トロンフォーラム

トロンフォーラムメールマガジン | TRONWARE VOL.183「TRONプロジェクト2020の最新状況」

トロンフォーラムメールマガジン | TRONWARE VOL.183「TRONプロジェクト2020の最新状況」

トロンフォーラムが毎月お送りするメールマガジンの2020年6月号をお送りします。

TRONWARE VOL.183「TRONプロジェクト2020の最新状況」

TRON & IoT技術情報マガジンのTRONWAREは、最新号となるVOL.183を6月15日に発売いたします。本号の特集は、「TRONプロジェクト2020の最新状況」です。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛要請が続いていた2020年春。坂村会長がトロンフォーラムの活動状況を会員の方々へご紹介する「トロンフォーラム総会」も、残念ながら延期を余儀なくされていましたが、5月14日にオンラインで総会を実施いたしました。

今回の特集記事では、このオンライン総会の様子を、坂村会長が説明に用いた解説スライドも含めて、誌上で再現いたしました。TRONプロジェクトを推進する中核組織となっている「トロンフォーラム」の各WGの活動計画をはじめとするトロンフォーラムの動向だけでなく、坂村会長が理事長等の役員として活動することでTRONプロジェクトのエコシステムの一角を担っている、公共交通オープンデータ協議会、一般社団法人AIデータ活用コンソーシアム、一般社団法人IoTサービス連携協議会といった団体の活動状況の概要についてもご紹介しています。

さらに、坂村会長が学部長を務めるINIAD(東洋大学情報連携学部)を中心として、東京大学、名古屋大学、名城大学及びトロンフォーラムが協力して推進している文部科学省の社会人教育プロジェクト「enPiT-Pro」の「Open IoT教育プログラム」や、INIAD cHUBとUR都市機構が連携して推進している「Open Smart UR」の取組についてもご紹介するなど、TRONプロジェクトの最新動向を知ることができます。

また、特集2では「GitHubでμT-Kernel 3.0を徹底活用」と題して、GitHub上でトロンフォーラムが公開したμT-Kernel 3.0を入手する方法から、ソースファイルのビルド方法、Cコンパイラや開発環境のインストールまで詳しくご紹介しています。この他、世界標準となった「IEEE 2050-2018」に完全準拠したμT-Kernel 3.0で組込み機器の開発をマスターすることができる「μT-Kernel 3.0教育&実習パッケージ」や、IoT機器のセキュリティに関する情報を会員へ発信する「TIVAC」についてもご紹介しています。

TRONWARE VOL.183の詳細は以下をご参照ください。
https://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/349.html 

7月9日-10日「ITRON初級」、7月16日-17日「ITRON中級」受付開始

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛要請が解除されたことをうけ、トロンフォーラムでは7月開催分から、2020年度のセミナーを開始いたします。今回、受講申込の受付を開始するのは、7月9日-10日の「ITRON初級」と、7月16日-17日の「ITRON中級」です。いずれも会場は東京大学本郷キャンパス内のダイワユビキタス学術研究館です。

受講申込は有償会員の方を優先とし、定員枠に満たない場合のみ、学術会員及び会員以外の方の受講を受け付けます。

政府による外出自粛要請は解除されましたが、引き続き、新型コロナウイルスへの感染防止のため、セミナー会場の入り口では検温を行います。発熱されている方や体調不良の方のセミナー受講はご遠慮いただく場合がありますので、あらかじめご了承ください。その他、各セミナーの詳細につきましては、それぞれのセミナーのご紹介ページをご確認ください。

7月9日-10日「ITRON初級」[残席わずか]
https://www.tron.org/ja/2020/06/seminar0709/
7月16日-17日「ITRON中級」 
https://www.tron.org/ja/2020/06/seminar0716/

ed441458ac262b97d6492745ce0610d01

GitHubでμT-Kernel 3.00.01正式版を公開

トロンフォーラムは2020年5月29日(金)に、μT-Kernel 3.0の新バージョン(v3.00.01)をGitHubから正式リリースしました。v3.00.01は本年3月よりGitHubにてプレリリースされていたもので、今回正式版へのマージとなります。

本バージョンではv3.00.00から以下の点が変更されています。

  • 対象ハードウェアにRX231マイコン(ルネサス エレクトロニクス製)搭載IoT-Engineを追加
  • 既存のARM Cortex-M3マイコン対応の実装および共通部の改善および修正
  • 構築手順にMakeによる方法を追加(makefileのサンプルを追加)

