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WHAT'S NEW−ARCHIVE 2002年7月分

坂村プロジェクトリーダによる特別講演会の概要

去る6月12日、第14回通常総会終了後、坂村プロジェクトリーダによる特別講演会がユビキタス・コンピューティングをテーマに開催されました。

  • ユビキタス・コンピューティングとは、身のまわりのいろいろなところにコンピュータを入れて人間の生活をサポートする技術のことである。トロンではプロジェクト発足当時から「超機能分散処理(HFDS)」「どこでもコンピュータ」という呼び方でこのモデルの提案と技術の研究を行ってきた。トロンはユビキタス・コンピューティングの元祖と言ってよい。
  • ユビキタス・コンピューティングの本質は、コンピュータやネットワークが人間の生活空間を認識することである。いろいろなものや場所に組み込んだチップに「これは何か」「この部屋には誰がいるか」「今、外の状況はどうなっているか」などの情報を入れ、それらを有効に利用する技術を作る、あるいは情報をやり取りするネットワークプロトコルをつくることが研究課題となる。
  • 実社会にユビキタス・コンピューティングの環境を作るためには、すべての製造物にチップを入れるなどインフラの整備が重要となる。
  • 我々はこの18年間、日本を含む世界各国の学会で「どこでもコンピュータ」に関する論文発表を行ってきたが、これに鋭敏に反応し一番熱心に勉強したのは米国で、潤沢な国防予算による支援も手伝い、この分野の研究が盛んに行われるようになった。
  • ユビキタス・コンピューティングの基盤となる機器組込み技術は日本が世界に誇る分野でもあるし、また今後の日本の情報戦略を考えてもユビキタスコンピューティング技術の研究や開発では是非とも日本が世界をリードしていかなければならない。
  • このためYRPユビキタス・ネットワーキング研究所を立ち上げ、研究と開発に取り組んでいる。

特別講演会


ESECにおけるトロンプロジェクトの展示と発表

去る6月26日〜27日東京ビッグサイトにおいて開催された「組込みシステム開発技術展(ESEC)」にトロン協会とT-Engineフォーラムが参加しました。トロン協会はプロジェクトのロードマップなどのパネル展示を、T-Engineフォーラムは、各社のT-Engineボードと応用例の実物展示と「トロンが目指すユビキタス・コンピューティング」というテーマで講演を行いました。

ESEC-01
ESEC-02 トロン協会ブース

通常総会並びに役員人事の報告

当協会では、さる6月12日に第14回通常総会を開催しました。本総会では前年度事業報告書および決算報告書をはじめとして、T-Engineプロジェクト/組込みOS技術者育成事業/トロン仕様多文字OSの応用の推進などを骨子とする本年度事業計画書および収支予算書、会費規程の改定などの議案が原案のとおり議決されました。なお、役員の交代があり、篠塚前会長並びに前口前副会長が退任され、新たに、会長には(株)東芝 社長の岡村正氏が、副会長には富士通(株)取締役の小野敏彦氏が就任されました。

通常総会

組込み向けCASEツール

キャッツ株式会社は、次世代の組込み開発の生産性・品質向上のための開発環境としてμITRON仕様RTOSに対応したシミュレーション/アニメーション機能を搭載するCASEツールを開発・提供しています。
製品としては、豊富な実績を持つ状態遷移表ベースの「ZIPC2001」/組み込み向けUML(オブジェクト指向)ベースの「Konesa-RealTime」/ 携帯電話、PDA、カーナビなどのGUI画面設計に最適な画面仕様作成ツール「Drawrial」/ASN.1プロトコル実装をサポートする「ASN.1 Tool」といった製品の開発を行い、製品販売・サポート・コンサルティング等、CASEツールのトータルソリューションとして提供中です。

詳細:http://www.zipc.com/
E-mai:info@zipc.com

CASEツール


T-Engineフォーラム設立

このたび「どこでもコンピュータ」時代の新しい基盤技術としての「ユビキタスコンピューティング環境を実現する基盤ネットワークプロトコル」の研究開発を行うための「YRPユビキタスネットワーキング研究所」が東京・五反田に開設され、坂村健プロジェクトリーダーが所長に就任いたしました。また、ユビキタス・コンピューティング環境の構築を目指した、 オープンなリアルタイムシステム標準開発環境を提供するT-Engineプロジェクトの推進のため、T-Engineフォーラムが発足しました。

http://www.t-engine.org

T-Engineフォーラム

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