
トロンフォーラムが毎月お送りするメールマガジンの2025年10月号をお送りします。
坂村会長が編集長を務めるTRON&オープン技術情報マガジンのTRONWAREは、最新号となるVOL.215を10月15日(水)に発売します。今回のTRONWAREの特集は、トロンフォーラム幹事会員のパーソナルメディア社が「未来省」に続いて日本国内へ紹介する新たなCli-Fi(Climate Fiction:気候変動フィクション)「ターミネーション・ショック」です。
熱波、洪水、海面上昇…気候危機を前に、テキサスの大富豪が放った一発の砲弾が、地球の気候を、そして世界の秩序を書き換える。オランダの女王、インドの戦士、コマンチの末裔──それぞれの「物語」が交錯する時、人類は新たな神話の幕開けを目撃する。禁じられた“応急処置”は、本当の傷よりも深い痛みを残すのか?『スノウ・クラッシュ』で“メタバース”を生んだニール・スティーヴンスンが描く、破天荒な英雄たちによる地球改造の「神話」を、坂村会長が解説を担当し、INIAD cHUB(東洋大学情報連携学 学術実業連携機構)の山田純副機構長が訳を担当しました。
原書はすでに海外の主要メディアで高い評価を受けており、パーソナルメディア社の既刊書「未来省」とは異なる展開のCli-Fiですが、両方の書籍の解説を担当した坂村会長は「両極端な選択肢を提示する二冊がそろうことで、日本でも気候変動について現実的で多角的な議論が始まることを期待している」と述べています。特集記事とあわせて、是非この刺激的な新刊をご一読ください。
また、坂村会長が提唱する、次世代AIエッジノードの設計思想である「ProbComp(確率的コンピューティング)」で実装する「本能モデル」について、EdgeTech+ West 2025で行った講演内容を大幅に加筆・再構成した記事を掲載しました。エッジノード自身がローカルで自律的に判断できる「セキュリティ本能」を実装するための技術「ProbComp」をご紹介しています。是非ご覧ください。
この他、トロンフォーラム幹事会員のNTTが会員を対象にして、調布にあるNTT中央研修センタで実施した「IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)体験セミナー」の座学と体験会の様子について詳しくご紹介しました。
さらに好評連載中のTIVAC Informationは、米国CISA(Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)が公開したセキュリティアドバイザリを紹介しました。
TRONWARE VOL.215の詳細は、以下をご参照ください。
■TRONWARE VOL.215
https://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/392.html
今年の会場も渋谷パルコDGビル 18Fカンファレンスホール「Dragon Gate」
12月10日(水)から12日(金)の3日間、渋谷パルコDGビル 18Fカンファレンスホール「Dragon Gate」で「2025 TRON Symposium -TRONSHOW-」を開催いたします。
TRONプロジェクトは1984年から開始し、今年で41年目を迎えました。この長い歴史を支えてくださった多くの企業・団体の皆様には、心より感謝申し上げます。
今年のテーマも昨年から続けて「TRON × AI 2」です。急速に進化を遂げているAI技術とTRONとの連携がIoT、エッジコンピューティング、DXといった領域にもたらすイノベーションを多角的に探ります。
来場者事前登録は11月中旬頃に開始予定です。詳細は、下記公式ホームページをご確認ください。
■2025 TRON Symposium -TRONSHOW-
https://www.tronshow.org/
IEEE Xplore® digital libraryに掲載されるチャンス
12月10日(水)から12日(金)にかけて開催される、2025 TRON Symposiumでは、IEEE Consumer Technology Society の技術協賛による論文セッションが開催されます。採択された論文は、IEEE Xplore® digital libraryに掲載されます。
国際会議での論文発表に際しては、高額の参加費がかかることが一般的ですが、本シンポジウムの場合、参加費は無料です。下記の通り、現在論文募集を行っておりますので、ご関心のある方はぜひ投稿をご検討ください。
2025 International Symposium on Embedded Computing and Internet of Things
co-located with 2025 TRON Symposium
■2025 TRON Symposium
https://symposium.tronshow.org/
調査研究WGによるRTOSアンケートも実施
