トロンフォーラム

食品トレーサビリティ公開講座(2015年度東京会場)

開催要領

食品トレーサビリティの原理とucodeを使った実践「今すぐに始める食品トレーサビリティ」

日時

2015年9月15日(火)~16日(水)

会場

東京大学 大学院情報学環 ユビキタス情報社会基盤研究センター
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_14_04_j.html

主催

東京大学 大学院情報学環 ユビキタス情報社会基盤研究センター
トロンフォーラム

共催

京都大学大学院農学研究科生物資源経済学専攻

後援

農林水産省
一般社団法人 農業開発研修センター
一般社団法人 食品需給研究センター

協賛

株式会社 昭和堂

趣旨

近年、ユッケや浅漬けなどの食中毒菌汚染により、死者を含む被害者をだし、大きな社会的な問題となった例があります。このような事故の際にトレーサビリティは大きな機能を発揮します。健康への影響の広がりを食い止めるには、迅速な回収、汚染源の特定が必須であり、そのための確実な食品の追跡・遡及が求められます。回収が必要になるケースは身近に発生しています。欧州連合やアメリカでは、すでに、食中毒や食品汚染事故に備え、食品の移動を把握する基礎的なトレーサビリティの確保が広い範囲の事業者に義務化されています。しかし、日本では、牛・牛肉、米・米製品以外は自主性にまかされ、これまで食品衛生管理措置の導入とあわせて取り組まれてきましたが、完備されたとは言い難い状態にあります。確保されていないとどのような問題が生じるか、確保されるとどのような効果があるか、原理や要件への理解もまだまだ進んでいません。

そのようななかで、すべての事業者への普及のために、農林水産省ホームページにおいて、2014年度から『実践的なマニュアル』総論、各論(製造・加工、卸、小売、外食、漁業編)、映像が公表されています。

本講習会では、食品トレーサビリティの原理、ユビキタスの考え方、食品衛生管理の講義とともに、トレーサビリティの原理を教授し、ユビキタス・コンピューティング技術を用いたトレーサビリティシステムの仕組みづくりを習得するための演習を実施しています。企業や農場で品質管理・保証を担当する方々、国や地方自治体の立場で指導にあたる方々、農協同組合や団体・協会、情報システム会社などで支援にあたる方々にはぜひ受講下さい。

検定段位

また、民間認定ですが、受講者のうち希望者に対して一定の試験を実施し、食品トレーサビリティ管理士(初級)、食品トレーサビリティ管理士(ユビキタス情報管理)の資格を授与します。課程の修了者には、これまで通り、全員に修了証書を発行します。

対象

食品企業・行政職員・団体職員・農業者・研究者等

定員

50名

講習料

16,200円
初日(講義)のみ参加の場合 7,560円
2日目(実習)のみ参加の場合8,640円
他にテキスト代2,600円必要

※ いずれも消費税込の料金です。

※ 受講料は、申し込み後、受講者決定通知メールをお送りしますので、通知書受け取り後指定の銀行に振り込んでください。一度納付された受講料は、欠席の場合などを含めて理由を問わず返還することができませんので、ご注意ください。

※ なお、「食品トレーサビリティ管理士」の試験を受験していただくにあたって、受講料以外の追加費用は発生しません。また、この試験を受験しない場合でも、受講料の割引等の措置はありません。

プログラム
9月15日(火)

10:00~10:10

開校式

10:10~11:40

講演「食品トレーサビリティの原理」
新山陽子 京都大学 大学院農学研究科教授

これまでの食品事故を通じて、トレーサビリティの必要性を明らかにする。そのうえで、トレーサビリティの目的と制約、事業者が実施するべき、識別と対応づけ、検査、記録保管、情報提供などを解説し、トレーサビリティの基本原理についての理解を進める。

11:40~13:00

昼食休憩
(本講座には昼食はつきません。各自でお取りください。)

13:00~14:00

講演「トレーサビリティをめぐる規制と政策」
矢坂雅充 東京大学 大学院経済学研究科准教授

欧州連合ではすべての食品事業者に基礎的なトレーサビリティが、重要な食品にはより高レベルのトレーサビリティが義務化されている。その考え方、法制度、実施状況、効果を紹介する。記録を義務化したアメリカのバイオテロ法、そのほか日本国内でのトレーサビリティに関する政策や最近の新しい取り組みなどを紹介する。

