
トロンフォーラムが毎月お送りするメールマガジンの2025年6月号をお送りします。
坂村会長が編集長を務めるTRON&オープン技術情報マガジンのTRONWAREは、最新号となるVOL.213を6月16日(月)に発売します。
本号は坂村会長が全力で取り組んでいる生成AIの教育への応用を特集1「生成AIと共創する未来の教育」として取り上げました。2022年11月にOpenAIがChatGPTという対話式インタフェースでLLMエンジンを誰もが容易に利用できるようにして以来、驚異的な成長速度で生成AIは進化を続けています。生成AIが登場したごく初期の頃は「ハルシネーション(事実と異なる情報の生成)」が問題視されましたが、いまやハルシネーションもどんどん減少しており、生成AIを使いこなしていけるかどうかで、仕事の成果を素早く、かつ満足のいくレベルで出せるかどうかが問われるようになっています。
坂村会長が設立したINIAD(東洋大学情報連携学部)では、生成AIの教育への積極的な利用を早い段階から進めていました。いまやAI時代における教育へのAI活用では他の追随を許さない、先進的な教育を行っています。特集1ではこの生成AIの教育への活用について坂村会長の見解を収録しました。
また特集2では、坂村会長が推進する公共交通オープンデータ協議会(ODPT)のウェビナーを取り上げました。「公共交通オープンデータチャレンジ」というアプリケーションコンテストの実施を通じて、公共交通オープンデータの普及に取り組む最新の活動状況をご紹介しています。
さらにカリキュラムを一新したINIADのリカレント教育プログラムのご紹介や、IoT機器に関する脆弱性情報をご紹介するTIVAC Informationを掲載しています。是非、こうしたTRONプロジェクトのエコシステムの一端をご覧ください。
TRONWARE VOL.213の詳細は、以下をご参照ください。
■TRONWARE VOL.213
https://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/390.html
TRON系OSの利用実績をアンケートで集計
トロンフォーラムは6月3日(火)「2024年度組込みシステムにおけるリアルタイムOSの利用動向に関するアンケート調査報告書」をまとめ、対象会員の専用ページで公開しました。その結果、「組込みシステムに組み込んだOSのAPI」で、T-Kernel仕様API(μT-Kernel仕様API等を含む) とITRON仕様APIの合計で約60%のトップシェアを達成しました。これにより、調査開始以来26回連続でTRON系OSが利用実績トップのOSとなりました。
このアンケート調査活動は、EdgeTech+ 2024 (主催:一般社団法人組込みシステム技術協会、会場:パシフィコ横浜)の会場および本アンケートのための特設webサイトにおいて実施したアンケートの結果を集計した最新の情報です。
トロンフォーラムではこのアンケート結果の全文を、幹事/A/i/B/O/学術の各会員専用ページ内で公開しました。また、法人および上記以外の会員が閲覧を希望する場合は、トロンフォーラム幹事会員のパーソナルメディア社が運営するウェブショップ( https://www.personal-media.co.jp/webshop/ )で、「購入部署限定版(10万円+税)」および、「購入法人限定版(20万円+税)」の2種類をお求めいただけます。
本件の詳細は以下のプレスリリース及び組込み関係の会員の方は会員専用ページで御覧ください。
■組込みシステムに組み込んだOSのAPIでTRON系OSが約60%のシェアを達成し26回連続の利用実績トップ
https://www.tron.org/ja/2025/06/press250603/
トロンフォーラムでは2024年に続き、2025年も賞金総額500万円で「TRONプログラミングコンテスト」を実施しています。IEEEの国際標準規格に準拠した組込み用リアルタイムOS「μT-Kernel 3.0」を用いる今回のコンテストのテーマは、「TRON X AI AIの活用」です。AI技術を取り入れた革新的な作品の応募をお待ちしています。
本コンテストでは特別協力にSTマイクロエレクトロニクス株式会社とルネサス エレクトロニクス株式会社、協力にインフィニオン テクノロジーズ ジャパン株式会社とパーソナルメディア株式会社等をお迎えし、IEEE Consumer Technology Society West Japan Joint Chapterの技術協賛のもとに実施します。
ただいまプログラムの応募を2025年9月30日(火)まで受付中です。是非、この機会にコンテストへの参加をご検討ください。なお、開発ボードを提供いただいた各社が実施したウェビナーの資料も掲載しています。「TRONプログラミングコンテスト2025 -TRON X AI AIの活用-」特設サイトをどうぞご覧ください。
■TRONプログラミングコンテスト2025
https://www.tron.org/ja/programming_contest-2025/
トロンフォーラム幹事会員のパーソナルメディア株式会社では、T-Kernelを使った開発について、より詳しく学びたい方を対象に、有料の実習セミナーを実施しています。
7月10日(木)に実施する「T-Kernel導入実習セミナー」では、T-Kernelの基礎から、ソフトウェア部品の組合せ、メモリモデル、デバッグ手法などを説明したうえで、プロセスベースおよびT-Kernelベースのソフト開発からデバッグまでの流れをご体験いただきます。
また、7月11日(金)に実施する「T-Kernelドライバ開発実習セミナー」では、T-Kernelのデバイスドライバの開発を担当されるT-Kernel経験者を対象に、ドライバの内部構造およびインタフェースなどを説明します。実習を通じて、ドライバの開発の流れを一通りご体験いただきます。各セミナーの詳細につきましては、以下の公式webサイトをご参照ください。
パーソナルメディア セミナー紹介ページ
http://www.t-engine4u.com/seminar/index.html
トロンフォーラムでは、T-KernelやITRONの採用事例を募集中です。T-KernelやITRONを採用された事例をご紹介いただける場合は、入力フォームにご記入ください。T-KernelやITRONは、航空宇宙分野から産業機器、カーナビ、多機能プリンタ、電子楽器、デジタルカメラなど、さまざまな分野で多くの採用事例があります。
お送りいただいた採用事例は、トロンフォーラムのwebサイトやメールマガジンでご紹介させていただいたり、坂村会長の講演やTRONプロジェクトの技術情報誌「TRONWARE」などでご紹介させていただいたり、トロンフォーラムが主催または共催、協賛するイベント等でご紹介させていただく予定です。
是非、この機会に採用事例をご紹介ください。詳しくは以下のページにある入力フォームをご参照ください。
https://www.tron.org/ja/tron-project/provide-the-use-case/