11月19日(水) から21日(金)にかけてパシフィコ横浜の展示ホール/アネックスホールで開催されるEdgeTech+ 2025(主催:一般社団法人 組込みシステム技術協会)で、坂村会長が11月19日(水)13時から「生成AIが創る新しいIoTの世界」と題して基調講演に登壇します。聴講は無料ですが事前登録が必須となっています。聴講をご希望される方は以下の公式webサイトで事前登録のうえ、基調講演の聴講を申し込んでください。
なお、トロンフォーラムの調査研究WGでは、毎年恒例となった「リアルタイムOSの利用動向に関するアンケート調査」を、EdgeTech+ 2025の会場内で実施する予定です。組込みシステムの開発に従事されている技術者の方は、是非、アンケートにご協力くださいますようお願いいたします。
■EdgeTech+ 2025
https://www.jasa.or.jp/expo/
トロンフォーラム幹事会員のユーシーテクノロジ株式会社では、マクセルフロンティア株式会社との共同主催、トロンフォーラムとの共催で「μITRONからIEEE標準最新RTOS「μT-Kernel 3.0」への移行支援とEOLマイコン代替・基板改版サービスウェビナー」を開催します。
μITRONベースの製品で最新マイコンへの変更に伴う最新RTOSへの移行を検討中の方や、旧世代マイコンの供給停止による代替調達とハード改版をまとめて進めたい方、最新マイコンを活用して製品の付加価値向上やコスト削減を図りたい方などが対象です。
ユーシーテクノロジ株式会社及びマクセルフロンティア株式会社の担当講師が、サービス内容を詳しくご紹介します。μITRONからμT-Kernel 3.0への移行をご検討中の方は、是非、受講をご検討ください。
本ウェビナーに関する詳細は、以下のページをご参照のうえ登録フォームからお申込みください。
■μITRONからIEEE標準最新RTOS「μT-Kernel 3.0」への移行支援とEOLマイコン代替・基板改版サービスウェビナー
https://www.uctec.com/blog/2025/10/02/seminer251002/
トロンフォーラム幹事会員のパーソナルメディア株式会社では、T-Kernelを使った開発について、より詳しく学びたい方を対象に、有料の実習セミナーを実施しています。
10月16日(木)に実施する「T-Kernel導入実習セミナー」では、T-Kernelの基礎から、ソフトウェア部品の組合せ、メモリモデル、デバッグ手法などを説明したうえで、プロセスベースおよびT-Kernelベースのソフト開発からデバッグまでの流れをご体験いただきます。
また、10月17日(金)に実施する「T-Kernelドライバ開発実習セミナー」では、T-Kernelのデバイスドライバの開発を担当されるT-Kernel経験者を対象に、ドライバの内部構造およびインタフェースなどを説明します。実習を通じて、ドライバの開発の流れを一通りご体験いただきます。各セミナーの詳細につきましては、以下の公式webサイトをご参照ください。
■パーソナルメディア セミナー紹介ページ
http://www.t-engine4u.com/seminar/index.html
坂村会長が会長を務める公共交通オープンデータ協議会では、7月1日より国土交通省 情報政策本部 情報政策課及び国土交通省 総合政策局 モビリティサービス推進課ともに、多数の公共交通関連のデータや国土交通省のオープンデータを一般の開発者に公開し、それらを活用したアプリケーションを開発、応募していただく賞金総額300万円のアプリケーションコンテスト「公共交通オープンデータチャレンジ2025 ~ powered by Project LINKS~」を開催しています。
オープンデータによるイノベーションの創出、「交通空白」の解消に向けたアイデアを広く募集します。多くの方々によるご参加をお待ちいたします。
本コンテストの開催概要及び詳細につきましては、以下の公式webサイトをご参照ください。
■公共交通オープンデータチャレンジ2025 ~ powered by Project LINKS~
https://challenge2025.odpt.org/
トロンフォーラムでは、T-KernelやITRONの採用事例を募集中です。T-KernelやITRONを採用された事例をご紹介いただける場合は、入力フォームにご記入ください。T-KernelやITRONは、航空宇宙分野から産業機器、カーナビ、多機能プリンタ、電子楽器、デジタルカメラなど、さまざまな分野で多くの採用事例があります。
お送りいただいた採用事例は、トロンフォーラムのwebサイトやメールマガジンでご紹介させていただいたり、坂村会長の講演やTRONプロジェクトの技術情報誌「TRONWARE」などでご紹介させていただいたり、トロンフォーラムが主催または共催、協賛するイベント等でご紹介させていただく予定です。
是非、この機会に採用事例をご紹介ください。詳しくは以下のページにある入力フォームをご参照ください。
https://www.tron.org/ja/tron-project/provide-the-use-case/