14:10~15:30

講演「ユビキタスコンピューティング技術と食品トレーサビリティ」
坂村 健 東京大学大学院情報学環教授

電子情報システム利用の将来像を講じる。とくに、あらゆるモノや場所を識別するためのコード体系(ucode)、それを格納するバーコードやRFIDなどの情報媒体、コンピュータシステムの相違を超えて情報の互換性を確保するゆるやかな連携の仕組み、ユビキタスコンピューティングの考え方を解説する。更に、これらの情報通信技術がいかにして食品トレーサビリティを実現するかを紹介する。

15:40~16:40

講演「近年の食品事故と食品安全・衛生管理の考え方、トレーサビリティの可能性」
鬼頭弥生 京都大学 大学院農学研究科特定助教

食品安全のためのリスクアナリシスの考え方と枠組みを解説する。ついで、現場の衛生管理の枠組みを解説し、近年の食品事故・事件の事例を取り上げ、原因や対応課題について述べ、あわせて食品事故発生時のトレーサビリティの役割について述べる。

16:50~17:50

講演「トレーサビリティシステム基本構想書と実施計画の作成」
酒井 純 食品需給研究センター主任研究員

フードチェーンを通してトレーサビリティを確保するために、関係者の協議に基づきシステムを設計する。その設計をまとめた「基本構想書」と、各事業者の実施計画の作成について、実際の取り組み事例を交えながら解説する。

17:50~18:20

「資格認証のための初級試験問題への解答」

9月16日(水)

10:00~16:00

実習「すぐに始められる、ucodeを用いたトレーサビリティシステム」
越塚 登 東京大学大学院情報学環教授
新堂克徳 YRPユビキタス・ネットワーキング研究所

世界共通物品番号・世界共通場所番号である、ucodeを用いた食品トレーサビリティシステムを用いて実践します。実際に食品にucodeを割り当て、フードチェーンに各段階で発生する様々な情報を保存し、後からその履歴をトラッキングする演習を行います。また、ロットの統合や分割といった典型的な処理の過程についても学びます。明日からでもすぐはじめることができるように、丁寧な講習を行います。

なお、実習の時間内に「食品トレーサビリティ管理士(ユビキタス情報管理)」の演習問題に取り組んでいただきます。

16:00~16:30

修了式

※ なお、プログラムには、部分的に変更があるかもしれませんので、ご了承ください。

申込締切

9月8日(火)(必着)

※ 締切前でも定員になり次第、締め切らせていただきます。

申込み手続き

以下の申込書に必要事項を記入し、電子メール、ファックス、または郵送でお申し込みください。

トロンフォーラム 「食品トレーサビリティ公開講座担当」宛
住所:〒141-0031 東京都品川区西五反田2-20-1 第28興和ビル
ファックス:03-5437-2399
電子メール:tr@tron.org

申込みの受理

受講者決定通知を電子メールでお送りいたします。

講習料納入方法

9月8日(火)までに、以下の銀行口座にお振込ください。

銀行・支店名 三菱東京UFJ銀行 五反田駅前支店
口座名義 トロンフォーラム(フリガナ トロンフォーラム)
口座種別 普通預金
口座番号 4622541

※ 振込み手数料は自己負担です。領収書は発行しません。銀行振込書が領収書に代わるものですから大切に保管してください。また、振込みはできるだけ銀行窓口で行ってください(備考欄に公開講座受講料と記入してください)。

※ 当事務局でお客様のお振込みを確認できない場合、上述したお客様のお手元にある振込み時の領収書(写)を当方に郵送していただくか、FAX(03-5437-2399,トロンフォーラム)で送信していただく場合があります。

申込みの受理

受講者決定通知を電子メールでお送りいたします。

申込書

食品トレーサビリティ公開講座申込書

─ 2015年度東京会場 ─

食品トレーサビリティ公開講座事務局御中
(トロンフォーラム内)

下記のとおり、食品トレーサビリティ公開講座(2015年東京会場)に申し込みます。
2015年  月  日
氏名:

氏名(ふりがな)
性別    男 ・ 女
年齢
所属(勤務先)
職名
連絡先(電話)
連絡先(E-mail)
住所    〒

受講予定内容:
・9月15日~16日の講義講習と実習の通し受講希望
・9月15日全日の講義講習のみ受講希望
・9月16日全日の実習のみ受講希望
(いずれかを残してください)

受講者情報の共有について:
私は本申込書の記載内容および試験の結果について、東京会場および京都会場の講師と運営担当者が、食品トレーサビリティ公開講座および検定段位試験を運営するために情報共有することについて承諾します。
□はい   □いいえ
(いずれかを残してください。もし、いずれも選択されていない場合は承諾したものとみなします。)

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振込予定日:
振込名義(カタカナ):
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