TRON&IoT技術情報マガジンのTRONWAREは、最新号となるVOL.172を8月16日に発売いたします。本号の特集は「ピースマシン」です。
この「ピースマシン」とは、フィンランド・ヘルシンキ大学の人工知能と自然言語処理の研究者であるティモ・ホンケラ教授が提唱する概念です。人工知能技術を使って国際平和を達成しよう、という試みです。人工知能の応用分野の一つである自然言語理解において、単なる機械翻訳を超えて、言葉の文化的背景の違いや概念の違いを乗り越えたコミュニケーションがとれるようにすることで、世界平和に貢献できるのではないか、という考え方です。人と人との会話で起きるすれ違いは、よく発生しますが、ときとしてこれが発展して、国際間の紛争にまで発展してしまうことがあります。人がコミュニケーションをとる際のズレを人工知能が検知して警告し、すり合わせを促す機能を人工知能技術で実現しようとしています。本号では6月20日(水)にINIADホールで開催されたINIAD AIシンポジウム「AIがもたらす世界平和 ~人工知能は世界平和につながるだろうか~」の様子を誌上再現したほか、ホンケラ教授の著書「ピースマシン」の日本語抄訳を掲載しています。
また、2018年7月17日(火)から応募が始まった「第2回東京公共交通オープンデータチャレンジ」についてもご紹介。公共交通オープンデータ協議会に参加しているすべての交通事業者の方から各種データをお預かりして開催中です。世界中から多種多様な国籍、年齢、職業、身体特性の方が訪れる2020年に向け、「東京」を応援するアプリケーションやアイデアを、募集します。
さらに写真家・佐藤倫子氏と坂村会長のトークイベント「MICHIKO 2018 ワタシテキ」佐藤倫子写真展の様子を収録したほか、組込みシステム関連の話題として、ジオスペース探査衛星「あらせ」にT-Kernel 2.0 AeroSpaceを搭載したことを、JAXAの高島健氏らに寄稿していただきました。
TRONWARE VOL.172の詳細は以下をご参照ください。
https://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/334.html