情報処理システム全体の中でも、オープンデータに関する関心は高まっています。特に公共交通分野におけるオープンデータ化は、ここ数年で大きな成果を出しており、注目を集めています。そこで公共交通オープンデータ協議会によるこれまでの活動状況をご紹介するとともに、会員各社による活用事例をご紹介いたしました。

TRONWARE VOL.194は4月発売号ということもあり、μT-Kernel 3.0を用いたIoTエッジノードの製作に関する新連載もスタートしました。これからIoT関係の組込みシステム開発をしてみよう、とお考えの方は、是非、本連載を参考にスタートしてください。

TRONWARE VOL.194の詳細は以下をご参照ください。
https://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/360.html

5月13日「【実習】μT-Kernel 3.0 組込みプログラミング入門 (RXマイコン編)」受講者募集中

トロンフォーラムでは2022年5月13日(金)にINIAD(東洋大学情報連携学部)のある東洋大学赤羽台キャンパスで開催予定の「【実習】μT-Kernel 3.0 組込みプログラミング入門(RXマイコン編)」の受講申込を受付中です。

本セミナーはトロンフォーラム会員の方も有料となります。受講申込は会員の方を優先とし、定員枠に満たない場合のみ会員以外の方の受講を受け付けます。

5月13日(金)【実習】μT-Kernel 3.0 組込みプログラミング入門 (RXマイコン編)
https://www.tron.org/ja/seminar/schedule2022/ 

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5月19日及び20日にパーソナルメディアがT-Kernelセミナーを開催

トロンフォーラム幹事会員のパーソナルメディアでは、T-Kernelを使った開発について、より詳しく学びたい方を対象に、有料の実習セミナーを実施しています。

5月19日(木)に実施する「T-Kernel導入実習セミナー」では、T-Kernelの基礎から、ソフトウェア部品の組合せ、メモリモデル、デバッグ手法などを説明したうえで、プロセスベースおよびT-Kernelベースのソフト開発からデバッグまでの流れをご体験いただきます。

また5月20日(金)に実施する「T-Kernelドライバ開発実習セミナー」では、T-Kernelのデバイスドライバの開発を担当されるT-Kernel経験者を対象に、ドライバの内部構造およびインタフェースなどを説明します。また実習を通じて、ドライバの開発の流れを一通りご体験いただきます。各セミナーの詳細につきましては、以下の公式webサイトをご参照ください。

パーソナルメディア セミナー紹介ページ
http://www.t-engine4u.com/seminar/index.html

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「Open IoT教育プログラム」2022年度受講生募集のご案内

坂村健トロンフォーラム会長が学部長を務めるINIAD(東洋大学情報連携学部)を中心に、東京大学及びトロンフォーラムが連携して実施している、文部科学省「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT-Pro)」の「Open IoT教育プログラム」では、2022年度受講生を2022年4月11日(月)から募集いたします。

「Open IoT教育プログラム」は、高度なIoT技術を身につけたい社会人の方を対象に、IoT関連分野の体系的な知識とスキルを短期間で身につけることのできる「学び直し」のためのコースです。

トロンフォーラムと連携し、リアルタイムOSの世界標準規格IEEE2050-2018に準拠した μT-Kernel 3.0、IoT-Engineを用いたシステム開発を中心に、Webアプリケーション開発や機械学習等のIoTと関連が深い分野の最新技術についても学習します。(C言語に関するスキルを前提とします。)

なお、本プログラムは、文部科学省職業実践力育成プログラム(BP)及び厚生労働省専門実践教育訓練講座に指定されています。そのため、一定の条件を満たした場合、国の助成を受けることができます。

「Open IoT教育プログラム」の詳細については、以下のサイトをご参照ください。

「Open IoT教育プログラム」
https://enpit.iniad.org

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トロンフォーラム設立20周年 T-Kernel/ITRONの採用事例募集中

トロンフォーラムは、旧称のT-Engineフォーラムとして2002年に設立され、活動を続けてまいりました。いよいよ2022年6月で設立20周年を迎えます。

この間、2010年にITRON仕様やBTRON仕様などの仕様策定を行ってきたトロン協会の事業や各種WG活動を継承し、2015年4月にトロンフォーラムと名称を変更して現在に至ります。多くの企業や技術者の方々のご支援をいただき、ITU-TでのユビキタスIDアーキテクチャをベースにしたITU-T勧告「H.642」が成立したり、μT-Kernel 2.0がベースのIEEE 2050-2018がIEEE標準として成立したりするなど、トロンフォーラムの標準化活動の成果は国際的にも高く評価をいただいています。

また、トロンフォーラムではさまざまなワーキンググループによる標準化活動の成果として、T-Engineボードやその上で動作するT-Kernel、μT-Kernelといった組込み用リアルタイムOSの仕様策定と仕様書の作成、及びその仕様に基づいたリファレンスソースコードの一般公開を行ってきました。これらはいずれも無償で行われています。さらに近年では、トロンフォーラムのwebサイトだけでなく、GitHubといったオープンソースソフトウェアの公開を行うリポジトリでのμT-Kernelの最新版「μT-Kernel 3.0」のバージョンアップ版のリリースを継続して実施しています。

こうした活動の成果は多くの分野で製品に採用されています。そこでトロンフォーラムでは、T-KernelやITRONの採用事例を募集中です。T-KernelやITRONを採用された事例をご紹介いただける場合は、入力フォームにご記入ください。T-KernelやITRONは、航空宇宙分野から産業機器、カーナビ、多機能プリンタ、電子楽器、デジタルカメラなど、さまざまな分野で多くの採用事例があります。

お送りいただいた採用事例は、トロンフォーラムのwebサイトやメールマガジンでご紹介させていただいたり、坂村会長の講演やTRONプロジェクトの技術情報誌「TRONWARE」などでご紹介させていただいたり、トロンフォーラムが主催または共催、協賛するイベント等でご紹介させていただく予定です。

是非、この機会に採用事例をご紹介ください。詳しくは以下のページにある入力フォームをご参照ください。
https://www.tron.org/ja/tron-project/provide-the-use-case/

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