本規則は「TRONプログラミングコンテスト2025」(以下「本コンテスト」)において、応募者が応募するプログラム(以下「応募プログラム」)のプログラミング規則を以下の各部門について記載します。
1. RTOSアプリケーション部門
1.1 応募プログラム
- RTOSアプリケーション部門の応募プログラムは、本コンテスト対象マイコンボードとその上で実行されるリアルタイムOS「 μT-Kernel 3.0」の上で動作するアプリケーション・プログラム(何らかの目的を持った応用プログラム)とします。
- 応募プログラムはソースコード一式とこれを実行し評価するために必要なドキュメント(操作マニュアル、手順書など)を一式とし、主催者が指定する方法でこれらを提出するものとします。
- 応募プログラムのコンテスト終了後の公開、非公開、製品化などは自由です。ただし、オープンソースとして公開することを応募の際に確約する場合は評価のポイントとします。
1.2 使用するハードウェア
- 応募プログラムは本コンテストの対象マイコンボード上にて実行できるものとします。
- 提供されるマイコンボードに対して、センサー、アクチュエータなどの各種の外部ハードウェアを付加することは許されます。
- 提供されるマイコンボードに対して、他のコンピュータなどの外部ハードウェアを接続し、制御、連携などすることは許されます。
- 前述の外部ハードウェアは、自作、販売されている製品などを問いません。ただし応募に当たり、主催者が応募プログラムを評価するために外部ハードウェアが必要となる場合、応募者は応募プログラムと共に必要なハードウェアを主催者に貸し出さなければなりません。貸出品はコンテストの審査終了後に返却されます。
- 応募者が、応募作品の評価のために外部ハードウェアを主催者に貸し出す場合、当該外部ハードウェアの往復の送料及び発送に伴う保険代等(日本国外の場合は通関に伴う手数料や、輸出入管理規制等に係る手続きの一切を含む)は、応募者が負担するものとします。
1.3 使用するソフトウェア
- 応募者は、本コンテストの主催者及び協力団体から提供されるリアルタイムOS 「μT-Kernel 3.0」を使用し、当該リアルタイムOS上で実行されるアプリケーション・プログラムを開発するものとします。
- 応募者は、OSのAPI仕様が変更されない限りにおいて、「μT-Kernel 3.0」に対する改変が許されるものとします。具体的なOSのソースコード上で改変可能な部位については、別途、技術資料が公開されます。
- 「μT-Kernel 3.0」に対して、デバイスドライバ、ミドルウェア、ライブラリなどの他のソフトウェアを追加することは許されます。
- 応募プログラムに、他者が開発した既存のソフトウェア(ミドルウェア、ライブラリなど)を利用することは許されます。当該既存のソフトウェアは、オープンソースプログラム、製品などを問いません。なお、当該既存のソフトウェアは、原則としてコンテストの評価対象外となります。他者が開発した既存のソフトウェアを利用する場合は、以下が必要となります。
- 利用する既存ソフトウェアの名称、権利者、入手方法、機能などの具体的な情報をドキュメントに記載してください。
- 応募に当たり、主催者が応募プログラムを評価するために利用する既存ソフトウェアを無償かつ本コンテストの表彰式終了後1週間程度まで利用可能な状態で提供してください。ソースコードの提供が難しい場合は、実行オブジェクトでも可とします。
- 応募規約に則り、利用する既存ソフトウェアに関する著作権などの権利処理をしたことを、本コンテストの主催者及び協力団体に対して保証するものとし、その旨をドキュメントに記載してください。
1.4 コンテストの評価ポイント
- 応募プログラムについて、利便性、実用性、独創性、将来性などの観点から総合的に評価します。
- 「μT-Kernel 3.0」のアプリケーション・プログラムとして、リアルタイム性能、省電力、小フットプリントなどの、リアルタイムOSのプログラムの特徴が実現出来ている点を高く評価します。
- 応募プログラムをオープンソースとして公開することは必須ではありませんが、評価のポイントとします。
