
トロンフォーラムが毎月お送りするメールマガジンの2025年12月号をお送りします。
坂村会長が編集長を務めるTRON&オープン技術情報マガジンのTRONWAREは、最新号となるVOL.216を12月15日(月)に発売します。今回のTRONWAREの特集は、2025 TRON Symposium-Preview-と公共交通オープンデータ協議会 設立10周年総会です。
特集1の2025 TRON Symposium-Preview-は12月10日(水)から12月12日(金)まで、渋谷パルコDGビル18F「Dragon Gate」で開催される「2025 TRON Symposium-TRONSHOW-」です。
今回のTRONSHOWのテーマは「TRON × AI 2」。昨年のテーマは「AI × TRON」でしたが2025年もTRONプロジェクトの最大の関心事は「AIをどう利用するか」「AIがどうTRONを変えるか」という点にあります。AIによるリアルタイムシステム開発のコーディング補助、エッジノードへのAI機能の組み込み、そしてIoT全体をコンテクストアウェアに最適調整するAIのCLA(Context Language Action)モデル。AIが人間の社会活動のすべてを変革しようとしている今の状況に、AI以外をテーマとする選択肢はありません。
今回のTRONSHOWのテーマ「TRON × AI 2」はTRONに対してAIがどう「掛け算」になるのかをイメージしています。2026年以降もシリーズ化される可能性が高いこのTRONとAIとのあり方について、開催期間中に予定している講演やセッションをはじめ、出展者のTRONに関する取り組みを詳しくご紹介いたしました。
また特集2では2025年で設立10周年を迎えた公共交通オープンデータ協議会(ODPT)の設立10周年総会を取材しました。ODPTは2020東京オリンピック・パラリンピックの円滑な開催に向けて、首都圏の複雑な公共交通を利用するうえでの利便性向上のためにオープンデータを活用する、という目的を掲げて設立されました。
コロナ禍を経てインバウンドへの情報提供に限らず「日本における公共交通データのオープンな流通基盤を構築する」という目標に向けて、「公共交通オープンデータチャレンジ」といったコンテストの実施など、さまざまな活動をしてきました。
総会ではこの10年のODPTの取り組みを紹介したほか、理事社や顧問、オブザーバからいただいたご挨拶、そして坂村会長による講演の様子を収録しました。
さらに2025年9月23日から24日に国立京都国際会館で展示された「井上円了×AI×四聖討論」の討論の様子をご紹介したほか、組込み機器における脆弱性の問題を解説するTIVAC(TRON IoT Vulnerability Advisory Center)がまとめた、最新のルーター製品やネットワークカメラでの脆弱性に関する問題をご紹介しています。
TRONWARE VOL.216の詳細は、以下をご参照ください。
TRONWARE VOL.216
https://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/393.html
今年の会場も渋谷パルコDGビル 18Fカンファレンスホール「Dragon Gate」 来場者事前登録を受付中
12月10日(水)から12日(金)の3日間、渋谷パルコDGビル 18Fカンファレンスホール「Dragon Gate」で開催する「2025 TRON Symposium -TRONSHOW-」は、現在、来場者事前登録を受付中です。開催期間中に行われる基調講演や各セッション、セミナーのご参加はいずれも無料ですが、来場者事前登録が必須となっています。
ハイブリッド方式で開催されるため、講演やセッション、セミナーはオンラインで視聴いただくことができますが、リアル会場と同様に事前登録を行っていただいています。
TRONとAIとのあり方について深堀していくTRONSHOW。この機会に是非、事前登録のうえ、ご来場またはご視聴ください。
2025 TRON Symposium -TRONSHOW-「TRON × AI 2」
https://www.tronshow.org/

12月10日(水)から12日(金)までOSや開発環境、各種ソリューションを紹介
12月10日(水)から開催されるTRONSHOWの展示会場では、連日、出展者によるさまざまなセミナーを実施します。
最先端技術に関するものや、トロンフォーラムのWGメンバーによるμT-Kernel 3.0に関するセミナー、公共交通オープンデータ協議会の事務局や会員団体、関係者による公共交通オープンデータの使い方に関するセミナーなどを予定しています。各セミナーは配信でもご視聴いただけますが、実際に会場へいらしていただくことで、直接講師に個別質問をすることもできます。気になるセミナーは各セミナーの紹介ページ内にある来場聴講予約からご登録のうえうえご参加ください。
2025 TRON Symposium 展示会場セミナー
https://registration.tronshow.org/seminars

