人生100年時代を迎えるなか、政府は「リカレント教育」の拡充を訴えています。「リカレント教育」とは、一度、学校で学んだ方が社会人となり、社会経験を積んだうえで学校へ戻り、知識や技術を最新の内容にアップデートして、また社会に出ていく循環的(リカレント)な学び直しを指しています。本号ではこのリカレント教育の具体的な事例である、文部科学省の「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT-Pro)」採択事業として実施中の、平成30年度から開講した「Open IoT教育プログラム」について詳しくご紹介しています。
この「Open IoT教育プログラム」は、東洋大学INIADが代表校となって、東京大学、横浜国立大学、名古屋大学、名城大学の各校を連携校として実施しています。また、多数のIoT関連企業が会員を構成しているトロンフォーラムとも連携しています。
本号では、「Open IoT教育プログラム」の一環としてINIADで実施されている、「オープンAPI」や「組込みシステム概論」、さらにμT-Kernel 2.0の解説といった、「IoT演習科目」の授業内容を誌上セミナーとしてご紹介しています。本科目の実習で用いられている、ユーシーテクノロジ社が販売しているIoT-Engine「TX03 M367 IoT-Engine Starter Kit」の解説とその利用方法は、製造元である東芝マイクロエレクトロニクス社が解説しています。来年度以降の受講をご検討されている方は、是非、ご一読ください。
また、2018年7月17日(火)から2019年1月15日(火)までの約半年間にわたって開催中の「第2回東京公共交通オープンデータチャレンジ」についても解説。このチャレンジで利用できるAPIを用いて、実際にデータ取得を行う例を紹介しています。
さらに、全世界的に個人情報の取扱いに大きな関心が寄せられるなかで、2018年5月25日に施行されたEUの「一般データ保護規則(GDPR)」について、個人情報保護法に造詣の深いINIADの河井 理穂子准教授がわかりやすく解説しています。
TRONWARE VOL.173の詳細は以下をご参照ください。
https://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/335.html