メモリ保護機能を持ったμITRON仕様OSの開発を開始 (2001年11月28日)


社団法人トロン協会は、メモリ保護機能を持ったμITRON仕様OSを開発するプロジェクトを開始しました。 この開発プロジェクトは、情報処理振興事業協会(IPA)の「情報技術開発支援事業」のテーマの1つとして採択されたもので、IIMPプロジェクトと呼ばれます。このプロジェクトは、当協会バージョンアップWG幹事の高田広章氏(豊橋技術科学大学助教授)を統括リーダとし、デンソークリエイト、富士通デバイス、エルミックシステム、エーアイコーポレーション、豊橋技術科学大学に技術開発およびソフトウェア開発が委託されています。

本プロジェクトでは、μITRON4.0仕様のスタンダードプロファイルをベースに、メモリとオブジェクトに対するアクセス保護機能を追加した組込みシステム用リアルタイムOSを開発中です。 保護機能の仕様は、当協会のメモリ保護機能SWGにおいて今年初めから検討されている仕様です。 この仕様では、メモリ領域やカーネルオブジェクト(タスクやセマフォなど)毎に保護情報を設定でき、許可されていないアクセスを検出・禁止することができます。 保護情報は、アクセスを許可されているタスク(厳密には保護ドメイン)の集合により設定します。

本プロジェクトで開発中のOSは、豊橋技術科学大学 組込みリアルタイムシステム研究室を中心に開発されたTOPPERS/JSPカーネルをベースに開発されており、ターゲットプロセッサとして ARM940T(ARM社)、SH3(日立製作所)、Pentium(Intel社)の3種類がサポートされます。 また、開発するOSに対応するコンフィギュレータも開発します。なお、本プロジェクトの技術開発ならびにソフトウェア開発は、2002年2月末までに完了の予定で、開発成果物は、フリーソフトウェアとして公開の予定です。

【問合せ先】
社団法人トロン協会(担当: 大橋 博)
〒108-0073 東京都港区三田1-3-39 勝田ビル5階
TEL: 03-3454-3191 FAX: 03-3454-3224
Email: ohashih@sepia.ocn.ne.jp


μITRON仕様は、当協会が中心になって標準化を進めている小規模な組込みシステム向けのリアルタイムOS仕様です。
μITRON仕様OSは,国内の組込みシステムの約3分の1に利用される業界標準仕様OSです。
μITRON仕様の詳細は、
http://www.itron.gr.jp/を参照願います。

TRONは "The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
ITRONは "Industrial TRON" の略称です。
μITRONは "Micro Industrial TRON" の略称です。
IIMPは "Implementation of ITRON with Memory Protection" の略称です。
TRONおよびITRONは特定の商品ないしは商品群を指す名称ではありません。


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