トロンフォーラム

Aggregate Computingとは

Aggregate Computing(アグリゲートコンピューティング)とは、TRONプロジェクトが提唱しているコンピューティング・モデル。これは、今後一般化する常時接続・低レイテンシのネットワークを前提に、トンネリング接続されたエッジの機器とクラウド側のアプリケーションが、総体として一つのIoTサービスを提供するモデルです。

Aggregate Computing

このAggregate Computingを実現するクラウド側のプラットフォームを「IoT-Aggregator(アイオーティアグリゲーター)」と呼んでいます。IoT-Aggregatorと連携する機器や情報を識別して、ユーザが最適な機能の発見、接続の管理をするためのユーザインタフェースを「IoTダッシュボード」と呼んでいます。「IoT-Aggregator」に対応するエッジノード側の標準開発環境が「IoT-Engine」です。また、この上で動作するOSとしてトロンフォーラムでは「μT-Kernel」を開発して一般公開しています。

1984年にスタートしたTRONプロジェクトでは、身の回りのあらゆるモノにコンピュータが組み込まれ、それらが有機的に連携するシステムとして「超機能分散システム(HFDS:Highly Functionally Distributed System)」の実現に向けて取り組んできました。この概念は、現在、IoTやユビキタス・コンピューティングという名前で部分的に実現されつつあります。

これまでTRONプロジェクトではHFDSの実現に向けて、機器・識別・情報流通のための基盤といった要素技術を中心として取り組んできました。これらの各要素技術が成熟しつつあることから、さまざまなシステムを統合して全体としてまとめ上げていく概念としてIoS (Internet of Services) を提唱しています。

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