- 今回のコンテストのテーマ「TRON×AI AIの活用」に即した、AI技術を取り入れた応募プログラムは高く評価されます。どのようにAI技術を使用するかは自由ですが、μT-Kernel 3.0との関連性の高さは評価のポイントとします。
1.5 学生部門と一般部門
- RTOSアプリケーション部門は「学生部門」と「一般部門」に分かれ、それぞれで審査が行われます。学生の応募者は「学生部門」に、その他の応募者は「一般部門」に応募してください。どちらの部門で応募した場合でも、コンテストの内容について差異はありません。
2 RTOSミドルウェア部門
2.1 応募プログラム
- RTOSミドルウェア部門の応募プログラムは、本コンテストの主催者及び協力団体から提供されるマイコンボードとその上で実行されるリアルタイムOS 「μT-Kernel 3.0」の上で動作するミドルウェアとします。ミドルウェアはアプリケーション・プログラムに対して各種の機能を提供するプログラムです。
- ミドルウェアの形態は問いません。ソフトウェアライブラリ、OSが規定するデバイスドライバやサブシステム、OS上で実行される独立したプログラム、及びそれらの組み合わせなど、自由に選択できます。
- 応募プログラムとして、応募者はソースコード一式とこれを実行し評価するために必要なサンプル・プログラムとドキュメント(操作マニュアル、手順書など)を提出するものとします。この際、サンプル・プログラムはミドルウェアの機能を評価できるものとしてください。
- 応募プログラムを、コンテストの終了後に公開、非公開、製品化することは応募者の裁量で自由にお決めいただけます。ただし、オープンソースとして公開する場合は、評価のポイントとします。
2.2 使用するハードウェア
- RTOSアプリケーション部門の規則1.2に準じます。
2.3 使用するソフトウェア
- 応募者は、本コンテストの主催者及び協力団体から提供されるリアルタイムOS 「μT-Kernel 3.0」を使用し、当該リアルタイムOS上で実行されるミドルウェアを開発するものとします。
- 応募者は、OSのAPI仕様が変更されない限りにおいて、「μT-Kernel 3.0」に対する改変が許されるものとします。具体的なOSのソースコード上で改変可能な部位については、別途、技術資料が公開されます。
- 「μT-Kernel 3.0」に対して、デバイスドライバ、ミドルウェア、ライブラリなどの他のソフトウェアを追加することは許されます。
- 応募プログラムに、他者が開発した既存のソフトウェア(ミドルウェア、ライブラリなど)を利用することは許されます。当該既存のソフトウェアは、オープンソースプログラム、製品などを問いません。なお、当該既存のソフトウェアは、原則としてコンテストの評価対象外となります。他者が開発した既存のソフトウェアを利用する場合は、以下が必要となります。
- 利用する既存ソフトウェアの名称、権利者、入手方法、機能などの具体的な情報をドキュメントに記載してください。
- 応募に当たり、主催者が応募プログラムを評価するために利用する既存ソフトウェアを無償かつ本コンテストの表彰式終了後1週間程度まで利用可能な状態で提供してください。ソースコードの提供が難しい場合は、実行オブジェクトでも可とします。
- 応募規約に則り、利用する既存ソフトウェアに関する著作権などの権利処理をしたことを、本コンテストの主催者及び協力団体に対して保証するものとし、その旨をドキュメントに記載してください。
2.4 本コンテストの評価ポイント
- 応募プログラムについて、利便性、実用性、独創性、将来性などのポイントから総合的に評価します。
- 「μT-Kernel 3.0」のミドルウェアとして、リアルタイム性能、省電力、小フットプリントなどのリアルタイムOSのプログラムの特徴が実現出来ている点を高く評価します。
- 応募プログラムをオープンソースとして公開することは必須ではありませんが、評価のポイントとします。
- 今回のコンテストのテーマ「TRON×AI AIの活用」に即した、AI技術を取り入れた応募プログラムは高く評価されます。どのようにAI技術を使用するかは自由ですが、μT-Kernel 3.0との関連性の高さは評価のポイントとします。
2.5 学生部門と一般部門