GitHubの以下のURLからソースコードおよびドキュメント一式が入手可能です。
https://github.com/tron-forum/mtkernel_3/releases

utk3

「Open IoT教育プログラム」2020年度受講生募集開始のお知らせ

坂村健トロンフォーラム会長が学部長を務めるINIAD(東洋大学情報連携学部)を中心に、東京大学、名古屋大学、名城大学及びトロンフォーラムが連携して実施している、文部科学省「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT-Pro)」の「Open IoT教育プログラム」では、2020年度受講生の募集を開始いたしました。

「Open IoT教育プログラム」は、高度なIoT技術を身に付けたい社会人の方を対象に、IoT関連分野の体系的な知識とスキルを短期間で身につけることのできる「学び直し」のためのコースです。

IoT分野を支える約170団体が入会するトロンフォーラム(https://www.tron.org/ja/)と連携し、リアルタイムOSの世界標準規格IEEE2050-2018に準拠したμT-Kernel 3.0、IoT-Engineを用いたシステム開発を中心に、Webアプリケーション開発や機械学習等のIoTと関連が深い分野の最新技術についても学習します。(C言語に関するスキルを前提とします。)

「Open IoT教育プログラム」では、2020年度よりオンラインによるリモートでの学習を、さらに強化します。受講生の方には、期間中IoT-Engineの貸出を行います。専門科目に加え一部の演習科目も、ご自宅等を含む遠隔からオンラインで受講することが可能です。

この「Open IoT教育プログラム」を受講いただくことをご検討されている方を対象に、以下のwebサイトにおいてオンライン説明会を実施しています。YouTubeにていつでもご覧いただくことができますので、ご興味をお持ちの方は、ご都合のよいときに是非ご覧のうえ、受講をご検討ください。

「Open IoT教育プログラム」の詳細、及びオンライン説明会については、以下のサイトをご参照ください。

「Open IoT教育プログラム」
https://enpit.iniad.org/

01

坂村会長が解説「教養としてのコンピューターサイエンス講義」発売中

坂村会長が解説を担当した「教養としてのコンピューターサイエンス講義 今こそ知っておくべき「デジタル世界」の基礎知識」が、日経BP社から発売されました。著者は、『プログラミング言語C』の著者として知られるブライアン・カーニハン先生です。

コンピュータの入門本としては、坂村会長が執筆された「痛快!コンピュータ学」(集英社文庫)があります。本書はこれと似て、文系の学生をはじめ、コンピュータを専門としていない方にも、コンピュータサイエンスやネットの最先端を紹介しています。本書についての詳細は以下をご参照ください。

教養としてのコンピューターサイエンス講義 今こそ知っておくべき「デジタル世界」の基礎知識(日経BP SHOP)
https://shop.nikkeibp.co.jp/front/commodity/0000/P88730/

「第4回東京公共交通オープンデータチャレンジ」開催中

公共交通オープンデータ協議会(会長 : 坂村 健 INIAD 東洋大学情報連携学部 学部長)では、2019年11月18日から2020年10月15日まで「第4回東京公共交通オープンデータチャレンジ」の作品を受付中です。第4回チャレンジは賞金総額が300万円となり、これまでのチャレンジの賞金に比べて増額されただけでなく、規約に従ってご利用いただくことで、営利目的でのデータ利用も可能となりました。

公共交通オープンデータ協議会は、世界一複雑とも言われる「東京」の公共交通を、訪日外国人の方、障碍を持つ方、高齢者の方を含む、誰もがスムーズに乗りこなせるようにすることを目指し、公共交通データのオープン化を進めてきました。

第4回の東京公共交通オープンデータチャレンジでは、多様な来訪者が訪れる2020年の東京におけるスムーズな移動と快適な滞在を実現するアプリケーションを、広く募集しています。

なお、東京公共交通オープンデータチャレンジで提供されるデータの配信技術には、uIDアーキテクチャが採用されています。また、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う情勢の変化に伴い、本コンテストの企画内容・スケジュール等が今後変更される可能性があります。本コンテストの詳細は、以下のページをご参照ください。

第4回東京公共交通オープンデータチャレンジ
https://tokyochallenge.odpt.org/ 

odc

イーソルの「eT-Kernel」がテキサス・インスツルメンツ社Sitaraファミリに対応

トロンフォーラム幹事会員のイーソルは、同社製機能安全対応リアルタイムOS「eT-Kernel」が、テキサス・インスツルメンツ社のIndustry 4.0向け最新プロセッサ『AM6x』を含むSitaraファミリに対応したことを発表しました。eT-Kernelは、機能安全規格ISO 26262 ASIL DおよびIEC 61508 SIL 4の認証実績を有しており、同社ではSitaraファミリを使ったシステム開発において、Industry 4.0で求められる高信頼・高品質およびリアルタイム性の実現を支援していくとのことです。詳細は以下をご参照ください。

