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WHAT'S NEW−ARCHIVE 2006年2月分

TRON多文字応用グループ:2006年の展開について

「TRON多文字応用グループ」は、最大150万字の多漢字、多文字環境をサポートする、TRONコードと呼ばれる文字コード体系の活用を目的とした委員会です。
昨年末のTRONSHOWにおいては、TRONコード上に12万字×3書体を実装した「T書体フォント」と呼ばれる多漢字フォントセットの発表がありました。この12万字には、中国の宋、明の時代に利用されていた異体字のほか、日本国内の人名漢字として使用されている多数の異体字もほぼ含まれており、人名など固有名詞の正確な表記に大きな威力を発揮します。
TRONコードやT書体フォントは、「超漢字4」などのTRON仕様OS上で利用するのが最も便利で効果的ですが、Windows上でも若干の制限つきで利用することは可能であり、OSを越えた情報交換のインフラを提供します。今年の本グループの活動としては、Windowsなど他OS上での応用も含めて、TRONコードやT書体フォントの展開を図っていきたいと考えております。

松為 彰
トロン協会 TRON多文字応用グループ主査/パーソナルメディア株式会社

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セミナー開催報告:第3回『 組込み型リアルタイムOS実技コース 』

トロン協会主催 第3回『 組込み型リアルタイムOS実技コース 』を2月2日、3日の両日にわたり開催致しました。今回はμITRON 4.0を使用する組込みプログラムの開発手法を理解することを目的として演習課題に取り組んでいただきました。演習課題は、サンプルプログラムを単に動作させてみる簡単なものから、ITRONの主要機能(タスクスケジューリング、同期、通信、時間管理など)を使って、目的とするプログラムを完成させるものまで、全部で9種類が与えられ、入門レベルとして必要な内容を一通り経験して頂きました。
受講者からは、期待していた程度の難易度の演習課題であり、今後の業務に役立てられるとの感想が多く寄せられました。また、質問では受講者が業務の中で抱えている技術的問題点を解決するための質問も多く出され、今後の業務にITRONを活用したいという気持ちが感じられるセミナーでした。

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Webブラウザ「Esprit」for ITRON, T-Kernel

ウェブ・ソフトインターナショナル(株)の「Esprit(エスプリ)」はメモリサイズに制約のある組込み機器向けに設計されたWebブラウザです。さまざまな機器のあらゆる用途でハイパフォーマンスなブラウジングを実現します。
ブラウザといえばWebページを閲覧するためのアプリケーションという認識が一般にありますが、近年、組込み機器におけるブラウザの用途は多様化しています。特に最近、各種端末のマンマシンインターフェースにブラウザを採用する事例が増えています。これはメニュー画面やランチャーとしてブラウザを搭載するケースで、この場合のブラウザを使用するメリットは、コンテンツの作成や変更などが容易にできること、そしてハードウェア環境が変わってもコンテンツについてはコンパイルし直す必要がないことです。
Espritは、モジュール構成、ソースコード完全開示、World Wide Web Consortium(W3C)仕様準拠などの特長により、顧客の新しい要求に柔軟に対応することが出来ます。

www.wsoft.co.jp

画面
VOD(Video On Demand)サービスのメニュー画面をブラウザで表示しているイメージ


トロン教育・普及グループの進め方(主査 新年の抱負)

トロン教育・普及グループでは、ITRON、T-Engine、T-Kernelを中心としたリアルタイム組込OSの技術を普及、啓蒙、教育することを目的として、平成18年は以下の活動に取り組んでいく方針である。

1. 講習会の開催
リアルタイム組込OSの入門的な講習会を年10回程度開催する。それには、トロン協会が主催する講習会や、他社・他組織が企画した講習会を請け負って実施するものの両方がある。座学だけの講習会だけでなく、T-EngineやITRONの実機を使った実習型講習会を中心に開催する。

2. 教材の整備
すでに、リアルタイム組込OSの初心者講習用の教材を開発したが、今年は更に実習用の教材の整備を行って、リリースする予定である。

更にこれらの活動成果自体を普及するために、パンフレットや告知用のWebページ等を整備して、積極的にプロモーションを展開する。

越塚登
トロン協会 教育・普及グループ主査/東京大学・YRPユビキタスネットワーキング研究所

セミナー風景


2005年度リアルタイムOS利用動向アンケート調査結果について

トロン協会と日本システムハウス協会では、Embedded Technology 2005(2005年11月16日〜18日)会場において組込みシステムの開発技術者、研究者、営業技術者を調査対象に、組込みシステムの技術動向、利用動向に関するアンケート調査を実施しました。このアンケートは1996年度から毎年実施し、組込みシステム開発技術の現状とリアルタイムOSの問題点や選択基準、ITRON仕様OSの利用動向などを調査しています。今回の調査結果では、「システムに組込んだOSのAPI(OS不使用を含まず)」は51%がITRON仕様、5%がT-Kernelでした。また、「今後採用予定のOSのAPI」は49%がITRON仕様、10%がT-Kernelで、T-Kernelの今後の採用拡大を予想させる結果となりました。調査報告書は近日中にトロン協会ホームページで公開予定です。

グラフ


T-Engine/VR5701開発キット

パーソナルメディア(株)のT-Engine/VR5701開発キットは、MIPSアーキテクチャをベースにしたNECエレクトロニクス製64ビットCPU「VR5701A」を搭載し、待機時 約2.5W、CPU動作時 約4Wの低消費電力を実現した高性能T-Engineボードを含む開発キットです。T-Engine開発キットとしては初めて、標準でハードディスク接続コネクタを備えており、マルチメディア系の大規模データにも対応できます。また、アナログRGB出力端子により外付けのディスプレイにSXGA(1280×1024ドット)出力が可能で、高度なGUI表示にも対応できます。

http://www.personal-media.co.jp/te/

開発キット写真


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