システムコンフィギュレーション

μT-Kernelを実際の製品に組み込む際には、システムに合わせてμT-Kernelを改変したり不要な機能を取り外したりしても良い。μT-Kernel 2.0のリファレンス実装には、資源数や制限値などのパラメータを設定する機能が提供されている。これをシステムコンフィギュレーションと呼ぶ。

本節では、μT-Kernel 2.0リファレンス実装において提供されるシステムコンフィギュレーション項目を示す。

名称説明
CFN_MAX_PRI 最大タスク優先度 (サービスプロファイル項目TK_MAX_TSKPRIにも反映される)
CFN_SYSTEMAREA_TOP μT-Kernelのメモリ管理機能により動的に管理される領域の最下位アドレス
CFN_SYSTEMAREA_END μT-Kernelのメモリ管理機能により動的に管理される領域の最上位アドレス
CFN_TIMER_PERIOD システムタイマの割込み周期(ミリ秒)
CFN_MAX_TSKID 最大タスク数
CFN_MAX_SEMID 最大セマフォ数
CFN_MAX_FLGID 最大イベントフラグ数
CFN_MAX_MBXID 最大メールボックス数
CFN_MAX_MTXID 最大ミューテックス数
CFN_MAX_MBFID 最大メッセージバッファ数
CFN_MAX_PORID 最大ランデブポート数
CFN_MAX_MPFID 最大固定長メモリプール数
CFN_MAX_MPLID 最大可変長メモリプール数
CFN_MAX_CYCID 最大周期ハンドラ数
CFN_MAX_ALMID 最大アラームハンドラ数
CFN_MAX_RESID 最大リソースグループ数
CFN_MAX_SSYID 最大サブシステム数
CFN_MAX_SSYPRI 最大サブシステム優先度数
CFN_MAX_REGDEV 最大デバイス登録数
CFN_MAX_OPNDEV 最大デバイスオープン数
CFN_MAX_REQDEV 最大デバイスリクエスト数
CFN_MAX_SSYPRI 最大サブシステム優先度数

注意補足事項
 

システムコンフィギュレーションはμT-Kernel 2.0仕様の範囲ではない。しかし、同様の機能を提供する場合は、これらと対応のとれた名称にすることが望ましい。