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WHAT'S NEW−ARCHIVE 2004年3月分

トロン・フォント・トレーサビリティ・システムを開発

坂村健トロンプロジェクトリーダーは、3月10日に開催されたトロン多文字応用セミナーにおいて印刷業界における外字問題を解決するトロン・フォント・トレーサビリティ・システム(TFTS)を開発したことを発表しました。TFTSはトロンが従来より実現している150万字を扱える多文字技術をWindowsやMacintoshによるDTP用外字自動生成に利用できるようにしたシステムです。印刷業界では要求のある漢字の字形を忠実に印刷しなければならず、個々の出版物毎に外字表をつくりこれを基に印刷を行いますが、この外字表を出版物毎に管理しなければなりませんでした。トロンの多文字技術とユビキタスID技術をこれに適用し、外字表の情報を含む文字情報解釈コンテクストを自動生成し、また「モノ」を自動認識するために付与するユビキタスIDを文字情報解釈コンテクストに付与し、ネットワーク管理することにより、WindowsやMacintoshで従来扱えなかった文字の一貫した処理を容易に行う技術の開発に成功しました。この技術は印刷業界のみならず、顧客氏名など文字をきちんと扱う企業や学術的な文献を扱うような分野でも威力を発揮します。

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トロン多文字応用セミナー開催報告

トロン協会では、日本語環境に適したTRONコードとそれをサポートするBTRON仕様OSの印刷システムや自治体システムなどへの応用をはかる目的で、3月10日メルパルク東京(港区芝公園)において、トロン多文字応用セミナーを開催しました。坂村健プロジェクトリーダーによるトロン・フォント・トレーサビリティ・システムについての発表のほか、「多漢字問題と超漢字を用いたソリューション」「印刷のデジタル化に伴う文字の諸問題」「印刷業界におけるフォントに関する状況とトロンの対応」「外字に対する1つの提案」「自治体における文字関連の課題と対応」という題目で講演を行い、最後にパネルディスカッション「日本文化固有の文字データベースの構築に向けて」を行いました。パネルディスカッションではパネリストと客席との間でコンピュータで文字を扱う際の問題に対する解決策について熱心な議論が行われました。

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テレマティクス対応機器の開発に適した「T-Engine/SH7760開発キット」が登場

今回、ルネサスのSuperH搭載製品としてラインナップに加わった「T-Engine/SH7760開発キット」には、自動車市場で車載LANの標準プロトコルであるCAN※1、音声、サウンドなど多様なインタフェースを標準装備しています。
SH7760は、SH-4コアを採用してLCDコントローラやUSBホストモジュールなどの周辺モジュールを多数内蔵した製品です。周辺モジュールを多数内蔵する事により、低コストでシステムの構築が可能です。小型で高機能・高性能なテレマティクス機器を短期間で開発可能なだけでなく、豊富な内蔵周辺モジュールを使用して、POS端末などの産業機器や民生機器の開発にも最適です。

http://www.renesas.com/jpn/
※1 CAN:controller Area Networkの略で、独Robert Bosh GmbHが提唱している車載用のネットワーク機能

SH7760開発キット


平成16年度事業計画

トロン協会では平成16年度事業計画をとりまとめました。重点事業項目は次のとおりです。

  • T-Engineプロジェクトを支援するとともに、ITRON仕様の普及や機能拡充などの活動を行います。また、T-Engineへスムーズに移行させるための仕様の検討、T-EngineでカバーできないOS仕様の検討を行います。
  • RTOS技術者育成事業の全国展開を図り、年間 1,000人程度の技術者の早期育成を推進します。また、実技を含む応用セミナーや入門者を対象とした「ウェブラーニング」の具体化を図ります。
  • トロン仕様多文字OSに基づく多文字変換システムの開発を推進し、自治体の電子化をはじめ、IT関連各分野への幅広い応用を図ります。
  • ユビキタスネットワーク社会の進展に寄与するため、最先端のIT関連の技術開発や技術動向について調査研究を行います。


「組込型リアルタイムOS入門」セミナ(第四回)開催のご案内

4月27日(火) 大阪で開催予定
マイクロコンピュータ組込み機器の開発に必要なリアルタイムシステム技術者を育成するために、トロン協会では日本各地の関係機関と連携してリアルタイムOSの初心者向け技術セミナを開催しております 貴社の新人技術者教育などにご活用下さい。次回は大阪市で開催する予定です。大阪府ならびに近県のエンジニアの方々のご参加をお待ち致しております。

◆ セミナ名:『 組込型リアルタイムOS入門 』 〜 T-KernelやITRONを用いた組込みシステムの原理と構築方法の概要 〜
◆ 主催: 関西IT共同体(予定)
◆ 後援: 経済産業省(予定)
◆ 講師:トロン協会トロン教育・普及グル−プ主査 東京大学助教授 越塚登氏 他
◆ 開催日時: 2004年4月27日(火)10:00−16:45
◆ 開催場所: 大阪市立総合生涯学習センター(大阪駅前)
◆ 参 加 費: 受講料 無料  テキスト代 4,000円