TrustZoneを活用したセキュリティ機能強化やデバッグ作業効率化について解説
この度、トロンフォーラム及びB会員の日本ローターバッハ様の共催で標記の無料ウェビナーを12月16日(火)13時-14時に開催いたします。
IoT機器をはじめ各種電子機器のスマート化がますます進展する中、搭載マイコンは高性能化・多機能化・セキュリティ対応が加速しています。リアルタイム性の確保と堅牢な保護機能を両立させるリアルタイムOS(RTOS)の重要性が増す一方、ソフトウェア規模の膨張やマルチタスクの管理の複雑化といった開発・デバッグ上の課題も深刻化しています。こうした状況では、RTOS上で実行されるタスクの状態を迅速かつ正確に把握できるデバッグ手法の導入が、製品品質向上と開発リードタイム短縮の鍵を握ります。
本ウェビナーでは、ユーシーテクノロジ株式会社・山田様にご登壇頂き、国際標準RTOS「μT-Kernel 3.0」の最新情報や、TrustZoneを活用したセキュリティ機能強化と今後の対応をご紹介いただきます。続いて、日本ローターバッハ株式会社からは、RTOSのマルチタスクをリアルタイムに可視化し、これまで煩雑だったデバッグ作業を大幅に効率化するTRACE32のμTraceを紹介します。
より高度なデバッグ技術で開発プロセスを効率化したい組込みエンジニアの皆さま、またRTOS導入時のサポートを必要とされる方、ITRONからμT-Kernelへの移行を検討中の方、ぜひこの機会にご参加ください。
開催日時 2025年12月16日(火) 13:00~14:00
開催方法 オンライン(Teamsウェビナー利用)
申込方法 以下のサイトの「登録」ボタンからお申込みください。
https://events.teams.microsoft.com/event/0f992b1d-92e8-4ab9-b13c-84f0458d54e1@7f177367-c121-4878-bd5a-70aa121aeba6
申込期日 2025年12月15日(月) 15:00まで
費用 無料
なお、ウェビナー参加に伴う通信機器や接続費用は各自ご負担ください。
共催 日本ローターバッハ株式会社・トロンフォーラム
https://www.tron.org/ja/2025/11/post-8868/

トロンフォーラム幹事会員のパーソナルメディア株式会社では、T-Kernelを使った開発について、より詳しく学びたい方を対象に、有料の実習セミナーを実施しています。
2026年1月15日(木)に実施する「T-Kernel導入実習セミナー」では、T-Kernelの基礎から、ソフトウェア部品の組合せ、メモリモデル、デバッグ手法などを説明したうえで、プロセスベースおよびT-Kernelベースのソフト開発からデバッグまでの流れをご体験いただきます。
また、2026年1月16日(金)に実施する「T-Kernelドライバ開発実習セミナー」では、T-Kernelのデバイスドライバの開発を担当されるT-Kernel経験者を対象に、ドライバの内部構造およびインタフェースなどを説明します。実習を通じて、ドライバの開発の流れを一通りご体験いただきます。各セミナーの詳細につきましては、以下の公式webサイトをご参照ください。
■パーソナルメディア セミナー紹介ページ
http://www.t-engine4u.com/seminar/index.html

坂村会長が会長を務める公共交通オープンデータ協議会では、7月1日より国土交通省 情報政策本部 情報政策課及び国土交通省 総合政策局 モビリティサービス推進課ともに、多数の公共交通関連のデータや国土交通省のオープンデータを一般の開発者に公開し、それらを活用したアプリケーションを開発、応募していただく賞金総額300万円のアプリケーションコンテスト「公共交通オープンデータチャレンジ2025 ~ powered by Project LINKS~」を開催しています。
オープンデータによるイノベーションの創出、「交通空白」の解消に向けたアイデアを広く募集します。多くの方々によるご参加をお待ちいたします。
本コンテストの開催概要及び詳細につきましては、以下の公式webサイトをご参照ください。
なお、2025 TRON Symposium-TRONSHOW-でも、最終日の12月12日(金)10:30-12:00に 公共交通オープンデータセッション「AIとオープンが創る、地理空間情報と公共交通の未来」と題したセッションを行います。あわせて是非ご来場またはご聴講ください。
■公共交通オープンデータチャレンジ2025 ~ powered by Project LINKS~
https://challenge2025.odpt.org/

トロンフォーラムでは、T-KernelやITRONの採用事例を募集中です。T-KernelやITRONを採用された事例をご紹介いただける場合は、入力フォームにご記入ください。T-KernelやITRONは、航空宇宙分野から産業機器、カーナビ、多機能プリンタ、電子楽器、デジタルカメラなど、さまざまな分野で多くの採用事例があります。
お送りいただいた採用事例は、トロンフォーラムのwebサイトやメールマガジンでご紹介させていただいたり、坂村会長の講演やTRONプロジェクトの技術情報誌「TRONWARE」などでご紹介させていただいたり、トロンフォーラムが主催または共催、協賛するイベント等でご紹介させていただく予定です。
是非、この機会に採用事例をご紹介ください。詳しくは以下のページにある入力フォームをご参照ください。
https://www.tron.org/ja/tron-project/provide-the-use-case/


