TRON PROJECT


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プロジェクト-トロンhmi

技術内容

あらゆる電子機器に優れた操作性と安全性を提供するためのヒューマンマシンインタフェース(HMI)ガイドラインである。

トロンHMIの目標

1.一貫性のある操作体系の提供

図1 トロンヒューマンインタフェース標準ハンドブック

一貫性のある操作体系を実現することで、学習効率の向上、誤操作の防止を実現する。

2.電子技術への平等なアクセス
どのような身体条件や文化を持つ人々でも使えるHMIを実現する。 

3.広い適用性
あらゆる電子機器に適用可能なHMIである必要がある。

4.安全性の確保
機器の危険な誤動作を防止するため、システム設計の面から手段を講じるだけではなく、ユーザの誤操作によっても危険が生じないように、HMI設計の面 からも対策を講じる必要がある。 

5.高いデザインの自由度と最低限の品質保証
本仕様に準じることで、以上の目的に合致した品質を持ったHMIが構築できるものの、それはあくまでも最低限を定めているだけで、デザイナーによるデザインの自由度を幅広く確保している。

トロンHMIの設計方針

1.仕様と指針の分離
最低限必ず守らなければならない事項(仕様)と、必ずしも遵守する必要のない一般 的な心得といった事項(指針、ガイドライン)との2レベルに規定事項を分割。

2.操作とスタイルの分離
機器の操作法の標準化は行うが、見た目のデザイン=ルック&フィールの標準化は行わない。

3.複数の手順を許す
特定の目的を実現するための操作を唯一に規定する場合は少なく、複数の手順を許す場合が多い。これにより、設計者が自由に創意することが許される。

4.抽象度の高い標準化
単にパーツを個別に規定するだけでなく、それらを複数扱う時の操作手順の分類と標準化も行っている。これはHMIの対話モデルでいえば、抽象度の高い階層を標準化していることになる。

5.GUIとSUI(Solid User Interface)の一貫性
GUIと物理的なスイッチ類(SUI)を共通の操作体系のもとに扱えるようにする。

6.国際化対応
数字、金額、日時などの表示方法やカラーコーディングなど文化に深く関連する設計事項は、文化圏依存とし、我々は、日本における仕様・指針を定めるにとどめた。

7.イネーブルウェア
身体の障害を補助するHMIをトロンではイネーブルウェアと呼び、本仕様の重要なパートとして扱っている。

8. 既存標準との一貫性
HMIの仕様で、JISなどで既に標準化が行われ、実際に運用されているものは、そのまま本仕様に採り入れた。

9. 新しいHMI技術の導入
音声出力のHMIや携帯情報端末のHMIなど、新しいユーザインタフェース仕様を盛り込んだ。

10. 製造物責任を果たす人間中心型設計
本仕様に沿って、人間主体の機器設計をすることで、ユーザに危険をもたらす誤操作を防止できる。

現状と今後の展望

1.トロンHMI仕様をベースとした設計指針がIECでTechnical Reportとして正式採択された。

2.トロンHMI仕様を実装する組み込み機器のGUIソフトウェアシステムであるTRON-GUI仕様の検討を行う。特にHMI側からシステムへの要求について詳細に調査研究を行う。

3.トロンHMI仕様書の日本語版および英語版(IEEE Computer Society からの発行)の発行に続いて、仕様の技術的内容のブラシュアップを行う。

4.現在開発途上にある各種HMI技術の検討・開発を行う。
 1) トロンHMIデザインツールの開発の継続
 2) トロンHMI通信プロトコルの検討、標準化

5.電脳強化環境におけるHMIに関連した最先端の研究内容について調査研究を行う。

図2 アップダウンセレクタの例
図3 スイッチとガスコンロとの対応づけの例
図4 壁スイッチと電灯との対応づけの例





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