尚、申し込み方法等、詳細は追って関西IT共同体のホームページ http://kissnet.kiis.or.jp/index.html 等でご案内致します。

セミナー風景


わずか6Wで動作する一辺約50mmの超小型組込み用コンピュータTeacube登場

パーソナルメディア株式会社はT-Engineプロジェクトの研究成果を元に、重量 わずか165g、外形寸法約50mm四方という超小型コンピュータ「Teacube」の発売を開始しました。CPUにはNECエレクトロニクス社製VR5701を採用。動作時の消費電力はわずか6W程度と超省エネ設計。HDDの代わりにコンパクトフラッシュを利用するため、稼動部品がなく故障しにくいファンレスコンピュータです。LANや外部モニタ端子、マイク・スピーカ端子、シリアルのほかeTRON用スロットも備え、ブラウザやマイクロスクリプトを標準装備します。キオスク端末やOPAC端末、産業機器への組込み用途などにご利用いただけます。
標準価格 207,900円(本体価格198,000円)

http://www.personal-media.co.jp/te/

Teacube

トロンプロジェクト北米会議開催のご案内

- The TRON Project North American Conference -

2004年3月30日(火)から4月1日(木)にかけてサンフランシスコで開催される世界最大規模の組込みシステム展示会electricaUSA Embedded Systems Conference(ESC) San Francisco 2004(http://www.esconline.com)に合わせまして、トロンプロジェクト北米会議を下記の通 り開催いたします。
T-EngineやITRONを中心にプロジェクトに関連する最新状況のご紹介や北米におけるプロジェクト展望に関するディスカッションなどを行います。
ユビキタス時代の日本発組込みスタンダードのグローバルな躍進を体感できるこの機会をどうぞお見逃しのないように! 皆様のご参加をお待ちしております。

トロン北米会議
開催日時:2004年3月31日 10:00〜14:00
会 場:サンフランシスコ マリオットホテル
参 加 費:無 料
会議の詳細につきましては、http://www.na.assoc.tron.org/tron_na_conf.htmlをご参照ください。


平成16年度協会活動

トロンプロジェクト発足20周年の節目の年にあたり、協会活動を一層研究開発志向型に移行させ、各グループ活動などを通 じてトロンの普及、啓発を推進していきます。協会活動のうちおもなものは次のとおりです。

  • 最先端のIT技術動向について研鑽いたします。
  • T-Engineプロジェクトを支援するとともに、ITRON仕様普及を目的とした開発環境、 ツールの整備も含めた活動を行います。
  • T-Engineへの移行をスムーズに行うための仕様検討を行います。
  • 多文字変換システムの構築、自治体の電子化、電子ブックへの展開などを推進します。
  • RTOS技術者教育事業を、前年度の活動をベースに、関西、九州、北海道等を含め全国展 開し、年間1000人規模での技術者の早期育成を図ります。
  • その他、北米やアジアなどへのトロンの普及啓発の積極展開、20周年記念行事の実施な どの活動を行います。
ITRON、T-Engineマーク


2004年度の海外活動について

トロン協会の海外支部検討委員会は、トロンプロジェクトの開発成果の海外への啓蒙・普及を図ることを目的として活動をしております。この度、委員会を開催し、2004年度の海外活動についての検討を行いました。その結果 、本年度は以下の方針で活動を推進することになりました。

◆ 北米地区へのプロモーションをEmbeddedSystemsConferences(ESC)2004において 行う。
◆ アジア地区については、ニーズが強い韓国 あるいはシンガポールにおいてプロモー ションを行う。

今後、計画の具体化を検討致します。会員会社の積極的なご参加とご支援をお願い致します。

風景


ARM9マルチCPU搭載T-Engine

富士通はARM9ベースSoC(System On a Chip)プラットフォームを開発しました。このARM9 SoCプラットフォームを実装した、マルチCPU評価用LSI"MB87Q1100"を開発し、標準T-Engineボードに搭載しました。本T-Engineボードの概要を下に示します。

  • CPU:富士通MB87Q1100(ARM926EJ-S(TM),ARM946E-S(TM)共に200MHz)
  • フラッシュメモリ:16MB
  • SDRAM:64MB
  • 入出力I/F:USB(Host)、PCカード、シリアル、eTRONチップ、ヘッドフォン出力、マイ ク入力
  • その他:RTC(リアルタイムクロック)
  • 電源:ACアダプタ
  • 外形寸法:120mm x 75mm(突起物は除く)

富士通は、今回開発したARM9マルチCPU搭載T-Engine及びFPGAボードのご提供により、幅広くお客様のSoC開発に貢献していきたいと考えております。

T-Engineボード


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