TRON PROJECT


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プロジェクト-btron

技術内容

BTRONは、パソコンや携帯情報端末など、エンドユーザが直接操作するコンピュータに対するOSやデータウェアなどの仕様体系である。

特長

1.多国語処理および多漢字への対応
BTRON仕様における文字コード体系(TRONコード)では、現在150万文字を収容でき、さらなる拡張も可能。なお、製品に実装されているフォントは現在17万文字。

2.高性能かつコンパクトで制御機器や携帯機器に最適
組込み制御用として特定のアプリケーションのみを動かす場合には、2〜4MBのRAMと4〜6MBのROMでも動作可能。中心核としてITRONを使用しており、リアルタイム制御にも適する。ファイル、ネットワーク、GUI機能を必要とする組込み機器に対しては、ITRONの代わりに利用できる。

3.実身仮身モデルによるハイパーテキスト機能
BTRONでは、OS自身がハイパーテキストの機能をサポートしているため、ワープロや図形編集ソフトはもちろん、表計算、データベースなど各種のアプリケーションの中からハイパーテキストの機能を利用できる。BTRONではこのハイパーテキスト機能を実身仮身モデルと呼んでいる。

4.障害者向け機能(イネーブルウェア)
「イネーブルウェア」とはTRONプロジェクトで提案した造語。BTRONでは、イネーブルウェア機能を重視しており、多数の障害者を含めた研究会を設けてその仕様を検討している。イネーブルウェア機能のうち、ソフトウェアで実装可能な機能は、「超漢字」などのBTRON仕様製品に標準添付されている。

5.データ形式とコンピュータの操作方法を標準化
BTRONはデータ形式の標準化を重要なテーマとして考えており、TAD(TRON Application Databus)という標準フォーマットを定めている。TADにより、BTRON上の各種アプリケーション(ワープロ、図形編集、表計算、データベース等)の間でデータ交換が可能。

6.仕様書と開発環境を無償公開
アプリケーションはもちろん、デバイスドライバの開発も自由。ユーザの開発したフリーソフトも多数。

内部構造

現在の最新仕様は32ビット版のBTRON3仕様である。
  • マイクロカーネル方式によるモジュール化構造(OSの実行中であっても割込みを受け付けることが容易で、応答性を高めることが可能)
  • 中心核はITRON仕様OS
  • パワーマネジメント機能やモーバイル関連の機能にも対応(μ BTRON仕様OS)
  • 国産メーカーによる内製のため、カスタマイズやチューニングが容易
実装例および製品化状況

「超漢字3」(パーソナルメディア(株))
漢字はもちろん、世界の文字17万字を自由に使える驚異のパソコン用OS。17万字には、人名用漢字、旧字体の漢字、「大漢和辞典」(大修館書店刊)の収録漢字、「GT書体フォント」、中国語や韓国語の文字、Unicode 2.0に収録された世界各国の文字が含まれる。ワープロ、表計算、データベース、ブラウザなどの基本アプリケーションが付属。DOS/V PC上で動作。

「B-right」(パーソナルメディア(株))
OEM向けのBTRON仕様OS。基本部分は「超漢字3」と同じだが、ターゲットマシンへの移植性や改造のためのモジュール化を考慮。

現状と今後の展開

1.各種展示会・メディアを通じて、BTRON仕様の普及促進を行う
2.TRONコードに未収録の漢字を継続して調査し、TRONコードへの追加(文字コードの割り当て)を行う。また、多国語処理環境を充実させる。
3.超小型携帯ターミナルへのBTRONの適用について検討を行う
4.他のコンピュータ環境とBTRONとの相互運用について検討を行う

図1 BTRON仕様OS「B-right」の内部構成例
図2 TRONコードの構造
表1 TAD(TRONコード)で扱える文字の内訳
表2 TRONコード 1〜31面への文字の割り当て





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