イーソル株式会社
https://www.esol.co.jp/news/news_450.html

esol

7月9日及び10日にパーソナルメディアがT-Kernelセミナーを開催

トロンフォーラム幹事会員のパーソナルメディアでは、T-Kernelを使った開発について、より詳しく学びたい方を対象に、有料の実習セミナーを実施しています。7月9日(木)に実施する「T-Kernel導入実習セミナー」では、T-Kernelの基礎から、ソフトウェア部品の組合せ、メモリモデル、デバッグ手法などを説明したうえで、プロセスベースおよびT-Kernelベースのソフト開発からデバッグまでの流れをご体験いただきます。

7月10日(金)に実施する「ドライバ開発実習セミナー」では、T-Kernelのデバイスドライバの開発を担当されるT-Kernel経験者を対象に、ドライバの内部構造およびインタフェースなどを説明します。また実習を通じて、ドライバの開発の流れを一通りご体験いただきます。各セミナーの詳細につきましては、以下の公式webサイトをご参照ください。

パーソナルメディア セミナー紹介ページ
http://www.t-engine4u.com/seminar/index.html 

pmc

旧・Interpeak社製IP Stackの脆弱性「URGENT/11」に関するご注意

トロンフォーラムでは、旧・Interpeak社製IP Stackの脆弱性「URGENT/11」に限らず、T-Kernel、μT-Kernel及びT2EXといったTRON系OSやミドルウェア、さらにITRON仕様準拠OS及びその他の組込みRTOSやミドルウェアに関する脆弱性情報を告知し、集約するため「脆弱性情報特設サイト」を設置しました。

特にITRONにつきましては、トロンフォーラムから提供しているのは仕様だけであり、インプリメントは各社によってさまざまです。このため、トロンフォーラムがそれらの各社によって実装されたITRON仕様準拠OSに対する責任を持つわけではございませんが、それらのOSを利用されている方の利便性向上のため、このサイトをご用意いたしました。
なお、トロンフォーラムから提供しております T-Kernel 2.0 Extension(T2EX) に含まれるTCP/IPプロトコルスタックは NetBSD の実装をもととしており、URGENT/11 の対象となる旧・Interpeak社製IP Stackとは関係ありません。

しかしながら、各種サードパーティから提供されるTCP/IPプロトコルスタックを利用されている場合は、TRON系OSの利用の有無にかかわらず、最新のセキュリティ情報をご確認のうえ適切にご対応いただくことをご案内いたします。

また、TRON系OSに関するサードパーティ製品につきまして、URGENT/11やその他の脆弱性に関する情報がありましたら、ぜひトロンフォーラム事務局まで、情報提供をいただきますようお願い申し上げます。

■トロンフォーラム「脆弱性情報特設サイト」
https://www.tron.org/ja/vulnerability/

■米国 Department of Homeland Security
Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA)による「URGENT/11」に関する告知
ICS Advisory (ICSA-19-274-01)
Interpeak IPnet TCP/IP Stack
https://www.us-cert.gov/ics/advisories/icsma-19-274-01

■米国ARMIS社による「URGENT/11」に関する告知
https://www.armis.com/urgent11/

logo-header

T-Kernel/ITRONの採用事例募集中

トロンフォーラムでは、T-KernelやITRONの採用事例を募集中です。T-KernelやITRONを採用された事例をご紹介いただける場合は、入力フォームにご記入ください。T-KernelやITRONは、航空宇宙分野から産業機器、カーナビ、多機能プリンタ、電子楽器、デジタルカメラなど、さまざまな分野で多くの採用事例があります。

お送りいただいた採用事例は、トロンフォーラムのwebサイトやメールマガジンでご紹介させていただいたり、坂村会長の講演やTRONプロジェクトの技術情報誌「TRONWARE」などでご紹介させていただいたり、トロンフォーラムが主催または共催、協賛するイベント等でご紹介させていただく予定です。

是非、この機会に採用事例をご紹介ください。詳しくは以下のページにある入力フォームをご参照ください。
https://www.tron.org/ja/tron-project/provide-the-use-case/

0200

Return Top