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WHAT'S NEW−ARCHIVE 2003年4月分

平成15年度事業計画

このほどトロン協会では平成15年度事業計画をとりまとめました。重点事業項目は次のとおりです。

  1. 今後の5〜10年先を見越したコンピュータアーキテクチャに関する研究開発を進め、最先端のIT関連技術開発および技術動向に関する調査研究を行う。
  2. 機器組込みシステムに関する技術者不足が顕在化している状況を踏まえ、リアルタイムOS技術者の早期育成への貢献を図るため、ITRONおよびT-Engineをベースとした技術者教育セミナーを企画し、実施する。
  3. トロン仕様多文字OSに基づく文字コード変換システムの開発を推進し、電子ブックシステムはじめIT関連分野への幅広い応用を図る。
  4. 既存のITRON仕様の機能拡充を推進するとともに、T-Engineへの移行をスムーズに行うための仕様検討を行う。

トロン先進研究グループ活動報告

本グループでは、坂村プロジェクトリーダから、「モノ」を自動認識するための基盤技術の確立と普及を目指して設立された「ユビキタスID(uID)センター」に関する説明がありました。活動の内容や組織・体制など当センターの概要、uIDに関する技術面での解説など最新の状況が紹介され、グループメンバとの間で意見交換が行われました。本グループは今年度から「先端研究開発グループ」と改称し、今後はオープンアーキテクチャに関する最新動向に関する調査研究をはじめ、マイクロエレクトロニクス関連やRFID関連、インターネット関連などをはじめとした様々な分野で注目を集めている最先端の技術について調査研究を進めていく予定です。

eTRON
eTRONカード類

ITRON仕様OSを採用したヤマハの家庭用電子ピアノ「クラビノーバCVPシリーズ」

「クラビノーバCVPシリーズ」は、ヤマハのピアノづくりの伝統と先進のエレクトロニクス技術が生み出した、高音質、高機能の家庭用電子ピアノで、1983年の発売以来、世代を問わず多くのお客様にご愛用いただいている人気商品です。
ヤマハ独自のデジタル音源システムAWM音源によるピアノライクな自然な響き、アコースティックピアノに近づけた「グレードハンマー鍵盤」によるリアルなタッチなど電子ピアノの基本機能に加え、多数の音色やリズムを備え、自動伴奏や多重録音によってアンサンブル演奏が楽しめることから、子供のピアノ練習から大人の趣味演奏まで幅広く楽しめるモデルです。
組込みOSとしてμITRON準拠のリアルタイムOSを採用し、高度な演奏にも耐えうる高いパフォーマンスと信頼性を実現しています。

クラビノーバCVPシリーズ


リアルタイムシステム 技術セミナの計画

教育・普及グループでは リアルタイムシステムの技術セミナ開催に向けて検討を行ってきましたが、新人技術者を主な対象として2003年度からセミナを開催する予定です。現在、関係機関と具体化を進めておりますが概要(予定)は以下のとうりです。

  • 初回開催予定時期:2003年7月頃
  • セミナ名:「組込型リアルタイムOS入門」<T-KernelやITRONを用いた組込みシステムの原理と構築方法の概要>
  • 対象者の前提条件:C言語等によるプログラミングの経験があること。また、OSに関する知識があることが望ましい。
  • 携帯電話やデジタルスチルカメラ、自動車のエンジン制御などの機器に組み込まれてリアルタイム制御を行う「組み込みシステム」の分野でデファクトスタンダードとなっているITRONならびにT-Kernelに共通するリアルタイムシステムの基礎的な概念を講義します。

セミナー写真


デバイスドライバ検討会の活動

ITRON仕様検討グループ(旧バージョンアップWG)では、昨年の9月からグループの中にデバイスドライバ検討会を設け、下記の方針によりデバイスドライバの設計指針とサンプルプログラムを作成する活動を行っています。

  • 従来デバイスへのアクセスを行うプログラムは、システムを構築するメーカでそれぞれ個別に開発している。デバイスへのアクセス処理をタスクの処理と分離する形式を提供し、デバイスへのアクセス処理の独立性を高める。
  • デバイスメーカからデバイスドライバのサンプルが提供されることにより、デバイスドライバ作成による人的二重投資を減らす。
  • タスクとハードウェアへのアクセスを分離することで、システムの移植性を向上させる。
  • 第1フェーズとして、PDICおよびSILの階層を対象として検討を行う。
  • 6月24日開催のITRONオープンセミナーにおいて中間報告を行った後、今年の秋に成果の公開を行う。

表


三菱電機株式会社「IP携帯電話」

三菱電機(株)は、μT-Engineの成果を活かしたIP携帯電話技術を開発しました。CPUには、「μT-Engine/M32104」と同じM32R(M32104)を採用しています。近年急速に普及しつつある無線LAN(IEEE802.11b)の規格に準拠した社内ネットワークやホットスポットと呼ばれる公衆通信網などを経由して、世界中どこでも利用が可能となります。また、音声コーデックG.729の利用により、PHSデータ通信カードを利用した音声通話も可能となっています。さらに、HCAP方式の採用により、無線LAN間の移動やプライベートIP間での通話も可能になりました。

三菱電機(株)ニュースリリース:http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2002/0925-b.htm

IP携帯電話

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