- RTOSミドルウェア部門は「学生部門」と「一般部門」の区別はありません。
3. 開発環境・開発ツール部門
3.1 応募プログラム
- 開発環境・開発ツール部門の応募プログラムは、「μT-Kernel 3.0」の各種プログラム開発に有用な開発環境や開発ツールです。対象はソフトウェアに限定します。
- 応募プログラムは、本コンテストの主催者及び協力団体から提供されるマイコンボードとその上で実行されるリアルタイムOS 「μT-Kernel 3.0」に関わるプログラム開発において、その機能や有用性を示せるものとします。
- 応募プログラムとして、応募者はソースコード一式とこれを実行し評価するために必要なサンプル・プログラムとドキュメント(操作マニュアル、手順書など)を提出するものとします。この際、サンプル・プログラムは応募プログラムの機能を評価できるものとしてください。
- 応募プログラムを、コンテストの終了後に公開、非公開、製品化することは応募者の裁量で自由にお決めいただけます。ただし、オープンソースとして公開する場合は、評価のポイントとします。
3.2 使用するハードウェア
- 応募プログラムは一般的なパソコンで動作することを想定していますが、その他のハードウェアを使用することは可能です。ただし応募に当たり、主催者が応募プログラムを評価するために一般的なパソコン以外のハードウェアが必要となる場合は、応募者は応募プログラムと共に必要なハードウェアを主催者に貸し出さなければなりません。貸出品はコンテストの審査終了後に返却されます。
- 応募者が、応募作品の評価のために一般的なパソコン以外のハードウェアを主催者に貸し出す場合、当該ハードウェアの往復の送料及び発送に伴う保険代等(日本国外の場合は通関に伴う手数料や、輸出入管理規制等に係る手続きの一切を含む)は、応募者が負担するものとします。
- 応募プログラムは、その機能や有用性を示すために、本コンテストの対象マイコンボードを使用してください。その際のハードウェアに関する規則は、RTOSアプリケーション部門の規則に準じます。
3.3 使用するソフトウェア
- 応募プログラムは、その機能や有用性を示すために、本コンテストの主催者及び協力団体から提供される「μT-Kernel 3.0」を使用してください。その際に「μT-Kernel 3.0」に対するソフトウェアの付加や改変などは、RTOSアプリケーション部門の規則に準じます。
- 応募プログラムに、他者が開発した既存のソフトウェア(ミドルウェア、ライブラリなど)を利用することは許されます。当該既存のソフトウェアはオープンソースプログラム、製品などを問いません。なお、当該既存のソフトウェアは原則としてコンテストの評価対象外となります。他者が開発した既存のソフトウェアを利用する場合は、以下が必要となります。
- 利用する既存ソフトウェアの名称、権利者、入手方法、機能などの具体的な情報をドキュメントに記載してください。
- 応募に当たり、主催者が応募プログラムを評価するために利用する既存ソフトウェアを無償かつ本コンテストの表彰式終了後1週間程度まで利用可能な状態で提供してください。ソースコードの提供が難しい場合は実行オブジェクトでも可とします。
- 応募規約に則り、利用する既存ソフトウェアに関する著作権などの権利処理をしたことを、本コンテストの主催者及び協力団体に対して保証するものとし、その旨をドキュメントに記載してください。
3.4 コンテストの評価ポイント
- 応募プログラムについて、利便性、実用性、独創性、将来性などのポイントから総合的に評価します。
- 組込み分野の開発環境や開発ツールとして新しい技術(AI、ネットワーク環境など)の導入を高く評価します。
- 応募プログラムをオープンソースとして公開することは必須ではありませんが、評価のポイントとします。
- 今回のコンテストのテーマ「TRON×AI AIの活用」に即した、AI技術を取り入れた応募プログラムは高く評価されます。どのようにAI技術を使用するかは自由ですが、μT-Kernel 3.0との関連性の高さは評価のポイントとします。
3.5 学生部門と一般部門
- 開発環境・開発ツール部門は「学生部門」と「一般部門」の区別はありません。
以上
2025年1月14日制定、即日施行